好きなお酒、ツマミ、そして会いたい人は?

2009-06-30 00:00:16 | 市民A
昨日紹介した、劇団ムーサの役者さんたち12人(女性7、男性5)は芝居の稽古をするのは、稽古のあと飲みに行くからだそうだ。12人のアンケートが公開(書き方が大げさだけど)されていた。

項目は3点。

1.好きなお酒

2.このツマミがあれば何杯でも飲めます!

3.今一番会いたい人


では、

女性Aさん
1.サッポロ黒ラベル、エビス、日本酒、ワイン
2.漬物・チーズ
3.阿修羅

 発酵系が好きみたいだ。温暖化で、日本が亜熱帯になると悲しいことになる。

女性Bさん
1.魔王・影虎梅酒
2.お肉・サラダ・肉じゃが・おしんこ・チーズ
3.9年前に亡くなったボランティア・サークルのお姉さん

 メタボ予備軍?

女性Cさん
1.ワイン・焼酎・日本酒
2.餃子
3.聖徳太子

 お付き合いはご遠慮させていただきます。

女性Dさん
1.超ドブッ濃い赤ワイン
2.焼きたてのフランスパンとチーズ
3.カールおじさん

 フルボディということかな。それが飲めるまでには人生に年季が必要。

女性Eさん
1.黒佐藤
2.たこわさ
3.産まれなかった私のお姉ちゃんかお兄さん

 佐藤何某シリーズというのは確か高い焼酎だったような。産まれなかった・・という件は、フロイトにあったような
 未成年じゃなかったの?


女性Fさん
1.お屠蘇
2.雪印北海道100さけるチーズ
3.美智子皇后陛下

 未成年みたいなご意見ですが、100歳超の役だったような・・

女性Gさん
1.養命酒
2.刺身・酢の物
3.きょう来て下さったお客様

 さぞ、長生きされるでしょう

男性Aさん
1.ウォッカ
2.ビーフジャーキー
3.102歳で亡くなった母方のおばあちゃん

 口が臭そう・・

男性Bさん
1.麦焼酎
2.豆腐
3.死んだおじいちゃん

 まったくノーマルです。銀行員?

男性Cさん
1.酔心(日本酒)
2.天ぷら・から揚げ
3.エリザベート

 個人的には、酔心は嫌いだ。嫌な思いでが・・ふつうは「すがき」とか一緒のはずなのだけど。エリザベートって英国人?英会話OK?

男性Dさん
1.ジントニック
2.鳥軟骨のからあげ
3.サモハン・キンポー

 タフな人生って感じ。それが、過去のことなのか、未来なのかが大問題。

男性Eさん
1.ビール
2.枝豆
3.クレオパトラ

 戦前生まれかな?

ところで、一体、みんなで飲みにいって、どういうオーダーになるのだろう。ちゃんとした料理は要らないみたいだけど。


で、ここまで書けば、自分のことを書かなければならないだろうけど、実は、あまり好き嫌いが強くないので、まあ、絶対的に好きなものということではなく、相対的に好きなものということかな。

1.好きなお酒

 サントリービール(普通のモルツ)
 黒霧島(比較的安い芋焼酎)
 オールド・パーの水割り

2.好きなツマミ

 蛸刺し(生)
 焼きビーフン
 冷やしトマト

3.一番会いたい人
 
 今、ブログを読んでいる、「あなた」

 北国のジョンちゃん。私が口説いてみたい。

君と一緒に鎮魂歌(レクイエム)

2009-06-29 06:30:54 | 映画・演劇・Video
麻布演劇市というのがある。港区がスポンサーになって、区内の劇団に発表の場を提供している。六本木にある麻布区民センター。何年前からかわからないが、1、2か月に1回の開催で、今回が158回目ということだが、157回目に初めて行って、なんとなく癖になりそうである。

最近、六本木にはタクシーでも地下鉄でもなく、都バスで行くのだが、途中、俳優座ではメジャーな出し物があるようなのは、道路まであふれた人の量でわかる。が、麻布区民センターのホールの方は、いかにもといった寂しさがある。

でも、こういうのが熱いのですね。

演劇小僧、または演劇青年の気持ちで観るわけだ。(そのどちらにもあてはまらない年齢だが)

chingonka今回は、劇団「ムーサ」による『君と一緒に鎮魂歌(レクイエム)』。

演出、脚本は東原静氏。

実は、最近流行の「婚カツ」をテーマにしたもので、変人同士の男女が、嫌がりながらも交際をはじめるまでの「ああだこうだ」という駆け引きがテーマ。

というと、喜劇系と相場は決まったようなものだが、実は深層には15年前の悲劇が横たわっている。そして幽霊が次々に出没する。

では、悲劇かと言えばそんなこともない。

人生の悲劇は、他人から見れば喜劇の場合もある。そのあたりが折り重なって、案外いい脚本なのかもしれない。キャストがセリフを大量に間違えるので、ひやひやするが、なんとか最後まで到達する。

最後に登場するのが警察官というのでは悲劇っぽいが、やはり喜劇なのだろうか。本当の悲劇を演じるのは大変だよ。

会場で1枚だけ渡された、ペーパーには、東原静さんからのメッセージがあって、

毎回思うことですが、優しい人たちに支えられ、一つの芝居が出来上がります。芝居に限らず、何気なく生きていくことも、いつも誰かに支えられています。

感謝です。

そして、私事ですが、知り合ってまだ間もなく、これからいっぱい飲んで騒ぐはずだった、今は亡き友人に、捧げるというのも変だけど。何処かで観て楽しんでもらえたらと、思っております。

本日は、ご来場ありがとうございます。

東原 静


いいことば。

>「これからいっぱい飲んで騒ぐはずだった・・」というところはZARDの歌詞にあったような。もしかして、彼女のことなのかな、と、かすかに思う。

いきなり迎撃!

2009-06-28 00:34:35 | 市民A
ミサイルの話ではなく、ピストルの話。ミサイルをピストルに喩えた官房副長官の話でもない。

神奈川県の警察のこと。

女性警官がいきなり発射した件。それもなぜか二件も?

(神奈川新聞社より)

弾抜き忘れテレビ撃つ、女性警察官が拳銃誤射 2009/06/25

25日午前、厚木署と青葉署で、女性警察官が訓練中に拳銃を誤発射する事故が相次いだ。県警は、主に制服で勤務する地域や交通部門の女性警察官への拳銃貸与を4月に始めたばかり。県警は「基本的なミスで申し訳ない。再発防止に努める」と謝罪した。

県警によると、同日午前9時ごろ、厚木署の道場で行われていた訓練で、地域課の女性巡査(25)が誤って訓練用のテレビに実弾を撃った。同10時40分ごろには青葉署の訓練で、交通課の女性巡査長(31)が同様の誤射をした。けが人はなかった。

両署によると、2人が誤射したのは、容疑者役などが出てくる映像を見ながら拳銃を構え、空撃ちする訓練中。責任者(警部以上)や指導員(警部補など)が立ち会い、弾を抜き取ってから始める規定になっていたが、2人は責任者が立ち会う前の自主的な訓練のときに銃を構え、引き金を引いた。2人は「弾を抜いたと勘違いした」などと説明しているという。

2人とも4月以降に拳銃を貸与されており、署の代表として、7月2日に県警の拳銃射撃競技大会に参加する予定だった。県警は誤射が相次いだことを受け、各署の拳銃訓練を中止して管理態勢の確認を求めるとともに、競技大会取りやめも検討している。

県警の女性警察官は、これまでは刑事や生活安全部門などの私服捜査員のみ拳銃を携帯していたが、犯罪の凶悪化などを踏まえて今春から、制服警察官も所持することになった。全国のほとんどの警察で、同様の対応をとっているという。


4月以降に拳銃を貸与されて、すぐに署の代表で大会に出るとは、かなりの腕前だったのだろうか。二人のうち一人はテレビを粉砕し、もう一人はテレビにかすったらしい。粉砕されたテレビは、横長で大型のデジタルだったのかもしれない。弁償するのだろうか。31歳なので、貯金はあるだろう。

しかし、二人ともビデオを見ていて、思わず犯人に対して引き金を引いたということは、かなりリアルな映像だったのではないだろうか。その映像を公開してもらいたいなあと多くの人が思っているだろう。

というのは、きょうの話の前置きのところ。

なぜ、女性警官がピストルを振りまわして練習を始めたのか。

アメリカの人気ミステリー作家パトリシア・コーンウェルの「女性検視局長シリーズ」では、ケイ・スカーペッタが最後に犯人に襲撃され、いつも撃ち合いで勝利することになっている。

実は、最近、神奈川ではいくつかの警察(警察官)襲撃事件が起きているようで、とうとうそこまできてしまったのかもしれない。

例えば、4月のニュース(IZAより)

2009/04/22 23:32
女性警察官を暴行したとして、都筑署は22日、暴行の現行犯で、自称・横浜市都筑区在住の高校3年の少年(17)を逮捕した。同署によると、少年は容疑を認めているという。

同署の調べによると、少年は22日午後6時55分ごろ、同市都筑区の路上で、私服で警戒中の同署女性巡査(30)の首付近を後ろからつかみ「騒ぐな」などと言い、暴行した。

近くで警戒をしていた別の同署員が気づき、取り押さえた。女性巡査は付近で発生した痴漢事件の警戒をしていたという。


さらに、同月(神奈川新聞)

テレビ朝日の副部長を公務執行妨害の疑いで逮捕/青葉署 2009/04/11

テレビ朝日編成制作局担当副部長の男性(45)が、警察官を殴るなどしたとして、青葉署に公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されていたことが十日、分かった。既に釈放されているという。

逮捕容疑は九日午前二時五分ごろ、横浜市青葉区あざみ野の路上で、同署員(42)を殴り、かぶっていたヘルメットの一部を壊した、としている。

同署によると、副部長は当時、酒に酔っており、「よく覚えていない」などと話している。副部長はタクシーに乗っており、運転手(60)から「お客さんが寝込んで困っている」との連絡を受けた署員が駆け付けて声を掛けたところ、「うるさい」と殴りかかったという。

テレビ朝日は「社員が逮捕されたことは誠に遺憾。今後、このようなことがないよう指導を徹底していく」とコメントした。


さかのぼって、3月。(神奈川新聞)

神奈川県警本部駐車場で急発進と停止繰り返した車の女を逮捕 2009/03/06

六日午後四時二十分ごろ、横浜市中区海岸通二丁目の県警本部の敷地内で、黒色のワゴン車が急発進と停止を繰り返した。庁舎警戒中の男性巡査長の停止命令に従わなかったため、鉄製の車止めで強制的に停車させた。運転していた横浜市南区蒔田町の女(27)が十数分間、車から降りなかったため、加賀町署が公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。

同署によると、駐車場に止めてあったワゴン車が車検切れだったため、巡査長らが職務質問したところ、急にバックするなどした。車には女だけが乗っていた。

同署によると、女は「ただ車を後退させただけ」と容疑を否認し、県警本部に来たことについては「留置されている知人に会いに来た」などと供述しているという。


これは、容疑者が女性だ。

さらに同月(3月)。神奈川新聞。

緑署に火炎ビン投げ込まれる/横浜 2009/03/02

二日午後五時五分ごろ、横浜市緑区台村町の緑署駐車場に火炎ビン一本が投げ込まれた。火はすぐに消え、けが人はなかった。

同署は、悪質ないたずらの可能性が高いとみて、威力業務妨害事件として捜査している。

現場は、署の裏側にある関係者用の駐車場。同署によると、事件当時はだれもいなかったといい、ビンが割れる音を聞いた署員が外を見ると、地面から火が上がっていた。火は自然に鎮火し、駐車してあったパトカーなど車約十台に被害はなかった。投げ込まれたビンは、三百五十ミリリットル前後の飲料用とみられるガラス製で、灯油やガソリンのようなにおいがしたという。

同署は、ビンの割れた状況などから、同署北側の線路沿いの道路から、高さ約一・九メートルの壁を超えて投げ込まれたとみている。


まあ、坂本弁護士事件以来、神奈川県では、警察の権威は地に墜ちているし、姑息な交通取締や事件解決率狙いの自転車ドロ捜査が遠因なのかもしれない。

終わってみれば

2009-06-27 00:00:35 | しょうぎ
名人戦7番勝負が終わる。終わってみれば、羽生4勝、郷田3勝。「郷田九段の健闘が光った」ということになる。たぶん、70回対戦しても、そんな結果なのかもしれない。

7番勝負全体での勝ち負けにこだわるなら、「渡辺流」で最初に3連敗してから、油断につけこむという方がよかったかもしれない。

郷田九段にとって惜しいのは第三戦で、終盤で錯覚。一気に負けてしまった(錯覚がなければ、勝ったかというとそうでもなさそうだが)。この錯覚にしても、序盤の45手目に2時間39分の長考。同じく敗戦に終わった第一局も27手目に3時間26分の長考。結局、時間配分で終盤がきつくなったのだろう。

そして、第五局でついに3勝2敗と勝ち越した後、2局続けて変化技に頼ったのが、弱気のせいだったのか、既に5局で力尽きていたのか、そこまでが限界だったのだろうか。

これで、名人位6期。先行した谷川、森内の永世名人の上に出ることになったわけで、これからは、「失ったら引退」ということばが頭の中に渦巻くのかもしれない。まだ40台の初めである。「人生二毛作」ということばを名人が知っているのなら、「将棋界からサヨウナラ」ということだって考えられる。「占い師」になった元女流名人もいることだし、彼の頭脳を持ってすれば、多くの職業が「次の仕事」の候補になるのだろうか。

さて、6月13日の出題作の解答。



▲2四金 △1五玉 ▲1六歩 △同玉 ▲1七銀 △1五玉 ▲1六銀 △同玉(途中図1) ▲1八飛 △2六玉(途中図2) ▲3七銀 △3五玉 ▲1五飛まで13手詰。

最後の図が詰んでいるのが、よくわからない、という場合は、なかなかこの筋を発見でできない。



敗戦後、逃亡に成功したと思ったとたんに農民兵の竹槍の餌食になった明智光秀みたいなものだ。銀と歩は邪魔ゴマであり、序盤はそれらの始末をする。

そして、最後の5手にハイライトがあった。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。



今回は、あまり「おおた流」ではない。徹底した「逆算法」。そして、やはり最後の5手に特徴がある。

わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

思えば、

2009-06-26 17:40:00 | 市民A
mjacson
ニューヨークタイムズの見出しは、

Michael Jackson, Pop Icon, Is Dead at 50」となっていた。


a singer, songwriter and dancer となっているが、実際に、晩年には、そのどれでもない老人。

病気と裁判と過去の栄光が彼には残っていた、ということだろうか。


日本で言えば、小室哲也だろうか。小室哲也の場合は、ヒット曲が書けなくなったところから歯車が狂ったのだが、マイケル・ジャクソンの方は自分からどこかに行ってしまった。

むしろ、中田英寿の方が似ているのかもしれない。

腹の主に従う人、腹の虫に従う人

2009-06-26 00:00:12 | 市民A
tsurutaro片岡鶴太郎氏のトークを聞く。これも野村の自由学校から。

片岡鶴太郎氏の正体を一言で言うのは難しい。まあ、広い意味では、「タレント」といってしまえばいいのだが、1954年生まれの彼の最初のスタートは芸人だった。

それも「ものまね」。

『つるちゃん』と呼ばれて、得意は「マッチ」とか「小森のオバサン」だったそうだが、最近の人は、そういう時代のことは、全然知らないそうだ。(私も知らない)

なぜ、「ものまね」を芸にできたか、というと、中学時代に学校の先生たちをよく観察していて、その先生たちのものまねをしていたということだそうだ。人間観察術。そのコツは、「特徴をつかむ」ということだそうだ。(私も得意だが)

もちろん、子供の頃、父親は毎週のように彼を上野の寄席に連れて行っていたし、母親もかなりの映画ファンだったことも影響しているのだろう。

その後、都立高校を卒業、さっそく芸人の世界に入ろうと、卒業式の夜、清川虹子邸に押しかけるが、追い払われる。が、『ここで、やめてはダメだ』との体の内側からの声を聞き、結局、熱意が通じて、ものまね修行3年の末、独立することができる。

その後、26才からバラエティで大当たりし、約5年間、寵児となる。レギュラー番組9本。そして、生活は乱れ、疲れ果て、体はぶくぶくになっていく。

そして、30歳を超えたある日、何気なくテレビのバラエティに映る自分の姿を見て、自己嫌悪に陥る。

醜い!!

ここで、彼はまたも体の内側からの声を聞く。「リセット」。

そして、新たな出発として、選んだのがボクシング。1年かけてトレーニングを続け、プロのライセンスを取得する。そして増えてきたのが映画出演だった。

ところが、その新しい人生にも波がある。数々の映画賞を受賞していたにもかかわらず、40歳の頃に、少しずつ仕事が減っていたそうである。

このままでは何もなくなる、と不安が広がっていった彼の目の前に現れたのが、一輪の椿の花だったそうだ。隣家の庭に咲いていたそうだ。

またも体の中からの声が現れる。

「この美しさを記録したい」。

ここで40歳にして、鶴太郎画伯が誕生していくのである。作品は、彼のブログ「片岡鶴太郎日記」で多数見られる。少し、器用すぎて、絵を見る人や、絵を買う人を意識しすぎている画風かもしれない。

今では、複数の美術館を持ち、芸術の領域を絵画だけではなく、陶器や書にまで拡大しているそうである。

得意な題材は、『椿』『魚』『猫』など。

そして、実家が八百屋であったことが関係するのだろうか、最近、「カブ」を描くのを好んでいるそうである。このトークが野村主催だからということではないのだろうが、カブを草冠に無しと漢字一文字で書くのは、あんまりであり、「家富良」と書けばいいそうだ。

まず、形がハート型である。さらに葉はにぎやかに広がり、末広がりを意味し、短い根を右上がりに描けば、「株価が上がる」を意味することになるそうだ。

ところで、彼は、人生のいくつかのターニングポイントで、自分の体内から沸きあがる声を聞くのだが、彼自身は「腹の主に従う」と表現していた。

一方、私はといえば、恥ずかしながら、主に「腹の虫に従う派」である。「あの野郎!」と短気に怒ってみたり、「うまいものが食いたい!」とあちこちふらついたり、「きれいなおネエさんが、・・・・」とか。

ちょっとカブの絵を描いてみた。株価は上がりそうもない。(六色サインペンなので)




屋山太郎氏講演会

2009-06-25 00:00:24 | 市民A
yayama都内で開かれた、人気政治評論家の屋山太郎氏の講演会に行く。

テーマは「激動の政界をどう読むか」となっているが、講演の内容は、もっと狭く、「官僚政治からの脱却」についてである。

先日の渡辺喜美氏の講演ともほぼ重なる内容である。実は、間近に迫った総選挙で、誰に投票するか迷っているので占い代わりに参考意見を聴いてみようかということ。

なにしろ、わが選挙区に予定されている民主党候補は某大学の教授で、少々年配で疲れ気味である。一度、駅前で見たが、夏の選挙戦を乗り越えられそうもない。一方、自民党はわずか数カ月の大臣に到達したのを花道に現職が引退。現職と同じ名字だが赤の他人の若手が候補者だが、開成高校出身のエリートである。

早い話が、どちらもイマイチである。せめて、官僚政治打破に近い方を選ぼうと思っているのだが、特に、上級公務員の味方である自民党対下級公務員の味方である民主党というように思えてならないわけだ。

上級公務員も下級公務員もどちらも同じ舟に乗っているのだから大差ないわけだ。

で、屋山氏の講演だから、配られたレジュメを貼ってみる。

yayama1
いくつかのポイントを見ると

まず、官僚政治打破を支持する人は72%で官僚政治の方を支持する人は11%ということだが、公務員(役人)の比率はそれくらいだそうである。

(屋山氏は指摘しなかったが、個人的意見としては、最高学府の秀才の方々が役人になるというのは、それ自身が大きな損失なのである。かつて一流官庁のエリートという人たちとも付き合っていたことがあるが、入省して10年もすれば、まったく優秀でなくなっている。地方公務員などもそうだが、ほんの一部の幹部以外は高齢者のみを採用すればいいはずだ)

また、普通の企業に勤めている会社員の大部分は、自分の会社がいかに「監督官庁」なる構造から理不尽な超法規的いじめを受け、なんらかの対価を払っているのを知っているわけだ。

ただし、屋山氏も言っていたが、鳩弟に追随して西山叩きをするのはいただけないと思うわけだ。「そんな細かな話」というわけだ。一見、オリックスが儲けたようだが、しょせん商売は持ちつ持たれつ(英語ではWIN=WIN関係という)。他の分野でオリックスから利益を得られればそれでいいはずだ。だいたい営業用資産の評価と建設費の評価をごっちゃにしているように感じているのは、私だけだろうか?

また、屋山氏の論で気に入らないのは、「国家戦略スタッフ(30人)」というところ。シンクタンクをまとめるのではなく、いくつかのシンクタンク(政策集団)が競い合う形で公聴会を開くような方法がいいのではないだろうか。

まあ、どうなるのだろう。予想投票日は8月30日だそうだ。いつも、夏の選挙戦では、当選後、コロリという人が出るのだが、まあ、それで次点の人がニッコリというのでは、投票した支持者に申し訳ないということだろう。

200Q年のベストセラー

2009-06-24 00:00:02 | 書評
1q小説1Q84が売れ続けているそうだ。BOOK1が約550ページ、BOOK2が約500ページ。先日、西日本に新幹線で出張する時、行きに1冊、帰りに1冊読む。ちょうど7時間。

既に、新聞などには書評が一部登場しているが、おおむね好意的だ。私は原稿料もらうわけじゃないので、特に肩入れしないで思ったことを書く。もちろん、ほとんどの人は、本を買っただけなのかもしれないので、重要なあらすじは書かない。

まず、題名の「1Q84」だが、早い話が1984年のようなもの。「ような」というのは意味があって、この小説は、構造的に、3つの部分からなっている。ひとつは、売れない小説家志望の29歳の男性が、ある少女作家と合作をすることから起こる奇妙な体験。これが表の世界の西暦1984年。

一方、ある請負仕事をやっている女性インストラクターの世界があって、これが1Q84年である。いわゆるアナザーワールド。村上龍がアナザーワールドを書くと、世界最終戦争みたいな地獄の図になるが、村上春樹の方は、表の世界と、ほんの僅かに異なる世界を書く。例えば、月が二つある世界とか。

そして、3つ目のパートが、山梨県にある秘密の宗教法人。その世界との接点を、1984側の男性も、1Q84側の女性も持っている。そして、事態はより深刻な方向に進んでいく。

BOOK1で村上春樹はミステリのように、『謎』を無数にまき散らす。そしてBOOK2では、それらの謎を片づけていくはずなのだが、実は、いくつかの謎は解けやしないし、重要な登場人物(合作小説の編集者と男性の年上のガールフレンド)は途中で消えてしまって音沙汰なしになる。

これらに対する合理的な解釈は、ただ一つである。

まだ、続巻がある。

思えば、1994年4月に発表された、「ねじまき鳥クロニクル第一部と第二部」。どうも終わっていないような気がしていたところ、1995年8月になって「第三部」が追加され、完結。

1Q84も1、2年のうちにBOOK3とかBOOK4とかが続きそうな予感がある。

そして、作品の評価だが、個人的には「海辺のカフカ」の方が、上なのではないか、と思ったりする。


ところで、個人的な「感じ」なのだが、何より読んでいて「ドキドキ」したことは、この小説のあちこちに、身近な話が登場していること。

並べると、
1.沖縄県の蝶のこと。
先日、沖縄に旅行した時に、蝶の館に行った。

2.サハリンのギリアーク人のこと。
ギリアーク人は、きたるべきBOOK3で、どう関連付けられるか不明だが、先日読んだ二冊の間宮林蔵関係の本に登場。男尊女卑の人種なのか、その逆なのか、よくわからない。

3.ホテル・オークラのロビー
実は、きょう行く。

4.左翼から農業へ
そういう故人を知っている。

5.編集者小松さんのこと
小説の中で「小松」という編集者が登場し、姿をくらませるが、実は、まったく異なる世界の人物を追いかけていたら、その人物が「小松」という苗字ではないだろうかというところまできている。しかも、その「小松さん」だが、今、この世界から姿を隠しているのだ。


ところで、村上春樹を読むと、自分の過去の記憶箱がかき回されるような奇妙な感覚がある。さらに、身近なところの感覚の狂いが生じることもある。無人のエレベーターに乗る時や、地下鉄の入口の階段が妙に工事中だったりすると、「200Q年に行ってしまいそうな不吉な予感」が、大脳から足先の方に向って、血管の中を漂うのである。


中国株式市場のセミナーに

2009-06-23 00:00:10 | 市民A
china1内藤証券と言えば中国株が有名だが、この社が中国に本格的に取り組んだのは、山一が廃業した時に、転職した人たちの力に負うようだ。

先週末に、新宿で開かれたセミナー「中国株式の見通し」に顔を出した。

個人的には、中国株にはだいぶ儲けさせてもらっていて、現在、急騰中にところ、今後の見通しを探りにいったわけだ。

まず、世界の基調からだが、「リーマンショック」に至る経緯として、内藤証券の見方は、1991年の共産党崩壊以降、世界経済の拡大が「新興国による供給過多=需要不足」という中で、「投資資金過剰」という状態になっていることと考えているそうだ。

そして、現在は、超巨大なマネーが出番を待っているのだが、金とか原油の市場は限定的な規模であり、やはり株式市場に流れ込んでくるしかないだろうと考えているそうだ。(逆に、レバレッジ規制が少ない商品相場の方が吹きあがるだろうという説もある。おおた注)

で、中国の状況だが、「超大型景気対策として、4兆元(50兆円)がつぎ込まれるそうだ。政府は8%成長を目標にしているのだが、現在のところ7%から8%の間と見る専門家が多いそうだ(早い話が、7でも8でも9でも大差ないわけだ)。今年GDPで日本を抜いて世界2位になるか、来年になるのか、そんな差だ。

それで。4兆元の行き先だが、日本同様、国内であーだこうだがあって、結局、

1. 鉄道・道路・空港などのインフラ建設加速 1兆5000億元(37.5%)
2. 震災地区の復旧加速 1兆元(25.0%)
3. 住宅保障のための工事加速 4000億元(10.0%)
4. 農村インフラ建設加速 3700億元(9.3%)
5. イノベーションや構造調整を加速 3700億元(9.3%)
6. 環境整備を強化 2100億元 (5.2%)
7. 医療衛生・文化教育事業発展の加速 (3.7%)

全人代に出した原案は、総額4兆元のうち、鉄道・道路・空港インフラ整備と環境整備に2兆1500億元だったが、それが会議の結果、大幅に削られて、イノベーション、教育、住宅建設、医療衛生といった先進型産業に振り替えられることになった。どうも、日本の補正予算の決まり方よりずっと賢い。何より、議論がある。

それと、『加速』という表現が多いが、日本みたいに『唐突な景気刺激策』があらわれるのではなく、現在遂行中の目標を急ぐという考え方で、結構、堅実である。

ということで、米国向けの輸出依存型から、内需への転換を急速に進めている状況ということだそうだ。そのため、予算の効果が持続する、あと半年程度は中国市場はだいじょうぶだろうとのこと(もちろん、誰も責任とってくれないが)。

懸念材料は、やはり米国が二番底に向かう可能性と、まだ浮上のシナリオの描けていない欧州経済だろうとのこと。


そして、お待ちかねの、「推奨銘柄」なのだが、本当は、過去、あまり当たっていないような気もするが、「ババ」は推奨しないようだから。その程度に考えればいいのだろう。

china2最初のカテゴリーは、好業績で株価急伸中の銘柄。BYD(自動車)とかミスター康(即席麺)、不動産関係など。

次は出遅れ株。航空とか運輸。ただし、出遅れには、それぞれ訳があるから要注意。別の雑誌で読んだが、中国東方航空は、合併がらみだそうだ。

増収増益会社。やはり中国建材とか青島ビールとか東風汽車(自動車)とか、景気刺激策関連。

そして、内藤証券のオシとしては、中国食品(ワイン・飲料・食用油・菓子)、東方電気(発電設備メーカー)中国南ボウ集団(ガラス・ソーラーパネル)、東風汽車(自動車)、中国人寿保険といったところだそうだ。


誰か東風汽車に1億元とか投入してくれたら、さっそく上値売りして、逃げ出すのだが。

若田部レポートを聴く

2009-06-22 00:00:56 | マーケティング
wakatabe早稲田大学政治経済学術院教授の若田部昌澄氏の経済リポートを聴く。野村の主催。

本題と関係ないが、教授の所属は、「大学院」ではなく「学術院」である。いわゆるアカデミー。普通、アカデミーとは国家が設立するものだが、早稲田は私立大学。もっとも、国から助成金を受け取っているのだろうから、いいのかな。あるいは、日本アカデミー賞みたいなものだろうか。

講演の主題は、「世界経済は底を打ったのか」。言いかえれば、「株は買い時か?」ということだが、そういう直截的なことを学者は言わない。

まず、指数から言うと、「NYダウ」「消費者信頼感指数」「中国自動車販売台数」などを使って、今年3月に急落したこれらの指標は、一端、底を打った後、『わずかにリバウンド』している状況と言えるとのこと。ただし、急落した後の単なるリバウンドである可能性もあり、今後についてはリスクを見極める必要があるとのこと。

現在のリバウンド状態の後、少し調整し、その後ゆるやかに回復するのか、横ばい(L型)になるのか、二番底に向かうのか、これからということだ。急回復はないそうである。

リスクについて言えば、まず、中国と米国では底打ちしたものの、EU圏や東欧圏では、いまだに問題を抱えていること。

また、米国金融市場でも不良債権についての金融機関のストレス・テストは、前提が大甘であり、例えば失業率も8%でみていたものが、既に9%となっている。今後、景気回復が軌道に乗らない場合、再度、金融危機が発生する可能性がある。

また、各国では長期金利の上昇によるインフレリスクがあり、それを気にしすぎて、FRBが政策を誤ると、2番底に向かう可能性がある(日本の失われた15年のパターン)。


では、米国・中国の景気回復により、日本経済の方向性については、現在はプラス要因となる。中国から米国へ製品が流れれば、その部品を日本が輸出したり、また、中国の内需向けも日本製品が浸透している。また、国内の景気ウォッチャー調査も上向きである。

しかし、米国経済にリスクがあるように、日本経済にも別のリスクがある。

まず、現在の景気上向き感は、財政出動による一時的なものである点。定額給付金もそうだが、財政政策が尽きた時に失速する可能性が高い。

さらに、これ以上、財政出動すると、長期金利が上昇し、その結果、ドルから円への転換が起こり、結果として円高が進行する可能性がある。そのため、輸出産業が不振に落ち込むシナリオである。

さらに、米国とは逆に、「デフレ」に向かっているように見えること。コアCPIはマイナスだし、業績の順調な企業は、ユニクロはじめデフレに強い企業が多い。

しかも、失業率は、問題が起こるといわれる4%を超え、各種財政政策によっても、5%から5.5%に上昇していくことが予想されている。


ここで、金融政策の方だが、FRBや英中銀、欧州中銀などは、量的緩和だけではなく、信用緩和という手を打っていて、株式などの金融資産そのものを買い上げることにより、流通している資金の質を高めているのに、日銀はほとんど資産買い上げは行っていないとのこと。


若田部教授は、「結局、ここで財政出動を止めては、またしても失われた15年の再来となる」と予想され、「赤字国債発行による財政出動」を提言している。

しかし、一方、国債を発行しても市中の資金(貨幣)が国債に置き換わるだけだから、貨幣不足に陥って、経済は回転しなくなる。そのためFRBが行っているような国債の市中買い入れのような施策が日銀に求められるとの意見である。

この方法の変形としては、政府紙幣の発行という手法もあるが、色々と抵抗感や政府と日銀の関係悪化といった弊害もあるとした上で、政府の発行する赤字国債を、市中を通さずにダイレクトで日銀が購入し、政府に直接資金供給するという方法があると指摘されている。

かつて、昭和恐慌から脱出する際、これを行ったのが高橋是清だったそうで、その政策の効果で日本が大恐慌から一早く脱出できたそうである。ところが、彼が暗殺された後、制度が悪用され、日本が国家破綻への道を進んでいったわけで、日銀内部にも、この方法には大きく抵抗があると思われているそうだ。

財政法 第5条は、
「すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。」となっているのだが、ただし書きがあり、
「但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。」となっているそうだ。


個人的には、国債の引き受け手だった郵便局が民営化したこと、政策投資銀行の民営化が頓挫しそうなことなど、こういう問題とリンクしているのではないかと思うのである。

第二次大戦のときは、戦時国債という別枠を郵便局が全面的に買い込んだため、国民の郵便貯金がそのまま戦争遂行費に消えたという歴史もあるのだが、「無制限に国債乱発の図」というのは、不況よりももっと悪い事態に至るのではないか、と思うのである。

小包届く

2009-06-21 00:00:35 | 書評
pac1店頭に不足しているといっても『ウイルス対応マスク』の話しではない。

この商品、実際はマスクと同じように、製造元に直接発注してからしばらくして店頭に在庫が並ぶことになった。と言っても、マスクは重複して入手しても、そのうち役に立つのだが、こちらは重複して購入する気にはならないもの。

最近は、ダンボールは資源ごみなので、梱包をばらすのにも注意が必要である。まず、ビニールの紐は、「プラ」である。何枚も張ってある宛名シートはきれいにはがして、はさみで細断して、「燃やすゴミ」。ガムテープは、紙製だが、再生不能なので、「燃やすゴミ」。さらに、納品書はシュレッダーにかけて、いずれ「紙ごみ」。

やっと、ダンボールだけにして、二つ折にして、紙紐で束ねる。もともとビニール紐でなく、紙紐で梱包されていれば、その紐を再利用できるのだが。それで作業は終了である。

pac2ということでは、市の資源再生センターみたいだが、小包には目的物が入っていたことを忘れていた。それは、本である。


1Q84-BOOK1」と「1Q84-BOOK2」。


しかし、この2冊を発注するのにあたり、実にISBNコードがややこしかったのである。

1と2なのだから連番だろうと思うと、そうではないわけだ。

BOOK1 978-4-10-353422-8
BOOK2 978-4-10-353423-5

2回も書き間違えてしまった。あちこちの書店でも、そういうことが起こっているのではないだろうか。


ところで、どうも村上春樹が新刊、それも長編小説を出すと、こういうことになって、全国共同作業みたいに同時進行で読むことになる。そして、ブログとかでネタバレになってしまう。一ヶ月ほどで新聞の書評なんかでも、登場してしまう。

ある出版関係の方の話では、「若い男が作家を目指すと、みんな村上春樹の文体になってしまう」とのことである。だから突然のように「太宰ブーム」なのかもしれない。


pac3ということなので、まだ読んでいないので、コメント欄に、この小説のストーリーに関しての意見を書かれても、対応困難。

作戦か打算か

2009-06-20 00:00:49 | しょうぎ
名人戦七番勝負第六局は、6月15、16日に行われ、羽生名人が勝って3勝3敗のタイになった。あらかじめ、「名人交代」と「羽生引退時期の考察」などのエントリを書き始めていたのだが、これもボツというか延期というか・・第七局は来週。

5回戦までで、3勝2敗とリードした郷田挑戦者が「後手陽動振り飛車」の奇策を採用。

おそらくは、ガチガチの「定跡勝負」よりも、手将棋的な「感覚勝負」を残り二番指せば、どちらか一番は勝つだろう、という戦略なのかもしれない。

生涯勝率65%の郷田挑戦者が2連敗する確率は12%。つまり88%の確率で名人になると思っていたのかも知れない。しかし、羽生名人の生涯勝率は72%。二連勝する確率は52%である。どちらも自分の方が名人になると思っていたのだろうか。

ところで、両者とも今年度に入って、負け越していたわけだ。

最終局は、どちらが後手になっても、「陽動振り飛車」になるのではないかと、「当たるはずのない予想」を書いておく。


さて、6月6日出題作の解答。



▲4八飛 △5九玉 ▲4九金 △6九玉 ▲6八金 △7九玉 ▲7八金 △8九玉 ▲8八金 △7九玉 ▲7六飛 △6九玉 ▲6八飛 △同玉 ▲7八金 △6九玉 ▲7九金まで17手詰

横向きに追いかけた後、縦向きに追いかけるというのが、ちょっとした味。

たいした話じゃないといわれれば、それまでかな。この端を王が逃げるというのも、いくつかのパターンがあって、あまり難しいものは、できないのかもしれない。

動く将棋盤は、こちら



先週出題作(6月13日)が、なかなか不人気みたいなのだが、今週も軽快作。先日、飲み会兼将棋会を開いたときに、参加者が奇数だったので、対局明きの時に、作ってみた。



最近は、パソコン頼りで作っていたが、このレベルの作図なら、自分の脳みそのCPUでも対応可能である。

わかった、と思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評をいただければ、正誤判断。

後記:元の図面では、おおきなキズがあるので、攻め方1六歩を追加した。

後記2:攻め方に1六歩を追加したら、二歩だった???
    1六桂に変更。やっつけ仕事・・・

オバマ、・・

2009-06-19 00:00:28 | マーケティング
obamahashi大統領の名前と同じという小浜市。実は、ある産業に特化していた。

全国の塗り箸の生産量の90%が小浜市製だそうだ。

その数、7200万膳という、にわかには信じられない数字。

ということは、7200万÷90%=8000万膳というのが、日本の塗り箸の生産量ということになる。輸入品もあるだろうし、塗り箸ではない箸もあるのだから、一人年間一膳を新調しているということだろうか。

なかなか実感がない。食洗機を使っているので、普通の塗り箸だと、色落ちするので、特殊な箸を使っている。


実は、都内の農協系ホテルのレストランで食事をしようと行ったところ、レストランの前で福井県の経済連(農協)のキャンペーンで手渡された。さらに、福井の「こしひかり」300グラムも一緒だ。

カバンを持ってなかったし、ポケットに入らない大きさなので、レストランのテーブルの上に、ナイフとフォークの他に、箸と米が並ぶことになった。

福井県は、あまり目立たない県で、もしかすると、最も「場所がどこにあるか判らない県」なのかもしれない。しかし、メガネの生産量も圧倒的にこの県だし、いくつかの先端科学の会社もある。かなり、特定産業特化型の県になっているようである(愛知県のように特定企業特化型でないのが強みだろう)。

ところで、この農協系のホテル(パストラル)だが、既に不動産会社に売却されている。森トラストである。再開発が現実化した際は、むなしく更地になり、さらに新しいビルが建ち上がるのだろう。

hukuikomeよく考えると、日本の農業そのものの歴史のような話である。60余年前の農地解放政策から、長い長い期間、そのままの形で風化していって、全国の農業人口は減少し、農地は加速度的に減少し、今頃になって、いくつかの農業革命が単発的に発生。

日本の歴史の中でも、これだけ農業の産業構造が停滞した時期は江戸時代を飛び超えて、応仁の乱の頃か鎌倉時代初期ではないだろうか。

そして、いただいたコシヒカリ300グラムだが、炊いてみると、ちょっと硬い。袋に詰めてから、長い長い年月が経っていたのかもしれない。犬も苦労して噛んでいた。箸は使わない。

マスクはどこに消えたのか?(2)

2009-06-18 00:00:28 | 市民A
5月20日に「マスクはどこに消えたのか?」で、急遽、日本中からマスクが消えたことを書いた。

その後、10日ほどで、マスク相場も落ち着き、50枚3000円程度で入手することができるようになった。また、海外では数万人の患者数に拡大し、これから冬に向かう南半球では、大感染の様相になってきた。

たまたま、西日本に行ったついでに、神戸、大阪方面を回ってみたのだが、気付いた最大の点は、

 マスクをしている人が、ほぼ、いないこと。

完全に、「過去の話」になっている。

しかし、これがまた、よく聞いてみると、非科学的なのである。

「ウイルスは、首都圏の方に行ってしまった」と思っている人が多いようである。
大阪の通天閣を倒した後、東京タワーを攻撃するために上京するゴジラみたいな話である。

では、買い集められたマスクはどこに行ったか?

おそらく、家庭や企業での「在庫」になっているのだろう。次のもっと危険なウイルスに備えてだ。

事実、チリやオーストラリアでは、わずか1か月で感染者は1000人を超えてしまった。オーストラリアは人口は日本の1/6であるから、日本でその比率で考えれば、7000人以上が、一ヶ月間で感染したことになる。さらに、人口密度が希薄で、うつり難い国土である。

さらに、オーストラリアの冬は、日本の冬よりも暖かい。日本でいえば10月初旬頃の気温になると、大流行するのかもしれない。

その前に、サッカーの応援団(あるいは選手)がメルボルンから大量にウイルスを持ち帰るかもしれない。応援に行かなくても、2006年大会のビデオを日本で見ていれば、ほぼ同じ結果になったのに(キーパーの顔は変わっているが)。


そうなると、日本でも秋には10万人規模の感染者が現れてもおかしくない。
 
阪神方面では、マスクの他に各家庭では、カップ麺を大量に買っているとの噂がある。

さらに、ワクチン不足も気になる。2500万人分を備蓄と言われるが、国民は1億2000万人もいるわけだ。

「マスクはどこに行ったか。」だけではなく、「ワクチンはどこに行ったのか?」という話にならないことを祈りたい。

ヨッシーに勝算は

2009-06-17 00:00:35 | 市民A
船橋市長選挙は、自民・公明・民主の三党が推す現職市長に、渡辺喜美前行革大臣が推す新人が挑戦するというチャレンジャブルな選挙になっている。渡辺氏、まもなく新党の旗揚げを行うことになるらしい。

渡辺喜美・元行革相、衆院選前の新党結成目指す

渡辺喜美・元行政改革相は13日、都内で開かれたタウンミーティングに出席し、「自民党を出たいと悩む人を何人も知っている。今月か来月に新党をつくる。衆院選後に自民党でも民主党でもない第3極としてキャスチングボートを握り、政界再編につなげたい」と述べ、衆院選前の新党結成を目指す考えを示した。

渡辺氏と江田憲司衆院議員は、今年2月に政策グループ「日本の夜明け」を発足させている。(2009年6月13日 読売新聞)


watanabeところで、2009年3月26日、東京銀座ブロッサム会場で、渡辺喜美氏の講演会があった。新潮社フォーサイト誌の主催である。自民党からの脱党直後でもあり、入場券の事前抽選に落選したため、ライブで聴くことができずに、だいぶ遅れて講演会の録音CDが届いた。さらに、それからだいぶ遅れて聴くことになる。

内容の前に、全体としての感想だが、やはり政治家の話というのは、ライブで聴いていると、それっぽいが、声だけ後で聞くと、聞く側が冷静になるので、あまり迫力がない。よくわからないと、もう一回聴きなおすと、「なんだ・・」ということになる。案外、政治ってそんなものなのかな。今からでは遅すぎるが、政治家を目指してもなんとかなったのではないか、とか余計なことを考えてしまう。

与太はやめて、では講演会のこと。題名は、「政治奪還宣言」。副題は「官僚から、古い頭から、政治を取り戻せ」。

つまり、この講演会は、すべて「官僚政治批判」ということである。

6つのパートにわかれる。

1.内閣人事局構想を骨抜きにする人たち

内閣人事局制度とは、各省庁ごとに所属する官僚を横断的に管理すると同時に、どの省庁にも属さない「日の丸官僚」を作る制度だったのだが、官僚たちから猛反対を受けている。その反対勢力の政治家側の代弁者が「漆間官房副長官」ということだそうだ。元警察官僚。この講演会の中で、何度も「ウルマ」・「ウルマ」・「ウルマ」と名前が登場した。(もう一人の副長官の鴻池氏の方は、愛人生活に走っていたのだから、まったく奇妙な組合わせだ)

このウルマ氏だが、安倍元首相の大のご贔屓だったそうだ。

2.官僚内閣制の歴史、巧妙な役人のロビー活動

官僚の歴史は120年前に遡るそうだ。山県有朋政権の時。その前の大隈内閣のときに、公務員の登用にあたって、コネや有力者の子息といった世襲がはびこって、それに対する批判から、試験による公募制がはじまったそうだ。そうなるとエリートが公務員になることになる。

その後、幸か不幸か日清・日露戦争により、エリートたちが自信を持ち始めていく。

そして、1930年代から40年頃にかけて、515事件、226事件などを経て、軍が強くなり、かつ政党政治が終焉することになり、日本を動かすのが、軍部と官僚の両者ということになる。

そして、敗戦により、軍は解体。しかし、なぜか国際情勢の東西緊迫化により、インスタント方式の日本復興が必要になり、戦前からの制度のうち、「官僚支配制度」が、そのまま戦後も続くことになる。あとは、ご存知のとおりだ。(実際に法律の制定権は立法府にあるのは憲法でも明解なのだが、「行政指導」とか「運用方針」とかいって、法律とは無関係な法律を、紙に書いたり口頭で指示したりして、事実上の運用法を官僚が勝手に作っているわけだ)

渡辺氏が特命金融大臣だった時代に、金融庁の局長たちを対象に、一週間に何人の政治家と面談するかとの聴き取りアンケートをしたそうだが、多い人は週に70人の政治家と会い、少ない人でも30人と会っているそうだ。要するに、官僚が政治家に取り入るのではなく、政治家が、官僚の持っている利権のお裾分けを狙っているということだそうだ。

渡辺氏が福田前首相に言われた言葉だそうだが、「日本では、政治家がひ弱だから、官僚が強くならないと困る」ということだそうだ。

3.政治の不毛を拡大する「天下りネットワーク」

2と関係するが、現在の小選挙区+比例区方式は、中選挙区制度からの流れの中で成立しているのだが、ほぼ中選挙区に近い形になっている。中選挙区の事大は、1選挙区の定員が4人や5人だったから、「三角大福中」のような五大派閥が成立し、各派閥ごとの栄養源としてそれぞれ官僚との癒着があり、複雑なネットワークが完成した、ということらしい。

現在の政治的リーダーたちの中で、小選挙区制度の中で現れたのは菅直偉氏以外、ほとんどいない、とのことである。

4.脱官僚、地域主権をめざす「10の提言」とは

省略

(実は、よくわからなかった。彼独自の新しい主張は何もなかったような気がする。つまり当たり前のことが、決まらないというのが、官僚政治の厄介な点なのかもしれない。個人的には、検察が厚労省の役人つぶしに走っているのも、もしかしたら民主党と自民党のパワーバランスの調整に使っているのかも知れないとか勘ぐっている。)

5.アジア30億人の内需拡大に向けたインフラ整備を

(これは、よくわからない。相手が日本と組む気がないのに、『連携』とかいうのは不毛な気がする。インフラ整備に空港問題を取り上げていたが、現場感覚で言うと、『もう十分、成田は国際化している』と感じている。むしろ『国内化されていないのが問題』と感じている)

6.第3極の政治勢力が選挙のカギを握る
これが、メーンイベントなのだが、すでに次期総選挙での候補者選びを進めているとのことであった。ただし、公募制ではないものの、自薦の人が多いとのことで、公募制みたいなもの、と言われていたが、ちょっと違うかな。



いずれにしても、渡辺新党も、鳩山新党も、国民新党も、もしかしたら『社民党』までもが、『民主党』も『自民党+公明党』も単独過半数に届かない場合に、キャスティングボードを握り、大臣の椅子の一つ二つを狙おうと考えているのだろう。ただし、渡辺新党の場合、「公務員削減」が政策の中心だとすると、同じような提言を行っている民主党の方に票が流れていくのではないだろうか、と感じるのである。