今日もがんばろう!
STAP細胞の事件は刑事告発が受理され捜査中で、10月に博士号取消しが行われる可能性が高いと思うので、また追及が続くかもしれない。
小保方晴子さんの例は研究不正の問題では典型だったので、例として説明するために紹介していたが、前から小保方晴子さんをO 30代女性研究者と述べて、実名を出さないようにしていた。
自分も関与していて言う資格はないが、小保方晴子さんへの取材や報道は異常だったと思う。確かにES細胞を意図的に混入したという肝心な部分が解明されていないし、逃げ得の印象もある。しかし、有力な証拠がない状況ではこれ以上は無理だろう。だったら、もう小保方晴子さんを解放した方がいいと思う。人間はある程度以上は追い詰めてはいけないと思う。
たぶん誰しも精神的に辛い経験をした事があるだろう。その時に極度に追い込んでしまうと非常にまずい。これまで小保方晴子さんはよく耐えていたと思う。佐村河内守さんもそうだが、その点は本当にすごい。非常にタフなんだろうな。私は小保方晴子さんが「STAP細胞はあります。」と言った気持ちが少しわかるような気がする。
解放するのは、納得できないという人もいるだろうし、私のこれまでの行動は矛盾しているかもしれない。
でも、もういいんじゃないでしょうか。
小保方晴子さんには真っすぐ前を見て歩いてほしいと思います。
まず紳助の死体発見現場にあった書置きは不合理です。
書置きのとおり紳助が犯人なら、シロー、くるよが金庫室に忍び込んだ時に死体がなかったのですから、彼らの後に金庫室に入ってアフリカの星を盗み、文珍を殺した事になります。
しかし、シローの供述では金庫の中にアフリカの星はなく、シローの後に金庫室に入った人には盗み様がありません。
くるよの時は金庫が開かなかったと供述したので、中にアフリカの星があった可能性があり、くるよの後に忍び込んだ人の犯行の可能性がありましたが、これで完全に消えました。ダイヤ盗難説も完全に否定されます。
読者の中には、「シローの先に紳助など誰かが金庫からアフリカの星だけ盗んだのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、そう考えても紳助がアフリカの星を盗んだ事は説明できても、文珍は殺していないわけですから、「ダイヤを盗んでいるところを文珍に見られて、つい殺してしまった。」という書置きは嘘という事になります。
書置きは偽物で、真犯人が紳助に罪をなすりつけるために作ったものだと断定できます。
紳助は犯人ではなく真犯人に殺されたのです。
では、アフリカの星は誰が持っていたのでしょうか。
紳助はシローより先に金庫室に忍び込んでアフリカの星を盗む事に成功したから、近々大金が入ると言っており、パーティ時に息巻いていたのに途中から態度が豹変して落ち着きがなくなった、大金が入ると自分で噂を流したからアフリカの星を持っている事を真犯人に気づかれた、アフリカの星を持っていたから文珍殺しの罪をなすりつけるため真犯人に殺され利用された、真犯人に殺された時に盗んだアフリカの星を持っていた、という可能性も考えられます。実をいうと最後にプレイヤーが一言だけ語るシーンがあり「可哀想に紳助。ダイヤを盗んだばっかりに・・・」と言います。たぶん、ゲーム中のプレイヤーはこう思っていたので、こう語ったのかもしれません。
しかし、こう考えると文珍殺しとアフリカの星の窃盗が無関係という事になります。下で説明しますが、真犯人はダイヤ盗難説を捏造するために文珍の死体をわざわざ金庫室へ運んだのです。紳助が近々大金が手に入ると言い出したのは事件の直後ですから、真犯人には紳助がアフリカの星を盗んだ事を知る術がなく、ダイヤ盗難説を捏造する事ができません。これは不合理です。真犯人がアフリカの星が盗まれた事を知らなかったのに意味もなく金庫室へ死体を運び、たまたま紳助がアフリカの星を盗んでいたのでダイヤ盗難説が偶然捏造されたと考えるのは不自然過ぎます。
紳助以外の人物がシローより先に金庫室に忍び込んでアフリカの星だけ盗んだとすると、文珍を殺してもいないのに、わざわざ偽の書置きを作り、せっかく盗んだアフリカの星を現場に残してまで、紳助を殺した事になりますが、それは余りに不合理ですからあり得ません。そんな事をする必要は全くありません。
つまり、アフリカの星は盗まれていないのです。という事は必然的に真犯人はあの人と決定します。
アフリカの星は最初から金庫の中になかったのです。
(話がそれますが、シローは金庫を開け、その後にくるよが忍び込んだ時には金庫が開かなかったという事は、シローはわざわざ開けた金庫を閉めてホールに戻った事になります。私は金庫が開いたままだと誰かが盗みに入った事がばれるから閉めたのかと思いました。そういう理由もあるのでしょうが、より大きな理由はゲームの設定のためなんでしょうね。くるよが忍び込んだ時にダイヤがなかった事になると、くるよが自供した段階で紳助が犯人でないとはっきりわかってしまいます。紳助の死は真犯人の陰謀というだけでなく、プレイヤーを少しでも惑わせようというゲーム作者の陰謀でもあったのです。だから、少しでも紳助犯人説の可能性を残すために、くるよが忍び込んだ時は金庫が開かなかったという設定にしたのしょう。もう一つの理由はくるよが金庫室へきた時に金庫が開いていた設定だと、真犯人が金庫が開いていて中にアフリカの星がないのを見て、ダイヤ盗難説を思いつき、死体を金庫室へ運んだという可能性も出てしまい、あやこが容疑者となり、事件が複雑になると思ったのでしょう。プレイヤーがあの人が真犯人とわかるようにするための工夫だったのかもしれません。この作者の陰謀はプレイヤーを少しでも面白くさせようとする意図によるものですから、陰謀というより工夫といった方がいいでしょう。このゲームは細かい点も工夫されています。)
話を戻すと、文珍の死体が金庫室で発見された点を考えてみましょう。
犯人がアフリカの星を盗むために金庫室へ行き、文珍を殺したなら、既にアフリカの星がないわけですから、アフリカの星を盗んでいるところを文珍に見られたので殺したという事はあり得ません。また文珍の死体が発見された以上、真犯人が金庫室へ行ったのは確実ですが、それはアフリカの星を盗むためではないという事になります。盗み目的で金庫室へ行ったのなら、盗めなかったのだから文珍は殺されていないはずです。
では、真犯人が金庫室へ行った真の目的とは何だったのでしょうか?
金庫室で文珍の死体が発見されれば、当然誰かが金庫からアフリカの星を盗んでいるところを文珍に見られたので殺したという事に疑いが向けられます。これで真犯人への疑いをそらすことが、真犯人が金庫室へ行った真の目的です。これくらいしか考えられません。文珍の死体が金庫室で発見された事やダイヤ盗難説は真犯人のトリックや陰謀だったのです。
そう考えるとわかると思いますが、文珍は本当は金庫室で殺されたのではなく、別な場所で殺されて金庫室に運ばれたという事になります。真犯人が金庫室で文珍を殺したなら、アフリカの星を盗んでいない以上殺した事が不合理だし、盗み目的以外で金庫室へ行ったのなら、本当の犯行現場が別でダイヤ盗難説を捏造したかったからとしか考えられません。
真犯人がダイヤ盗難説を捏造した事から考えると、真犯人は金庫室で死体を発見させる事で自分への疑いをそらす必要があったという事になります。このトリックで、パーティ出席者には全員疑いがかかる事になります。これで疑いをそらせる人物は誰なのでしょうか?考えられるのは2人で、あやこともう一人です。あやこがなぜ疑いをそらす必要があったかは下で説明します。もう一人はこのトリックでアリバイが成立します。他のパーティ出席者は文珍の死体を金庫室へ運んでも意味がありません。
文珍が本当はどこで殺されたのか考えてみましょう。別荘にある部屋は金庫室、あやこの部屋、ホール、あの人の部屋の4つです。細かいことを言うと巨人の証言でトイレがある事が判明していますが、これはマップにありませんし無視していいでしょう。金庫室は否定されています。さすがに、ホールは人がたくさんいましたから殺害は無理です。
あやこの部屋だとすると、真犯人はなぜあやこの部屋へ行ったのでしょうか。あやこ以外の人物はあやこの部屋へ行く動機がありません。唯一あやこは自分の部屋なので、自分の部屋に戻る理由があったかもしれません。自分の部屋で婚約者の文珍を殺し、自分の部屋で死体が発見されると一番疑われるので、せめて他の容疑者を作るために文珍を金庫室へ運んだのでしょうか?あやこのアリバイ証言者はおらず、あやこの部屋の場所からいって、誰にも見られずに部屋から金庫室へ死体を運ぶ事は確かに可能です。あやこもアフリカの星が盗まれた事を最初に言った一人です。
しかし、くるよが金庫室へきた時に金庫は開かなかったと証言していますから、金庫の中を確認できずアフリカの星が金庫になかった事を知り得ないあやこにはダイヤ盗難説を捏造する事はできません。それに(1-3)ではあやこは部屋を詳しく調べさせてくれました。あやこが自分の部屋で文珍を殺したなら、詳しく調べさせてくれなかったでしょう。「女性の部屋を調べようとするなんて、サイテー!」とか言って拒否したに違いありません。
となると、残されてるのは、あの人の部屋だけです。確かにあの人の部屋が本当の殺害現場で、文珍の死体を金庫室へ運べば、あの人には一切疑いがかからないので、最も好都合だった事になります。それ故、ダイヤ盗難説の捏造の点から一番怪しい人物でもあります。あの人もダイヤ盗難説を主張した一人です。あやこはダイヤが盗まれたとだけ言いましたが、あの人はもっと端的にダイヤ盗難説を主張しました。それに一番の根拠は、状況からいって、あの人だけがアフリカの星の持ち得、ダイヤ盗難説を捏造できたからです。文珍が殺された本当の殺害現場はあの人の部屋と考えて間違いありません。端的解説9で述べた紳助の態度の豹変も説明がつきます。
最大の問題はアリバイをどう崩すか?即ち、どうやってあの人の部屋から金庫室へ文珍を運んだかです。
端的解説9で述べたように、それを解く鍵があの人の部屋にあるのでしょう。だから部屋を調べさせてくれなかったのです。
現実的に考えると、ここまでわかってしまえば、トリックが解けなくても、科学捜査を行って決定的な証拠を見つけ、あの人を自白に追い込む事ができるかもしれません。
これは子供向けのゲームなので、詳しい科学捜査の知識は出てきませんが、科学捜査で使う手法にルミノール反応(写真)というものがあります。血液の存在を強い発光で示すものです。オープニングの文珍殺害時の場面を見ると、毒殺ではなく、頭を殴られた描写もありません。射殺なら、誰かに気づかれたでしょう。よって、おそらく刺殺です。撲殺でも刺殺でも射殺でも殺害時に文珍の血が出たでしょうから、殺害現場を捜索すればルミノール反応が検出でき、血液が文珍のものと判明すれば殺害現場や犯人特定の決定的な証拠になります。もちろん、証拠隠滅がなかったならの話です。しかし、これは子供向けのゲームの範疇を大きく超えるのし、反則ですね。
紳助は自殺ではなく真犯人が紳助を殺して文珍殺しの罪をなすりつけるためにアフリカの星と偽の書置きを置いたのです。
確かに、くるよが容疑者から外れた事や端的解説7、8からダイヤ盗難説の点では紳助が現時点で最も有力な容疑者でした。
しかし、(2-3)のまとめのとおり近いうちに大金が手に入ると言っており、亡くなる直前も「これから大事な用がある」と言っていた人がなぜ突然自殺するのでしょうか。
そういう人が自殺するのは不自然です。さんまも怪しいと言っていましたね。
それに、これで所有者にダイヤを返して事件が解決したら、ゲームの展開として不自然だし、納得できません。
なぜなら、謎がいくつか残されたままです。例えば闇の帝王は目星がついてますが、まだ追い詰めていません。犯人が真相を書いた遺書を残して自殺し事件解決というのは、プレイヤーとしてはとても不満です。
あやこにアフリカの星を見せると
「私は紳助さんが自殺したなんて とっても信じられない。これも何かの陰謀だわ。
何かの参考になると思うの。私はいらないし、お父様にも渡さないで持っていてくだすって結構よ。」
と言われます。
そう、これは真犯人の陰謀なのです。ですから、絶対にアフリカの星をたかゆきに渡してはいけません。あやこの意見を聞いておきましょう。
もし渡してしまうと、書置きの内容が真相で犯人は紳助、盗まれたアフリカの星も所有者に戻ったので事件解決となりエンディングとなります。
これは真犯人の思う壺で、一番望んでいた最後です。真犯人の陰謀に騙されて終わるのは悔しいですね。
当然これはバットエンドで、
「おしまい
・・・と思ったら大間違い!
これは、本当の終わりではありません。
まだ事件は解決していないのです。
早く真犯人を捕まえてください!」
と表示されます。こうなるとリセットしないと戻れません。必ずパスワードかセーブをとるように言ったのはこのためです。
バットエンドまで出すとはっきりしますが、紳助は犯人ではなく、真犯人に殺されたのです。
ということは、真犯人が文珍殺しの罪をなすりつけるために偽の書置きを作って、アフリカの星とともに現場に残したという事になります。
(厳密にいうと、「紳助がアフリカの星を盗んで、別人が文珍を殺した。近々大金が手に入ると自分で噂を流した事から紳助がアフリカの星を持っていると犯人が気づき、自分の罪をなすりつけるために紳助を殺し、偽の書置きを置いた。殺される時に紳助がアフリカの星をたまたま持っていた。」という可能性も考えられます。これだとアフリカの星の窃盗と文珍殺害が無関係になり、アフリカの星を盗んでいない犯人が金庫室で文珍を殺す動機がなくなります。犯人は別の場所で文珍を殺して、ダイヤ盗難説を捏造するために文珍の死体を金庫室に運んだ事になりますが、パーティ時に紳助がアフリカの星を盗んだ事を知り得ない犯人がダイヤ捏造説を捏造するために文珍の死体を金庫室へ運ぶ事は無理です。よって、この可能性はないと判断すべきです。帰結として、紳助がアフリカの星を盗んだのではないので、紳助を殺した犯人がアフリカの星を持っていて、現場に残した事になります。)
そう、文珍と紳助の殺害犯は同一人物です。
そして真犯人はアフリカの星を持っていた人物という事になります。なぜなら、アフリカの星を持っていた人物でなければ現場にアフリカの星と偽の書置きを残す事ができないからです。真犯人は紳助に罪をなすりつけるどころか墓穴を掘りました。
誰がアフリカの星を持っていたのか推理してみましょう。
状況を整理すると、
くるよは既に容疑者から外れています。ペンダントの落とし主と強く推認されるシローやその上司で闇の帝王と推測されるのりおは、端的解説8のとおり、アフリカの星を盗めなかったと考えられます。もちろん、真犯人が罪をなすりつけるために紳助の殺害現場にアフリカの星を残したのですから、紳助も盗んでいません。
サブローは(2-3)のとおりホールにずっといたというアリバイがあり、いくよも証言しています。それにこれまでの捜査で怪しい点が何も出てきません。
阪神は気が弱く、悪いことができる人ではない感じです。本人はホールから一歩も出ていないといい、いくよの証言もあるためアリバイが成立します。
巨人は第一発見者なのでアリバイがありませんが、ダイヤ盗難説よりもネタ本説での殺害が疑われ、ネタ本狙いならダイヤまで盗む必要はなく、ダイヤまで盗んだのは不自然です。だからネタ本説は最初から疑問のある説でした。ネタ本だけでなくアフリカの星にも関心があって、両方を盗んだという可能性も考えられますが、巨人はアフリカの星に関心を示していたとか急に大金が入るというような証言はなく、アフリカの星の点では何も怪しい点が出てきません。だからアフリカの星を盗んだ可能性は低いです
いくよはホールにいたという自供があるだけで、アリバイの裏付けはありませんが、この人もこれまでの捜査で怪しい点が何も出てきません。また(2-3)のまとめのとおり、パーティ時に特に変わった様子はなく、まじめで事件を起こすような人ではないという証言があります。
やすしはそもそも事件時よしもとの別荘にいませんでした。
残りのパーティ出席者はあやこですが、あやこが真犯人ならアフリカの星を見せた時に上のような事を言わないでしょう。真犯人ならアフリカの星を所有者に戻して事件を終結させることが一番の狙いですから、アフリカの星を見せた時に「私があずかって父に渡す。」とか「お父様に渡してください。」と言ったはずです。
また、(1-3)で述べたとおり、状況からあやこはパーティに出席したと述べましたが、ゲーム中では出席した事の明確な言及や聞ける項目に「アリバイ」がないんですね。ここまできたので端的に書きますが、あやこは事件の依頼者で最初から容疑者から外れているという設定なんですね。だから容疑者となるパーティ出席者を尋ねた時に外れており、アリバイの項目がないのです。(注、そういう理由で今後は容疑者とパーティ出席者からあやこを外して言及します。)
以上を総合すると、パーティ出席者全員がアフリカの星を盗めなかった又は盗みそうにない人物という事になります。
では、アフリカの星を持ってたのは誰か?
ここまで言えば、もうおわかりでしょう。真犯人はあの人です。(ここまで言えばもうほぼ無意味ですが、一番の核心なので終盤で確定的になるまで”あの人”と書きます。)
アフリカの星は本当に盗まれたのか疑問です。ダイヤ盗難説が怪しくなってきました。そもそも、この説自体が真犯人の陰謀だったのでは?ダイヤ盗難説を言い出したのはあの人でしたね。
また、(2-2)で述べた紳助のパーティ時の様子や行動について推理してくださいと述べた事を思い出してください。紳助はパーティ時ギャラの直談判のために息巻いていたのに、(1-3)であやこは「そわそわしていた」と証言し、(2-1)でもサブローが「落ち着きがなかった」と証言しました。
端的解説4では「・・・ただし、紳助が文珍を殺したために態度が豹変した可能性も否定できません。」と書きましたが、現時点でこの可能性は完全に消えました。
端的解説4で述べた「紳助はパーティ時ギャラの直談判のために息巻いていたのに、たかゆきの部屋で何かあったので態度が豹変し、そわそわし、落ち着きがなくなった」という推理が正しいという事になります。
端的解説4で書いた「だいたい察しがつく」と書いたことが、正解のようです。推理ドラマやゲームでは本当によくあるケースです。典型的ともいえます。
だから紳助はパーティ時に息巻いていたのに、態度が豹変して落ち着きがなくなり、借金がいっぱいあったのに近々大金が手に入ると言い、殺されてしまったんですね。
つまり、真犯人が紳助を殺害した動機は文珍殺しの罪をなすりつける事以外にもう一つ重要な動機があったのです。
こう推理すると、状況がずいぶん整合的だとわかります。推理が正しいことの証拠です。
でも、疑問が残ります。あの人が真犯人だと、まず文珍殺害の動機が不明です。当然、ダイヤ盗難説、ネタ本説は違います。全く別の動機になりますが、これまでの捜査で明らかになっていません。これはこれからの捜査でわかるのでしょう。
最大の疑問はアリバイです。あの人にはアリバイがあり、あの人も「みんなに聞いてくれ。」といって自信ありげでした。現に複数の人から裏付けがとれました。
アリバイが崩れない限り、あの人を捕まえる事はできません。
ピンとくる人も多いでしょうが、これは推理ドラマやゲームでよく核心となるアリバイトリックです。
他の推理ドラマやゲーム同様、アリバイトリックを解いて、真犯人を追い詰める事がこのゲームのクライマックスです。
アリバイトリックには時間、場所、人などいろいろな種類がありますが、何のトリックかわかるはずです。
あの人が真犯人なら金庫室で文珍を殺害する動機はありません。盗む必要がないからです。文珍の死体が金庫室にあったという事は真犯人が金庫室へ行ったのは確実です。
では、あの人が金庫室へ行った真の目的は何でしょうか?当然、ダイヤ盗難説を捏造するためです。
そう、これは場所に関するトリックですよね。
文珍が本当に殺されたのは金庫室ではなく、別の場所で、金庫室に死体を運んでアフリカの星の窃盗犯による犯行と見せかけたのです。
当然、これは金庫からアフリカの星が盗まれたと見せかける事ができる人物の犯行で、しかもダイヤ盗難説によって自分への疑いをがそれる人物です。
金庫の中にアフリカの星があった事やダイヤ盗難説を言い出したのもあの人です。ダイヤ盗難説はあの人の陰謀です。
やはり、真犯人はあの人です。
だとすると、パーティ時のあの人の行動を考えると、文珍が本当はどこで殺害されたのか、見当がつきます。
パーティ時に紳助の様子が豹変した事から「だいたい察しがつく」と言いました。これと整合的です。
では、どの様なアリバイトリックだったのでしょうか。つまり、どうやってあの場所から金庫室へ文珍の死体を運んだのでしょうか。
現段階でその詳細を突き止める事は難しいと思います。論理的に考えるとある程度想像できるかもしれませんが。
しかし、アリバイトリックを解く鍵がどこにあるかは自ずとわかるでしょう。
(1-3)と(1-6)の違いを考えると、あの場所には何か秘密があります。その秘密こそがアリバイトリックを解く決定的な鍵となるものです。
だから、あの人は調べさせてくれなかったんですね。
ゆえに、後であの人がいない時に調べる事ができれば、アリバイトリックを解くことができるでしょう。
このゲームを最後までプレイした人でも気づかなかった人がいたかもしれませんが、このゲームは最初の方から重要なヒントが出されていたんですね。
推理小説は少しも無駄なところがない作りになっている事がありますが、私は少しそういう感じがしました。
なかなか良いゲームだと思います。
シローが闇の帝王か、犯人か、という疑問は端的解説7のとおりです。
犯行声明が捨ててあった事から、シローが闇の帝王と関係している事は間違いありません。端的解説7で述べたとおり、シローとのりおがつるんでいる事やのりおがおかしな活動をしているという噂があること、シローがのりおを人類の救世主と崇拝していた事を考えると、のりおとシローは不法組織の首領と部下の関係です。闇の"帝王"ですから、のりおが闇の帝王でシローがその部下と考えるのが自然です。
ペンダントが金庫室にあった事や(2-13)でそれを見せた時のシローの反応、(2-3)のまとめのとおり、のりおとシローがパーティ時にこそこそやっていた事を考えると、のりおの命令でシローがアフリカの星を盗むために金庫室に忍び込んで、ペンダントを落したと考えられます。
ではシローが文珍殺しの犯人かというと端的解説6、7のとおり、シローが金庫室で文珍を殺したなら、くるよが金庫室にきたときに死体がなかったのは不合理なので、シローは犯人ではありません。無論、(2-3)のとおり、ホールにずっといたというアリバイのあるのりおも犯人ではありません。
では、犯行声明がなぜシローの家の古新聞とともに捨てられていたかというと、”捨てられていた”わけですから、使わなかったからですね。
たかゆきから闇の帝王からの犯行声明があったという証言は確認できませんし、たかゆきに闇の帝王の事を聞いても「そいつが犯人か?はやく捕まえてくれ。」というだけで心当たりがある様子はありませんでした。犯行声明が出されていたなら、最初から闇の帝王の事を言っていたでしょう。犯行声明は本当に出されなかったと考えられます。
のりおはシローにアフリカの星を盗ませ、犯行声明まで出すつもりだったのに、出すのを止めたという事はアフリカの星を盗む事に失敗したという事です。
無論、現実的には何らかの理由で盗んだけど犯行声明を出すのを思いとどまった可能性はありますが、そこはゲームですから、そう考えると少し複雑すぎます。
なぜ失敗したのでしょうか?金庫を開けられなかったのか、それとも?
またのりおとシローはアフリカの星を持っていないということになります。
現時点ではシローもいくよも金庫を開けられずアフリカの星を盗むのに失敗したが、その後に忍び込んだ人物が成功し、文珍を殺した可能性が残されています。
その点で最も怪しいのはアリバイがなく、パーティ時に様子がおかしく、借金がいっぱいあったのに、近々大金が入ると言っていた紳助です。
これ以上の解明は現時点で困難なので、捜査を続けましょう。
(3-1)シローの家
シローの家の前には、またあからさまに怪しいものが。毎朝テレビや難波花月でもそうでしたが、子供向けのため、かなりわかりやすく作られています。
当然それを調べますが、ある理由で調べる事ができません。そのままではとる事もできません。
では何をすればよいか?解決できる物を既に持っています。
私はこの方法を使った人を見たことがありますが、危険な状態で使いませんでした。
この状態でそれをやるのは、ある程度危険だと思いますが、そこはゲームですから。
うまくやると犯行声明を入手できます。犯行声明には
「アフリカの星は確かにいただいた。闇の帝王より。」
と書かれていました。
さんま「シローが闇の帝王?犯人はシロー?でも なんで ここに 犯行声明が あるんや?」
これは怪しい!以前に事務所に脅迫電話をかけてきたのもシローでしょうか?ダイヤ盗難説からは、シローの犯行の可能性が高くなります。
(2-3)のまとめやペンダントの件をあわせて推理してください。(端的に言ってほしい人は端的解説8)
ちなみに、ゲームの発売日1987年4月2日から一番近い阪神タイガースの優勝は1985年です。1985年11月2日に日本一。今のところ阪神タイガースの唯一の日本一です。
(3-2)道頓堀
道頓堀に行くと、怪しい点がたくさんある紳助に会う事ができます。くるよが容疑者から外れた事や端的解説7、8から、ダイヤ盗難説の点では紳助が現時点の最有力容疑者です。紳助にはアフリカの星、事件の事、アリバイ、最近大金が入る事、パーティ時に落ち着きがなかった事など聞きたいことがたくさんあります。当然、聞きましょう。
しかし、紳助は知らないと言うかはぐらかす回答ばかりで全く答えようとしません。こういう態度から、(2-1)でサブローの言う通り、紳助には何かありますね。何を隠しているのでしょうか?
聞き込みをしていると、さんまが紳助に「ともかく、事務所まで来てくれる?」と言いますが、紳助は逃げてしまいます。当然追いかけましょう。
この追跡は失敗しても、また道頓堀に行けば紳助がいるので、捕まえられるまで何度でも挑戦できます。
紳助を捕まえると、
さんま「せい せい やっと捕まえた。大金を手に入れるって話やな?」
紳助「ギクッ!わいの儲け話どこから聞いたんや?」
紳助が自分で噂を流したのを、(2-1)のサブローや(1-9)のくるよから聞いたからですが・・・。
ギクッとするなら、黙っていればいいのに。
「ダイヤを売るんか?」と言うさんまに対して
紳助「ダイヤ?
そんなん 知らん ゆうとるやないけ!!
・・・これから 大事な用事があるんや。」
結局、フェイクを使われてまた逃げられてしまいます。
仕方なく道頓堀を去ろうとすると、近くから悲鳴が聞こえてきます。悲鳴が聞こえた家に行ってみると、なんと紳助が死んでいます!
現場にはアフリカの星(ダイヤ)と書置きが残されています。書置きを読んでみると、
「ダイヤを盗んでいるところを文珍さんに見られて、つい殺してしまった。
世間の人に申し訳たたんから死んでお詫びする。」
と書かれていました。遺書です。
「けど、紳助のやつ ほんまに 自殺したんやろか?どうも怪しい。」というさんま。
皆さんはどう思いますか?この流れなら、真偽を簡単に判断できるでしょう。
ここでわかった情報は重要です。犯人はあの人だ!とわかった人もいるかもしれません。真相にもある程度近づけたかもしれません。
情報を整理して推理してください。
特に、アフリカの星と書置きが現場に残されていた事が何を意味するかをよく考えてください。
わかると思いますが、紳助が犯人なら、アフリカの星を所有者に返して事件は解決です。ゲームが終了します。
その前にあやこにアフリカの星を見せて意見を聞くといいかもしれませんね。少なくともパスワードかセーブを必ずとりましょう。
(端的にいってほしい人は端的解説9)
(3-3)有馬温泉
(3-1)でいろいろやった人ならシローの家に入れなかったと思います。相方のサブローからもう少し情報を聞きたいです。
しかし、今度は何を聞いても「さんまさん 今度は 何してくれはるんでっか?なんかしてくれへんと 僕 嫌でっせ。」としか言いません。
前回同様肩を叩いても、シローの家が千里が丘にあるというだけで、新しい情報は得られません。
サブロは少し調子にのっていると思いませんか?少し付け上がっています。
皆さんはこういう人を見てどう思いますか?
何かしてほしいといってますが、こういう相手には何をすればいいかわかるのではないでしょうか。
うまくやるとサブローは「シローはたぶん事件に関係している。シローの家を探ってみなさい。これがシローの家の鍵です。」と述べ、シローの家の鍵を入手できます。
サブローはたぶんシローが事件に関係していると言っていますが、皆さんの推理はどうでしょうか。はっきり知りたい人は端的解説7、8を読んでください。
(3-4)シローの家
シローの家の鍵を使って部屋の中に入りましょう。当然部屋の中を探るわけですが、探していけば金の鎖を入手できます。
この金の鎖はペンダントにぴったり合います!
(2-13)でペンダントを見せた時のシローのあからさまに何か隠しているという反応から容易に予想できた事ですが、これで金庫室に落ちていたペンダントはシローのもので、シローはパーティの晩に金庫室に忍び込んだと断定できます。
さんまはペンダントと金の鎖を共にシローに突き付けてやる!と言います。今度会ったら必ずそうしましょう。これで自白に追い込めるはずです。
(3-5)千里が丘
千里が丘にシローがいます。(3-4)でさんまが言ったとおりにしましょう。するとシローが逃げ出すので追跡して捕まえましょう。
ちなみに、画面左下を調べるとたけちゃんの写真があり、さんまは怒ってビリビリに破きますが、関係ないので無視して構いません。
仮に逃がしても、また千里が丘にいけばシローがいるので、捕まえられるまで何度でも挑戦できます。
シローを捕まえると、ついに観念して自白します。
シロー「闇の帝王の命令でダイヤを盗もうとしたんや。
でも、金庫の中にはダイヤはなかったで。
殴るのは得意やけど
殺しなんか、ようできへんわ。それに
金庫室に死体なんてなかったで。」
さんま「闇の帝王ゆうのはのりおなんやな!」
シロー「それだけは、僕の口からはいえへん。代わりに、ゆうときます。
もしもの時は ハヤブサ って言葉を思い出しなはれ。いつか役に立ちます。」
闇の帝王のお仕置きが怖いので、当分姿を隠すといって去るシロー。これでシローも容疑者から外れました。端的解説6、7、8の推理どおりです。
端的解説7、8で推理したとおり、闇の帝王はのりおでほぼ間違いありません。さんまもそう言いましたね。
さて、シローは重要な事を言いました。金庫室に死体がなかったというのは、端的解説6で述べたとおり、納得できる事です。くるよより先に金庫室に忍び込んだ人が文珍を殺害したなら、くるよがきた時に死体がないのは不合理だからです。だから、シローも犯人でないと予想できたし、シローの自白は信用できます。
それより重要なのは金庫の中にダイヤはなかったという事です。当然、シローとのりおはアフリカの星を持っていません。端的解説8で述べたとおり、犯行声明がシローの家で捨てられていた事から盗むのに失敗したのは予想していましたが、その原因は金庫が開かなかったからでなく中にアフリカの星がなかったからでした。
これで紳助が犯人で自殺した事やダイヤ盗難説は完全に否定されます。なぜでしょうか?
さらに真犯人はあの人と決定されます。必然的にネタ本説も否定され、犯行動機はまだ発見してない全く別のものという事になります。
ネタ本説は巨人がまだ自白していませんが、巨人の家を攻略して巨人を追い詰めれば、否定されるに違いありません。
端的解説9の推理は正解と考えて間違いありません。
今後は真の犯行動機とアリバイトリックの解明が中心です。
解明されていないのはそこだけです。
皆さん、真犯人と真相の一部がわかりましたか?
(端的にいってほしい人は端的解説10)
(3-6)巨人の家
巨人の家でインターホンを押すと返事がありません。そこで調べるとメーターボックスというのがあります。メーターボックスをあけてメータを調べると、電気のメータが勢いよく回っている事がわかります。巨人は居留守を使っているようです。さらにインターホンを押すと、さんまが「中にいるのはわかっている!居留守を使ってもだめだ!!」と言います。観念した巨人は返事をします。
巨人の家ですから、部屋の中を調べたいです。端的にいってしまえば、部屋の中を探してネタ本の事を探りたいです。それがここへきた目的だからです。
しかし、うまくいきません。考えてみれば、部屋の中には巨人がいるわけですから、部屋の中を調べてネタ本の事を探るのは、たとえ部屋の中に入れたとしても無理でしょう。(1-6)もそうでした。
ここはいったん諦めて外へ出て、また来ましょう。すると今度はメーターを調べても、動いていない事がわかります。ドアを開けてみると、鍵がかかっていません!
当然中に入って部屋の中を調べます。
この展開ですから、部屋の中にネタ本の情報があるに違いありません。いろいろ調べていくと冷蔵庫の中に氷の塊が入っています。さらに氷を調べると、中に何かが入っている事がわかります。氷の中の物を調べたり、取ったりするにはどうしたらいいのでしょうか?何をすればいいか、ある程度予想がつくでしょう。予想できる事を試してみましょう。
うまくやるとネタ本を入手できます。
やっぱり巨人が隠し持っていたんですね。端的解説3のとおりです。
さんまは「スランプに悩んだ巨人が文珍を殺してネタ本を奪った。こういう線も十分考えられる。」と言います。(3-5)で述べた事や端的解説9、10のとおり、この線はもう否定されていますが、後で巨人に事情を聞いてみましょう。
いったん外に出て、また巨人の家にきてインターホンを押すと、今度は素直に部屋に入れてくれます。巨人に事情を聞いてみましょう。
巨人「文珍はんの死体の脇に このネタ本が落ちてたんや。最近スランプやったし
つい、ふらふらと手が伸びてしまって・・・
けど 信じてくれ。俺が殺したんやない。」
第一発見者の巨人はネタ本を奪っただけでした。これで巨人が容疑者から外れ、ネタ本説は完全に否定されました。
さんまも「巨人君の言う事に嘘はないみたいや。」と言います。(3-5)で述べた事や端的解説9、10からは当然です。
ゲームでは言及されませんが、巨人がネタ本を奪ったのは遺失物横領罪になります。悪い事をしなかったわけではありません。
どつくくらいの罰を与えて勘弁してやりましょう。
外に出ようとすると、巨人が「ネタ本と一緒にこんなものが落ちていた。」といってフロッピーディスクをくれます。
念のために言っておきますが、ネタ本と一緒に落ちていたのですから、これは犯人の遺留品ではなく文珍の物です。
現在ではUSBメモリーやDVD、BD等の登場でフロッピーディスクはほとんど使われなくなりました。ゲームが発売された1987年頃に生きていた人には常識ですが、今の子供たちはひょっとすると知らないという人もいるかもしれません。だから、説明するとリンク先のとおりなのですが、フロッピーディスクはパソコンの記録メディアで、現在ではDVD-RWやBD-REのようなものです。
フロッピーディスクが文珍のものでパソコンに使うと言えば、もうわかるでしょう。(1-7)でも情報が入っているか察しがつくと言いましたね。必ず使ってみましょう。
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ここで中盤終了です。捜査内容を整理し推理すると、もう真犯人は特定でき、真相の一部もわかります。
解明されていないのは犯行動機とアリバイトリックだけです。皆さんはどこまでわかりましたか?
捜査内容を整理して推理してみましょう。
私としては、この段階で真犯人を特定できる事を期待します。
これからは終盤で、真の犯行動機とアリバイトリックの解明が中心です。
今回はこの辺で。
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平成27年7月場所千秋楽、琴奨菊-照ノ富士
昨日はこの取組のためにある記事が人気だった。ツイッターではその件が少し話題だ。7勝7敗で千秋楽を迎えた琴奨菊は珍しい左への変化で勝って角番を脱出した。この2人のおかげである記事が人気だったのはよかった。どうもありがとう。
Sylvia L. Asa(写し)はトロント大学、University Health Network(UHN)のLaboratory Medicine ProgramのProgram Medical Directorで、The American Journal of Pathology誌に掲載された2編の論文にデータ改ざんが指摘され、調査中にProgram Medical Directorを辞めた。事実上研究不正を認めた。改ざんが指摘された論文2編は既に撤回されている。撤回公告1、撤回公告2。どちらも夫であるShereen Ezzat(写し)が責任著者で、Xuegong Zhuが筆頭著者。どちらもPubPeerで疑義が指摘された。これがオリジナルの指摘か。指摘1、指摘2。
別件でAsaとEzzatと日本人が共著の論文に訂正が発表された。訂正理由は誤植。PubPeerで問題が指摘されていた。他にもたくさん指摘されており、日本人共著者の論文への指摘もいくつかある。
公正な調査を期待する。
中嶋 芳雄(Yoshio Nakajima)元富山大学理工学部教授、高松 衛(Mamoru Takamatsu、写し)理工学部准教授、藤田 徹也(Tetsuya Fujita、写し、経歴、写し)芸術文化学部准教授ら、富山大学グループの論文3編が二重投稿で取り消され、懲戒処分を受けた事が2月19日頃に報じられた。
『論文二重投稿、教授ら3人を懲戒処分…富山大
富山大は19日、学会誌などに論文を二重投稿し、学内規則に違反したとして、大学院理工学研究部の60歳代の男性教授を出勤停止10日、同研究部の40歳代の男性准教授を減給10分の1(1か月)、芸術文化学部の50歳代の男性准教授をけん責とする懲戒処分にしたと発表した。
処分は18日付。
同大の発表によると、問題とされたのは、2004年以降、学会誌などに「視覚」に関するテーマで掲載された論文4本。うち1本が3人の共著、2本は理工学研究部の教授と准教授の共著、1本が芸術文化学部の准教授の論文で、いずれも既に別の学会誌に掲載された論文と文章などが似通っていたという。
遠藤俊郎学長は「誠に遺憾。教職員の社会規範の順守に取り組む」とコメントした。』(読売新聞 2015年2月19日)
「大学によると、3人は平成16~21年、視覚に関する論文3本を共著などで学会誌に投稿したが、内容が過去に発表した論文と同じだった。」(産経新聞 2015年2月19日、写し)
読売によると二重投稿論文は4編、産経によると3編。内容が矛盾している。3編は以下の取り消し公告で確認できる。読売の記事が正しいなら藤田徹也が関与した二重投稿論文がもう1編あるはずだが、確認できない。
人間工学誌の論文取り消し公告を転載する(写し1、写し2)。公告は2013年7月8日付。
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掲載論文の取消について
一般社団法人日本人間工学会 理事長 青木和夫
日本人間工学会誌「人間工学」に掲載された以下の3件の論文は、編集委員会による予備調査を経た学術担当による本調査の結果を受け、理事会として慎重に審 議した結果、平成25年4月23日に開催された第20回理事会においてこれらの論文の掲載を取り消すことに決定いたしました.
(1)取消論文名 高齢者を配慮した視覚バリアフリー用LED表示装置に関する基礎的研究
著者 高松 衛,梅野 恵,中嶋 芳雄,中島 賛太郎,加藤 象二郎
掲載誌 人間工学40(6), 323-325, 2004 論文の種類 短報
上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています.
論文名 Light-Emitting Diode(LED)情報板の視覚バリアフリー化に関する基礎的研究
-高齢化社会への対応を目指して-
著者 高松 衛,梅野 恵,中嶋 芳雄,中島 賛太郎,加藤 象二郎,佐々 和博
掲載誌 視覚の科学25(1), 21-24, 2004 論文の種類 原著
(2)取消論文名 液晶ディスプレイを用いた高齢者の色覚特性に関する研究
著者 藤田 徹也,中嶋 芳雄,高松 衛
掲載誌 人間工学 43(3), 132-137, 2007 論文の種類 原著
上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています.
論文名 白内障視環境下におけるディスプレイ装置に対する色覚特性に関する研究
著者 藤田 徹也,中嶋 芳雄,高松 衛
掲載誌 視覚の科学28(1), 26-30, 2007 論文の種類 原著
(3)取消論文名 水溶液の色相による心理効果に関する基礎的研究-入浴剤における-
著者 高松 衛,中嶋 芳雄,銭 蘭慧,加藤 象二郎
掲載誌 人間工学 44(6), 349-354, 2008 論文の種類 原著
上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています.
論文名 水溶液の色相による入浴時心理効果の定量化に関する研究
著者 高松 衛,中嶋 芳雄,銭 蘭慧,加藤 象二郎
掲載誌 日本感性工学会論文誌 8(3), 799-804, 2009 論文の種類 原著
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読売の記事のとおり3人の二重投稿論文があり、具体的には上の(2)の事。だから二重投稿で処分された教員は上の三人と断定できる。つまり、中嶋芳雄が出勤停止10日、高松 衛が減給10分の1(1ヶ月)、藤田 徹也がけん責。
中嶋芳雄はリンク先によると昭和55年(1980年)3月東京工業大学総合理工学研究科物理情報工学専攻博士課程修了。遅れ無しで博士課程修了なら2015年2月時点で約62歳。現在は富山大学の研究者総覧で出てこないので離籍した。富山大学の教職員の定年は65歳(国立大学法人富山大学職員就業規則第17条2項ただし書き、写し)なので、3年以上の遅れがない限り定年退官ではないはずだ。照明学会北陸支部の平成27年度幹事によると中嶋芳雄は近畿大学豊岡短期大学に所属(写し)。しかし同大の教員紹介を見ても中嶋芳雄の名前がない(写し)。中嶋芳雄は同大に非教員の身分で所属か?少なくとも教員の身分を確認できない。普通、定年前に国立大学の教授から短大に異動する事はないし、まして非教員なら尚更だろう。中嶋芳雄は不正の責任で富山大学を引責辞任したのか。私は二重投稿で引責辞任した例を知らない。井上明久は60編以上の重複論文があり、東北大学の調査委員会から正式に不適切と認定されたが猛省を求められただけで、何の処分も受けなかった。これは著しく不当。
また、上の(2)が二重投稿で取り消された事で平成20年に受賞した研究奨励賞が取り消された(写し)。
二重投稿論文の著者は他にもいて、当時学生だった者も含まれているのだろう。彼らも富山大学に在籍していれば懲戒処分の対象になったかもしれない。
二重投稿も立派な研究不正なので、きちんと取り締まって再発防止に努めてほしい。
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(2016.4.15追記)
さらに論文が二重投稿で撤回された(写し)。
羽生善治 - 永瀬拓矢、渡辺明 - 稲葉陽が準決勝の組み合わせ。たぶん羽生 - 渡辺で挑戦者決定3番勝負となる可能性が高いか。羽生は今期で挑戦者にならないと永世竜王獲得が少し苦しくなる。がんばってほしい。
24:18頃からGizem Dönmezが登場
Gizem Dönmezはトルコ出身の神経科学者で、元タフツ大学医学系助教授。2013年にScience fraudで捏造、改ざんが指摘され、弁護士を雇って匿名運営者を法的に脅迫した。白楽ロックビル氏によるとは30代前半でいくつも賞を受賞し、メディアでもてはやされたスーパースター研究者だという(写し)。白楽氏のサイトだと2013年8月で35歳だから、1977年か1978年生まれか?
しかし最終的に論文2報を撤回し、捏造、改ざんの不正でタフツ大学を去った。撤回公告1、2。
白楽氏の紹介の一部を引用する。
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《2》芯が腐っている
- デンメズは26歳の大学院生の時、2報目の論文でデータねつ造をしている。
- 不正と指摘したブルックスに、弁護士を通して法的な「脅迫」をしている。
- 撤回した論文を翌年別のジャーナルに再掲している。
まるで、反省のカケラがない。芯が腐っている。こういう人は改善の見込みはない。学術界から追放すべきだろう。
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「白楽ロックビル氏の紹介より」(写し)
「芯が腐っている。こういう人は改善の見込みはない。学術界から追放すべきだろう。」
一般にはこう思われるのか?
Gizem Dönmezの不正をネットで公開したScience fraudは研究不正の分野では著名なブログで法的に脅迫され閉鎖に追い込まれ、運営者の正体が暴かれた事は日本のウォッチャーの間でも知られていた。サイエンティストとリトラクションウォッチによると、これはブラジルのRui Curi氏(サンパウロ大学教授)の追及によるものだが、Gizem Dönmezも弁護士を使って運営者を脅迫した。
Gizem Dönmezは学生の頃から捏造、改ざんを続けていた。その事とメディアに登場するスーパースター研究者という点はO 30代女性研究者と同じか?
O 30代女性研究者はユニットリーダーでGizem Dönmezは助教授(assistant professor、[1])。大学院生の時の論文に捏造、改ざんがあったという点も同じで、たぶんGizem Dönmezの博士論文も不正論文ではないか。ドイツのゲッチンゲン大学で博士号を取得したらしいが、博士号取消しを確認できない。O 30代女性研究者と同じで偽博士。その点も共通する。
O 30代女性研究者と共通部分が多い。そのうち、またこのような人が出てくるかもしれない。
参考
[1]assistant professorは米国でassociate professorに次ぐ地位で、辞書によっては助教と訳すものもある(写し)。しかし米国のassistant professorはPIである事が多く、終身雇用でない点以外はprofessor等と変わらないので、助教授と訳した方が適切。日本の助教の英訳はResearch associtate(写し)。日本の助教は教授、准教授、講師に次ぐ地位で、通常は教員の最下位でPIでない。