文脈切り取りで「学費値上げ提言」を批判する愚

2024-05-19 00:00:35 | 市民A
慶応大学のトップ(塾長)が国立大学の学費を約3倍の150万円/年にしようと、文科省の審議会で発言したことに批判が出ている。

東大は53万円のところを20%アップで64万円にするかどうか、考慮中のようだが、いきなり150万というので驚いた人が多いだろうが、彼は「親の所得によって変動する返済不要の給付金」を導入すればいいと言っているわけで、その結果、実質的授業料は0円から150万円の中で学生によって異なることになる。

そもそもプライスリーダーの慶応も早稲田も文科系学部が100万円、理工系学部が150万円程度(医学部は全く別)ということで、どの大学も経営は大変。

本当におかしいのは、お金持ちでないと有名大学に入るのは難しいという現実がある。小学校からの塾は必須。4年から入る子もいる。5年だと席がなくなる可能性があるかららしい。文科省のキャリア官僚で塾に行かなかった人はいるのかな。有名私立に行くか浪人して予備校に行くとか。塾長の発言は暗に東大生の親は裕福ではないかという意味もあるのかもしれない(例外もあるので、言わないだろうが)。

さらに逆説的な話は、公立の小中学校は今ごろ先生の残業代問題で行き詰まっている状態で、これ以上、生徒の学力を上げるような方向には進みそうもない。

ある意味、諸悪の根源が「東京大学の存在」にあるのかもしれないわけで、有名国立大は大学院だけにして、大学部門は都道府県に移管してしまえばいい。優秀な学生は4年を待たずして大学院に進めばいい。無駄な年数の学費は払わなくてもいい。学園紛争の当時、東大が入試をやらなかったことがあるが、それで何か起きました?

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