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UPSmini500 IIの蓄電池を交換する(自己責任)
はじめに
ユタカ電機製作所製のUPSmini500 II("http://www.yutakadenki.jp/products/103_upsmini.html")の警告LEDが点滅し、シリアルケーブルで接続しているサーバがシャットダウンされるという事象が発生しました。
購入後5年以上経過し、内蔵されている蓄電池の劣化が疑われたため、これを機に蓄電池の交換を行いました。本稿はその記録です。
※注意
注意点は以下の通りです。
- 本記事は、バッテリーの交換作業を紹介するだけであり、お勧めするものではありません。また、メーカも推奨しておりません。
- バッテリー交換にて、感電や火災などの人命や財産に影響のある事態が発生する可能性があります。
- 本記事により何らかの損害を負っても、筆者は責任を負いません。
必要なもの
作業に必要なものを挙げます。括弧付きのものはあると望ましいものです。
- プラスドライバ(電工ドライバー)
- ペンチ・ラジオペンチ
- 絶縁テープ
- マルチメータ
- (絶縁手袋)
- (電気の知識)
交換用バッテリーの調達
ネジを外し、内蔵されている蓄電池を確認すると、以下の蓄電池が入っていました。
値段を考慮しつつ、同種の蓄電池を探したところ、以下の2種類が該当しました。
- LONG 12V 7.2Ah [WP7.2-12] "http://akizukidenshi.com/catalog/g/gB-04961/"
- LONG 12V 9Ah [WP1236W] "http://akizukidenshi.com/catalog/g/gB-02118/"
多少(1~2Ah)容量が大きくとも問題がないとのことだったので、今回は「LONG 12V 9Ah」を選択しました。
交換作業
蓄電池の交換を行います。電源をOFFにし、電源入力側・出力側のケーブルを全て外します
1.古い蓄電池をケースから取り出す。
UPSの4カ所のネジ止めを外し、ケースを外します。説明書きが書いてある側が上面です。
2.古い蓄電池の接続を外す。(-→+)
バッテリの端子に触れないよう(絶縁手袋を装着の上)、蓄電池をケースから取り外します。ケーブルは長くありませんが、蓄電池をケースの側に置くだけの余裕はあります。
ペンチ・ラジオペンチを使い端子(ファストン端子)を引き抜きます。端子には絶縁用のゴムの皮膜が付いていますので、傷つけないように注意します(ペンチに通電し、感電やショートの危険があります)。ここでは、ペンチに絶縁テープを巻いています。
端子の付け根を掴み、左右動かしながら引き抜きます。端子自体を掴むと、端子の噛み締めがきつくなり引き抜けません。
端子を引き抜く順番は、車の蓄電池と同様に-極(黒)→+極(赤)の順番にしました。
3.放電を待つ。
蓄電池は完全に放電している訳ではなく、ある程度の電気を蓄えた状態です。
念のため、放電するまで待ちます(数時間かかるかもしれません)。私は、0.01Vになるまで待ちました。
4.新しい蓄電池を接続する。(+→-)
買ってきた蓄電池に端子を接続します。購入時点で、満充電に近い状態となっているので、素手やペンチの金属部分に端子が触れないように注意します。
始めに+極(赤)を接続します。
次に-極(黒)を接続します。-極の接続時に、通電するため火花が出ることがありますので、燃えやすいものは側に置かないようにしてください。
5.新しい蓄電池をケースに戻す。
端子の接続が終わったら、蓄電池をケースに戻します。ケースには、端子の位置が元の蓄電池の位置と同じ向きになるようにしてください。
※ケースに戻すときに、端子に手やケース内の他の部品に触れないよう注意します
動かしてみる。
ケースのネジを締めたら、テスターで+・-間の電圧を確認します。電源が入っていない状態であるので、入力・出力とも電圧は0Vであるはずです。
問題なさそうならば、入力電源のみを繋ぎ正常に電源が入るか確認します。
電源が入ったならば、購入時と同様に動作の確認を行います。
ご参考
本記事は、以下のブログを参考にしました。
コメントありがとうございます。
お役に立てたようで、こちらとしても嬉しいです。