しばらく前のことで恐縮だが、3月20日に埼玉県蕨市で開催されたネウロズ(クルドの新年のお祭り)を見に行ってきた。
蕨市にクルド人が大勢定住していてワラビスタンと呼ばれていること等の関連記事はこちら。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160414/asahi_2016041200241.html
以前川口市でクルド料理講習会に参加したときの様子についてこのブログに書いた記事はこちら
http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/db346ce0e36ac475ed98b5d278bb72a4
ネウロズを見に行くのはこれが初めてだった。
朝10時からやっていると聞いていたが、昼夜逆転生活を送る私が会場の蕨市民公園にたどり着いたのは、夕方16時頃だった。間に合ってよかった・・・寝ぼけた心と身体に鞭打ってなんとかたどり着いたら(蕨駅から10分以上歩いたので疲れた。体力がないのですぐへなへなになる私)、そこはクルドの地だった。公園にいる人の大半がクルド人で、そのうち日本語が話せる人は少数派。ケバブを焼く匂いと煙が充満し、鳴り響くクルド音楽に合わせて人々は輪になって踊りまくり、そこかしこにクルド人民防衛隊(YPG)やアブドゥッラー・オジャラン(クルド人のリーダー、現在トルコのイムラル島で服役中)の旗が翻っている。うちから最も近い外国はここじゃないだろうか。SUICAで行けるおトクな外国、ワラビスタン。
クルド料理講習会で知り合った女の子(お姫様仕様)と公園の入口で偶然会った。帰るところだというので、写真だけ撮らせてもらった。旦那さんも一緒。
ね、日本じゃないでしょう~
隅っこの特設ステージ
女性は皆こういう華やかな衣装を身につけていた。これ、洗濯機では洗えませんよね・・・
実に楽しそうにクルディッシュダンスを踊る人たち。男性の服装は地味だ。
ケバブの妖精発見
こちらもケバブを持った父娘。男女を問わず、クルド人に「写真撮らせてください」と頼んで断られたことは一度もない。
お腹が減ったので、私もケバブを買いに行った。この煙と匂い・・・シリアやトルコやパレスチナやヨルダンのケバブ屋台を思い出す。
サンドイッチ1個500円。お肉(羊だと思う)がたっぷり入っている。ちょっと辛くて味に勢いがあって美味しい。うちの近所で売ってたらちょくちょく買いに行くと思う。
皆さんずっと踊ってるけど疲れないのだろうか。体力があってうらやましいわ~
隅っこのコーナーで、2015年1月の「コバニ奪還」をテーマにしたDVDをタダでもらった。うまく再生できなかったけど。そもそもクルド語オンリーだけど。*「コバニ奪還」は、2014年の秋からISがシリア北部のクルド人の町コバニ(アラブ名はアイン・アラブ)を包囲して攻勢をかけていたのを、クルド人民防衛隊(YPG)等が撃退した戦闘のこと。関連記事はこちら
この数日前に、シリア北部の諸地域を支配するクルド人勢力が、「連邦制」を敷くと宣言していた。関連記事はこちら。せっかくの機会だから、連邦制についてどう思うかそのへんにいたクルド人男性たちに聞いてみたが、1人は「よくわからない」と答え(高校生くらいの若者だった)、もう1人は「連邦制の宣言は形式的なものに過ぎないだろう。シリア北部の情勢はまだまだ不安定だから」という懐疑的な見方を示した。別の1人は逆に肯定的で、「素晴らしいことだ。シリアのクルド人はこれまで虐げられてきた。彼らには自分たちの住む地域を自分たちの手で統治する権利がある!」と雄弁に語ってくれた。もっと他の人にも聞きたかったけど、この日は私のトルコ語の調子がイマイチだったし(波があるのだ)、ジャーナリストでもないのに知らない人たちにこんな突っ込んだ質問をしまくるのも気が引けたので、止めておいた。弱気な私・・・
踊りはまだ続いていたが、写真も撮ってケバブも食べて、やるべきことは一通りやったので、日が暮れる前に帰途についた。日本へ・・・
ついでに、市民公園から蕨駅までの道すがら気にかかったものを写真に収めたので、そちらも載せますね。
ねずみとこでまり
妖怪っぽいやつ
ワラビー
マリリン
斬戯利(ZANGIRI)
こねこ
蕨って、ワラビスタンがどうこういう以前に、なにか微妙なオーラを出してるかも・・・
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