堤理英(Rie Tsutsumi、経歴1、経歴2、英語教育)立教大学ランゲージセンター教育講師(英語担当)、元文教大学非常勤講師が論文を盗用し、取り消された。懲戒処分を確認できないが、文教大学は非常勤講師契約を2015年度で打ち切った。堤理英は英語教育の教員をよくやっており、文教大、立教大、横浜国立大、青山学院大などいろいろな大学で勤務した。
盗用論文、盗用公告(写し)、取り消し公告(写し)、その他(写し)
堤理英 「Case Study: Effective Use of Films in University English Classrooms From Students’ and Teachers’ Perspectives
/ 大学での英語教育における効果的な映画の利用法 : 学生・教員それぞれの視点から」
文教大学言語文化研究所紀要『言語と文化』第23号 2010年度刊行 pp.160~188掲載論文
公表日 2015年1月14日
発覚の経緯 2014年9月19日に近藤暁子(兵庫教育大学)が自分の研究成果を堤理英が盗用したと文教大学に告発。
盗用論文発覚時、堤理英は文教大学非常勤講師
盗用の態様は盗用公告参照。
告発者の近藤暁子(Akiko Kondo、経歴)の主張1(写し)、 2(写し)、
盗用公告をみると、堤理英は元の成果を大幅に盗用した。具体的には全28ページ中21ページで文章の盗用、結論まで元成果とほぼ同じ文章だから、ほとんど丸パクリに近い。近藤暁子の了解や適切な表示なく成果を使用した。
原因の言及はなかったが、このような丸パクリの盗用は倫理意識の欠如が原因ではないか。最近では小松優香の論文盗用がほぼ丸パクリで倫理意識の欠如が原因と公表された。
堤理英は論文をいくつか出しているが、大学でTOEIC、TOFLE、英会話などの講義を担当し、それがメインという感じだから、研究者というより英語教師という感じ。学歴はサンフランシスコ州立大学英語教育学修士修了だから、博士号を取得しておらず、論文作成の指導は十分受けていなかったかもしれない。もっとも、大学によっては博士課程でも論文執筆指導をいいかげんにやっているところはたくさんあると思う。小保方晴子を典型とする早稲田大学のように。
堤理英がなぜ盗用したかの動機は不明。英語教師をメインの仕事をしている人がどう評価されるのかよくわからない。英語教師にとって論文出版が業績としてどのように評価されるかわからないので、人事や予算獲得の点での動機があったのか判断できない。
再発防止に努めてほしい。