世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

岩間信之(Nobuyuki Iwama)茨城キリスト教大ら、二重投稿、撤回

2021-02-18 00:30:00 | 社会

岩間信之(Nobuyuki Iwama、筆頭著者)茨城キリスト教大学らの論文が二重投稿で撤回された。それ以外の情報は不明。大学は調査していないと思う。

撤回論文と撤回公告写し)、
Urban Studies 54(15) p3560-3578, 2017

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(2022年3月9日追記)

茨城キリスト教大学は岩間信之の二重投稿を認定した。

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日本画巨匠の贋作販売

2021-02-08 22:00:00 | 社会

東山魁夷や平山郁夫といった日本画の巨匠の贋作が流通し刑事事件となった写し)。版画工房が勝手に作ってしまった。確かに贋作だ。

私はこの手の事件は少し違和感もある。贋作とは何かというと著作権者の許可を得ないで勝手に作った作品のことだ。第三者が全て作った作品でも許可を得れば贋作にならない。実際にそのようなものはよく流通している。

東山魁夷の作品は非常に人気が高く、作者が亡くなった後も復刻版版画としてたくさん刷られて売られている。12号くらいで50万円くらい?たくさん刷っても、それだけの値段がつくのだから、よほど人気があるのだろう。

作者が亡くなった後に作られたのだから、完全に版画工房の人たちが作っていて作者は全く関与していない。たぶん奥さんだったと思うが、作者が亡くなった後に著作権者の承諾を得て版画工房の人たちが版画を作って「東山魁夷 作」と作者の名称をつけて販売販売しているのだ。作者が生存している時も大部分は版画工房の人が作っていて、作者は監修であって、あまり関与していない事も多い。最後にサインするだけのケースもあるかもしれない。

特に作者が亡くなった後に作られた版画は全て第三者が作ったもので、その点では贋作と変わらない。「東山魁夷」などという名称で販売されているので、あたかも巨匠が作ったかのような錯覚を覚える人はいるかもしれないが、贋作を合法的に売っているようなもので、全て第三者が作った作品という点では贋作と同じだ。それを数十万円という高額な費用を出して購入しありがたがる購買者がいるのだから、少し不思議な気もする。中身は贋作と同じなんだよ?

例えば何でも鑑定団で贋作に対して1000円とかの値段がつく事があるが、中身は全く同じなのに売り物にならない又は極めて安い値段の作品が作者ではない相続人の許可で数十万円になるんだから不思議な感じがする。

著作権が切れて自由に作れるようになれば、復刻版版画の価値もなくなるのかもしれない。販売員が版画は数が限定され印刷物じゃないと主張する事もあるが、数を限定しても実質印刷物と変わらないような扱いになるのかもしれない。

今回は許可なく版画を作って販売したので刑事事件になってしまったが、現在の復刻版版画だって贋作の合法販売みたいなもので、知らない人が「東山魁夷 作」なんて札をみて購入したけど、実際は東山魁夷は全く関与せず、第三者が作ったものを作家本人の作ったものと誤解して購入してしまったなんてこともあるかもしれない。ちょっと詐欺的。

巨匠の本画は一般人では購入できる値段ではない。平山郁夫なら生前でも1号あたり500万円。版画は巨匠の作品を廉価な値段で購入できるためのよい手段だが、本画と印刷物の中間の扱いで、復刻版版画は贋作の合法販売ともいえるかもしれない。どういうものを購入するかは購入者の希望次第だ。


山崎隆之八段A級昇級

2021-02-06 00:00:00 | 囲碁・将棋

山崎隆之八段がA級昇級を決めた。順位戦に登場して23期でのA級昇級は最長記録。長かった。山崎隆之は西の山崎、東の渡辺とよばれ、将来を期待されていた強豪棋士だった。

ルックスのよさから西の王子ともよばれた。2006年頃の名人戦の解説の最中に当時ルックスがよく人気の高かった矢内理絵子に対して「次の手がはずれていたら、矢内さんを諦めます」といった発言をして話題になったこともある。そういう人気棋士の山崎隆之八段はB1までは順調に上がったといえるが、B1突破に13期かかり、なかなかA級に上がれなかった。その間にライバルの渡辺明に大差をつけられ、佐藤天彦、豊島将之、糸谷哲郎、稲葉陽、広瀬章人といった後輩たちに抜かされ、タイトルもとれずにいた。挑戦さえ1度しかない。

後輩たちより実力や才能が低い、期待したほどの実力でない。そう思う人たちもいたかもしれない。

しかし、諦めずがんばり続ける様はなかなか良かったかもしれない。A級昇級は時間がかかったが、これからもがんばってもらいたい。


名大元院生らが論文改ざん!

2021-02-05 00:00:00 | 社会

名大元院生らが論文改ざんを行った。指導者の教授も不正責任を問われた。すでに学生でないため元院生に対する処分はなく論文の訂正勧告のみ。神経科学の分野。

名大公表 トップ調査報告書

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(2021年2月6日追記)

中日新聞毎日新聞
本ブログの情報提供で報道

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(2021年3月10日追記)

JSTが罰則公表

元大学院生に対して、JSTの全事業への申請資格および共同研究者として参加する資格を令和3年4月から令和5年3月までの2年間制限。

教授に対して、JSTの全事業への申請資格および共同研究者として参加する資格を令和3年4月から令和4年3月までの1年間制限。

論文掲載料594,915円に消費税相当額、間接経費(30%)および遅延損害金(年5%)を加算して返還を求められ、全額返還。

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(2023年3月25日追記)

JSTが名大に対して文書で通知


Ye Zhang 沖縄科学技術大学院大が改ざん、盗用!

2021-02-02 00:00:00 | 社会

Ye Zhangイェ・ジャン)沖縄科学技術大学院大学准教授が改ざん、盗用。疑義が出された後に修正を出した。修正理由不明。不正の隠蔽のための修正なら悪質である。そういう事例は大量訂正でもあった。大学は論文の撤回を勧告したがYe Zhangが拒否したため学術誌に懸念表明を出すという。Ye Zhangは停職6ヶ月。

大学公表 トップ調査報告書調査報告書(英語)

リトラクションウォッチトップツイッター写し)、ツイッター2写し)、The Retraction Watch Dairy写し1写し2)、私の情報提供で報道)、

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2021年2月4日追記

リトラクションウォッチYe Zhangの反論を報道。写しYe Zhang反論文

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2021年2月17日追記

Ye Zhang反論データ写し)。