井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

北の核廃絶はありや

2019年02月28日 | 歴史・政治

米朝会談の行方に注目している。

米国内でのある調査では、北朝鮮の核廃絶はないとしているが、
私も望み薄だと思っているし、トランプ大統領が
当初に上げたアドバルーン「核廃絶」より「核実験がなければ」と
かなり低くなっている。

(ちなみに、ノーベル平和賞は自分から言わないほうがいいのに。
それに、今どきこと平和賞に関しては選考基準が不透明でさして名誉でもないことは世界が承知している)

金正恩委員長が独裁者である自分の命をも保証する核を
そうやすやすと手放すはずもなかろう。リビアの指導者カダフィ氏も
核の放棄で内戦で殺(や)られ、イラクの独裁者サダム・フセイン大統領も
核兵器を持たぬせいで命を取られたことを、金正恩委員長は
知っている。

核を持っているからこそ、米大統領が対等に対話してくれる。

北の核廃絶の有無に関心があるのは、文在寅大統領の
連邦制による南北統合への野心のボルテージに関係するからだ。
北が核を手放さないとなれば、統合により韓国は
核を手中に入れることになる。棚から核、だ。

加えて、領土の拡張、人口の増大。
統合のメリットは一見大きいが、統合により南が
手に入れるのは、北の極度の貧困と飢えもである。

それに統合なった時の、国土面積も人口も
実は日本に遥かに及ばない。国土は南北併せて日本の
60%に満たず、人口は約7千500万人であり、
しかも北の人口の相当数は飢え果てていて生産力という
意味での該当外であろう。

日本が併合するまでの韓国、李氏朝鮮は世界の
最貧国であったことをこの際思い出しておきたい。
国を富ませ近代化してやって、浴びせられる
恨みつらみ。韓国はずっと中国の属国であった。
日本が併合していなければ隷属国のままであったし
でなければ、ロシアに呑み込まれたのがオチ、
中露共に日本のような大甘の統治はしない。
植民地ということは、即ち苛斂誅求である。
日本は半島に苛斂誅求の事実はない。侵略などしていない。
韓国が言い立てる三一節(独立運動)も、自ら戦って
勝ち得た独立ではないのに、かえって恥ずかしくないのだろうか。
自らの無力を喧伝しているようなものだ。

それに、韓国の国際常識を大きく踏み外す
現在のメンタリティでは、これ以上の発展は
見込めないだろう。存在感が増すほどに、その
国家的性格の異様さを世界は知ることになる。

いずれにしても、文在寅政権は北との
統合を目指していて、そのためには日本が友好的で
あっては困るのだ。だから、濡れ衣を着せても
嘘をついてでも日本が韓国の敵国であることを
国内と、北に対して位置づけたい。

あからさまに日本に敵対している国家に対するには
現在の政府の姿勢は甘すぎると、いや論外だと多くが思っている。

制裁無くして、現在の膠着状態への突破口は絶対にない。
いや制裁ではなく韓国の言いがかりに対する「最も効果的な対抗措置」
と言い換えるべきであろうか。日韓貿易における日本の大幅黒字を
上げて韓国民は制裁などありえないとたかを括っているが、
日本の経済力からすれば韓国はさほど大きな位置を占めてはいないし、
他国への輸出振替えの道もあり、国家や先祖が受けている
侮辱晴らしの対価だと見なせば安いものであろう。傷を受けるのは
相身互いだが、日本のそれは浅く韓国が受けるダメージは大きい。

自民党も政権がちょっと長期になってくると
昔の悪い体質が露呈、あぐらをかいて民意を見くびり始める。
麻生さん的口をへの字に歪め、辺り睥睨の傲岸不遜。
国家と国民に仕える身でありながら、なにさま。

自民党への支持は「仕方なく」の要素も多く、決して
盤石ではないことを思い出そう。

といって、野党は大臣の2分間の遅刻をつつきまくって
国会を5時間も放置する割に韓国北朝鮮の
日本毀損にはほぼ無言。であるなら自民党もネガティブな
意味での盤石ではあるのかもしれぬ。

どこにいるやら、日本大事の政治家。皆無では
ないにせよ。

半島から米軍がもし撤退すれば(それが文在寅大統領の悲願であり、
場合によればトランプ大統領も撤退に傾く)、いきなり
対馬が防衛最前線になる。憲法改正など当然のことで、
更に日本は核保有の可能性を常に持っていなければならぬ。
今すぐ持てというのではない、いずれ持つかもしれぬという示威を
周辺に絶やしてはならぬ。手持ちのプルトニウムは
捨てるほどあるのだ。

私は根っからの平和主義者である。それが日本の核保持の可能性を
言い始めようとは、自分が一番驚いている。しかし言わねばならぬほど、
情勢は緊迫しているということだ。地球を数回も破壊するほどの
核を人類は持ってしまい、いずれは廃絶を目指さねばならないが
北朝鮮のような国ある限り、理想を目指すのが滅びの道に
なりかねない。核保有国がロシア、中国、北朝鮮と
至近にあるのだから日本だけが持たないと踏ん張ってもさして、意味はなく
米軍が仮に日本からも撤退となれば、日本は丸裸で
核包囲網の中に投げ出される。そのことへの備えは
常にシミュレートしておきたい。しかしまずは憲法改正である。

「平和憲法」という言葉のまやかしを、腹に据えたい。
平和憲法の名のもとに、同胞は拉致され領土は不法占拠
されたまま、両者取り戻しも出来ないでいる。
平和憲法とは日本無力化憲法の別名である。

 

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=13-05-03-10

そもそも日本ほどの国力を持つ国が核を持っていぬことが、ある意味に
限定してだが不自然ではなかろうか。

http://zaakai.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-fd7f.html


雪冷え、飛び切り燗

2019年02月27日 | 日本語

しばらく顔を見ないと寂しくなる人がいて、三田佳子さんが
その数少ないお一人だ。

というわけで、先月食事をご一緒したばかりだが
昨夜も会食。大いに語り合い、そのうちお付きの
マネージャーさんより外から電話で、もう4時間が
経過していて、そろそろご帰還をとの催促だった。
この間も時間を忘れ、4時間半が経っていた。

飲みは私ばかりで日本酒のぬる燗2合、三田さんは
盃に二杯程度。

一度書いたことがあるが、日本は酒の温度にも細かい段階があり、
きれいな名前がつけられている。

 

「雪冷え」5℃
「花冷え」10℃
「涼冷え」15℃

以上が冷酒。

「冷や」20℃

冷やが常温。

以下が燗酒である。


「日向燗」30℃
「人肌燗」35℃
「ぬる燗」40℃
「上燗」45℃
「熱燗」50℃
「飛び切り燗」55℃

 

 

日本人として「雪冷え」と「飛び切り燗」の2語程度は心得ておきたい。

色彩も茶とグレーとに、濃淡と明度に応じて細かい名前がびっしり
つけられていて、日本人の繊細な感性に改めて驚嘆する。

伝統的な和食の時代には舌も、敏感であったと思われる。
土地の旬のものを濃厚な味付けなしに食していた時代だが、結局
それが健康維持にも叶っているようだ。

偉そうなことを書いているが、私もおそらく人肌燗とぬる燗の
区別はつかない。

明治維新期に、慌ただしく西欧文明を取り入れ、それは
致し方なかったことだが、やり過ぎた。今にして
思えば西欧の野蛮な”文明”まで識別なしに受け入れてしまい、
敗戦がそこに拍車をかけた。

昨今の言葉の貧困もまた、その一環であり内館牧子著、
「カネを積まれても使いたくない日本語」を読んだら
「頭の中の植民地化」という言葉があり、膝を打った。
私のかねがねの主張「日本語は国の防波堤」に通じる。


ミミズク

2019年02月25日 | 日記

毎日、ミミズク、ミミズクとニュースで流れて、
一回目はともかく、重なるうちに他に報道すべき
大事なことがあるのに、とチャンネルを切り替えていたのだが、
そのミミズクが冷たくなって発見されたそうで、そうなると
寂莫の感。
ミミちゃんは飼い主の元に戻されたそうで、
飼い主の心情思えば、また悲しく。

ミミズク連呼を気疎く思ったこともあるが、
しかし人々は、禍々しく、またガラスの破片のように
心に突き立つ報道の合間にきょとんと現れるミミズクで、
救われていたのかもしれない。

国民が、こぞってミミズクの安否を気遣える国でよかった。


不適材、不適所

2019年02月24日 | 歴史・政治

桜田大臣の遅刻は、事務方のミスだとも聞くが緊張感の
希薄さは否みようがない。

語彙不足から来る「失言」はまだ見逃せるが、与野党がピリピリ
対決している時に、この緊張感のなさは
何だ。

挙げ句、記者団に遅刻の理由を問われても無言。やっと行った釈明が「他の議員も時間ぎりぎりに来ることが多いので」

「割と皆、時間ぎりぎりに来ることが他の議員さんも多いので、私もそれに合わせて行くようにしていた」

ぎりぎりに来ることと、遅刻することとは等価ではない。

 

と言って、わずか2分の遅刻に審議拒否、
国会を5時間空転させ国会開催にかかる巨費を溝に捨てた
野党はもっとたちが悪い。

鳩山政権下では、前原誠司氏、原口一博氏、仙谷由人氏と遅刻が
立て続けだったではないか。野田政権時代、審議中に行方不明となり、
探したらコーヒーを飲んでいた
田中直紀元防衛相の例もある。

韓国の度を逸した日本侮辱と反日行為に対しては無言で、一大臣の
3分間の遅刻をつつきまわって大騒ぎ。一体、国会議員の
「義」はどこにある。

言語不自由大臣は岩屋毅防衛相もだが、こちらは実害が
桜田大臣より更に大きい。他にいないならともかく、なぜよりによってこの
人々なのか。

 

*食事会に参加する方へ。専用掲示板を御覧ください。会場までの順路他のお知らせがあります。

 


外務省は日本への汚名晴らしを

2019年02月22日 | 歴史・政治

以前取り上げたが、「ジャパン・ハウス」なるものがある。

外務省のHPを見ると、

戦略的対外発信の強化に向けた取組の一環として,世界3都市(サンパウロ,ロサンゼルス,ロンドン)に設置した対外発信拠点。これまで日本に興味のなかった人々も含め,幅広い層に向けて日本の多様な魅力,政策や取組を伝え,親日派・知日派の裾野を拡大していくことを目的としている、そうだ。(概略)

これ自体が悪いというのでもないが、年間10億の予算をもっと有意義に使えないのか、
というのが私が釈然としない理由である。
とりわけ韓国が今のようなあからさまな日本叩きをエスカレートさせている時、日本は「親日派・知日派」の育成をはかるより、韓国に着せられた
捏造による汚名や濡れ衣を晴らすことが先決なのではないか。

たとえば、民間がやっている海外の主要紙への意見広告掲載。
これをなぜ外務省でやらぬ? 今日はあたかも、竹島の日である。
日本固有の領土であることは歴然とした証拠が複数あるのだから、
なぜそれを世界に告知しないのだろう。1億円もあれば世界の主要紙に
掲載出来る。韓国が捏造もしくは思い込みベースにあちこちで広報していることに、なぜ日本が対抗しないのか。

日本の良さなど今更広報しなくても、世界に親日・知日派は大勢いるのだし、
それも民間の人達の努力の積み重ねの結果である。
そこに外務省が安易に乗っかって大枚を費やすより、まずは
韓国が世界中に広めている、竹島や慰安婦、強制連行の大嘘を
潰すことから始めるべきだろう。

先祖とこれから大人になる子供たちに、汚名を着せたまま、
なんの広報だろう。

汚名を晴らすどころか、軍艦島の強制労働を認めてしまうなど、
外務省とは韓国の出先機関なのか、と言いたくなる。
「友好」など、相手にその意志が微塵もない国に対しては、
有害無益だ。