世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

今年もお世話になりました! - 2014年12月31日

2014-12-31 12:20:50 | Weblog

今年はいろいろありました。

特に本ブログでSTAP細胞事件を紹介したため、大きな影響がありサイエンス誌のニュースミドルメディア週刊誌テレビ報道で本ブログが紹介され、執筆登録依頼なども受け、大変反響があった1年でした。世間に研究不正やその対策の問題点や改善の必要性を伝えられた事やネット告発も正式な告発に準じて扱われ、故意だけでなく著しい注意義務違反も不正になるように文科省ガイドラインが改定された事は成果だったと思います。ブログの知名度が上昇し、ツイッターのフォロワー数も大きく増えました。

一方で、クラウド査読が小保方晴子氏の研究不正を暴いてしまったため、週刊文春等の過激バッシングなどが起こり過激報道をやめるように提案しましたが、ほとんど効果がなく、笹井芳樹氏の不幸などが起こってしまっことは残念でした。また批判的言論が多く、私としては快くありませんでした。記事は人気が下がっても研究不正関係の記事を扱うのを止めようと思っていたのですが、人気が下がるとモチベーションが出なくなってしまって結局読者受けする記事の執筆を続けてしまいました。そういう矛盾行動もありました。研究不正を扱う事について止めてほしいかどうかの記事を書いた事がありましたが、意外と続けてほしいというコメントが多かったです。このブログの読者は研究不正を許せないと思う人が多いからではないかと思います。

本ブログは啓発効果等を目的にしているので、今年は社会に影響を与えるほどの発表ができた事に満足しています。

今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

世界変動展望 著者

2014年12月31日


小保方晴子がES細胞をSTAP細胞と偽って扱ったという見解その2

2014-12-30 15:00:33 | 社会

前にES細胞を混入させたのが小保方晴子だという見解を紹介した。今回は遠藤高帆氏の見解を紹介する。

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ブログ主はChIP-seq実験がどのようなものかご存じないと思います。ChIP-seq実験は大量の細胞を必要とします。そして記者会見のQAで述べたられたように,小保方氏は大量のSTAP細胞が得られた時期に必要な細胞数を「かき集めた」と証言したと調査委員が答えています。
そもそもSTAP細胞は複数の幼齢マウスの脾臓細胞を混合して得られるものなのですが,それを更に「かき集める」と,遺伝的に不均一な細胞集団が得られるはずです。しかし報告書にあるように得られた細胞は一種類のES細胞のものでした。
これから得られる結論は,何らかの誤操作による「混入」ではなく,「すり替え」で説明する方が理解しやすいということです。今回STAP細胞およびその派生細胞はES細胞であったことが明らかになりましたが,使われたES細胞は少なくとも3種類に渡ります。しかし,同じ細胞として行われた実験では常に同じ種類のES細胞が使われていましたし,「かき集めた」場合もES細胞の種類は揃っていました。もし管理がずさんなだけであったら,確率的にはバラバラになったはずです。すなわち,ES細胞のミスによる混入よりも,計画的かつ意図的なすり替え(100%の混入)が日常的に行われていたことを示します。

しかもSTAP細胞を作成するのに必要な7日程度の時間の間に混入が起きたとすると,ES細胞が増殖しやすい培地で培養しているため,時期を正確に知らないと細胞が増殖してしまい混入が容易に分かってしまいます。従っていくつのシャーレがあるかも含め実験過程を全て掌握していた人物の関与が疑われて然るべきです。
またどの実験がいつ行われたかは報告書に一部しか示されていませんが,Scienceにリークされた2013年3月のNatureレビューにはChIP-seqのことは触れられていませんでした。従ってChIP-seq実験は2013年以降に行われたと推測します。調査委員会は実験の時期を把握していたはずですから,ChIP-seq inputの残存資料を調査するだけでなくこの実験がいつのものかを明らかにして欲しかったと思います。

このサイトのコメント

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ChIP-seqの件は古田彩氏が会見の時に質問していた。次号か次々号の日経サイエンスで紹介されると思う。調査委員会が小保方晴子を混入者と認定しなかったのは自白や目撃証言といった直接証拠がなかったからです。混入は密室で行われたので目撃証言がなくても仕方ないでしょう。決定的な直接証拠がないと混入を認定できないなら、最初から認定は無理だとわかっているようなものです。遠藤氏は「混入」ではなく「すり替え」であり、それが計画的かつ意図的かつ日常的に行われたと主張。計画的というのはスペクター事件と似ている。ChIP-seq実験が2013年以降に行われたなら、若山研が山梨大に移った後に理研でSTAP細胞が作られた事になるので、若山やそのスタッフは被疑者からはずれ、小保方晴子の混入又はすり替えしかあり得なくなる。もっと調査した方がいいかもしれない。

私は調査報告を見て、生データ等の提出がないのに文科省ガイドラインに反して小保方晴子の不正を認定しなかった事から、裁判を恐れて甘い認定になったと思うし、調査委員会はよく調査したと思うものの、認定に不適当な部分がいくつかあると思いました。混入者又はすり替え者を特定しなかった点も裁判を意識したものだと思います。直接証拠がないとはいえ、小保方晴子がES細胞の混入又はすり替えの実行者だったことは濃厚です。

今回の調査で文科省ガイドライン等が無視された事や小保方晴子が「誰でも知ってる悪事を悪いと知らなかった」事を理由に不正認定を避けたのは、間違った判断であり、このような調査結果を示した事は後の調査の悪例になりまずいと思います。桂勲委員長が会見で生データ等の不提出で不正を認定する際に「他の事例でも同じ事があった」と言い分したように、今回の調査結果が後の悪例になる事はまずいです。

桂勲委員長が述べた「他の事例でも同じ事があった」というのは、生データの不存在等で不正認定を避ける事が許されるという事ではなく、まずい点として改善しなければならない事であって、前の悪例を持ち出して前例があるこら今回も許されると考えるのは間違っています。また前回の石井調査委員会で研究不正の故意性は単に事情を知っている事であり、客観的、外形的な研究不正行為に対する認識だけあれば足り、それを超えた害意等の詐害意思は必要ないと判断されたのに、明らかな研究不正行為を「小保方晴子が悪いと知らなかったから不正でない」と判断するのは、明らかな間違いです。前回認定された電気泳動画像の切り貼り等は詐害意思はないのに改ざんと認められた。

桂委員会のような認定をすると、「研究不正の疑いをかけられた時には生データや実験ノートを破棄すればいい、又は不断から記録しなければいい。証拠があっても、悪いと知らなかったと弁明すればいい。」という事になってしまいます。須田桃子記者が会見で質問したように「商品を盗んでも悪いと知らなかったと弁明すれば不正にならないというものではないか」という不条理な事を許してはならないと思います。

こういう事を改善しないとまずいと思います。


小保方晴子の刑事告発は誰でも可で警察などは捜査義務あり、ES細胞混入者の特定について

2014-12-28 22:57:35 | 社会

小保方晴子は何の謝罪や説明もせず逃げ続ければ解決すると思っているようだ。ES細胞を混入してSTAP細胞を捏造した犯人は特定されていない。非常に悪質な犯人を放置するのは到底納得できない。理研はこれ以上は調査するつもりは無いようだから、犯人特定のためには刑事捜査で徹底的に調査するしかないだろう。

刑事訴訟法第239条1項 何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる。
犯罪捜査規範第63条1項 司法警察員たる警察官は、告訴、告発または自首をする者があつたときは、管轄区域内の事件であるかどうかを問わず、この節に定めるところにより、これを受理しなければならない。
刑事訴訟法第189条2項 司法警察職員は、犯罪があると思料するときは、犯人及び証拠を捜査するものとする。
刑事訴訟法第242条 司法警察員は、告訴又は告発を受けたときは、速やかにこれに関する書類及び証拠物を検察官に送付しなければならない。

上で示したとおり、刑事告発は誰でもでき、告発すれば警察は受理義務があり、捜査義務が発生する。小保方晴子は故意の研究不正が確定しているので、非親告罪である偽計業務妨害罪等になり得る。個人や市民団体等が刑事告発すればES細胞混入者が特定できるかもしれない。ディオバン事件は薬事法違反による強制調査で改ざん実行者が判明した。研究不正で刑事事件化の前例がないわけではない。

STAP細胞捏造事件は日本史上最大の研究不正事件だ。誰かが刑事告発するかもしれない。刑事告発に限らず、来年もこの事件への追及が続く可能性がそれなりにあると私は思う。


ES細胞を混入してSTAP細胞を捏造したのは誰か?

2014-12-27 00:11:18 | 社会

26日の理研調査委員会の会見でSTAP細胞等の正体がES細胞と断定され、論文の主要な結論が否定された。調査委はES細胞の混入と断定したが、混入者の特定ができず故意か過失か不明とした。弁護士委員によると、混入者を特定してから故意性を判断するのが常識で、混入者の特定ができないと故意性の判断ができなかったと報告された。また、誰が混入したのかという点も若山研に多くの人が夜間に出入りする事ができたため、特定できないと報告された

しかし、私はこれには異論がある。

(1)故意性について

調査委員会の報告ではES細胞の混入は2011年11月頃から若山照彦が理研から山梨大に移る直前まで何度も行われたピペットの誤操作等で偶然何回も混入されたと考えるのは不合理だから、故意と断定できる。法律の見解はよくわからないが、なぜ混入者を特定しないと故意性を断定できないのかよくわからない。実行者不明でも故意かどうかわかるだろう。例えば皆さんが今使っているPCは誰が作ったか特定できないが、明らかに人為的、意図的に作られたものだ。過失でPCが作製されたわけがない。何度もES細胞を混入するのは過失では不合理。

(2)ES細胞の混入者について

調査委員会の報告では若山研に多くの人が夜間に出入りする事ができたため、特定できないと報告された。しかし、外部の人が夜間に何度も若山研のインキュベーターにES細胞を混入させるのは難しい。まず外部者にはインキュベーターがどこにあるかよくわからないし、中の容器でSTAP幹細胞等が保管されているかどうかもわからない。動機も不明だ。だから外部者がES細胞を夜間に若山研に忍び込んで何度も混入するのは難しいと思う。怪しまれる人物には実行が難しい。

よって、混入できた人物は若山研内部の人物で長期的、日常的にインキュベーターに接触できた人物だ。この時点で被疑者は小保方晴子、若山照彦、若山研スタッフに絞られる。リンク先の役割表によると笹井芳樹、丹羽仁史はキメラマウスが最初に作製された2011年11月以降に研究に関与したし、STAP細胞の作製や万能性の実験に携わっていないので実行者ではない。論文著者の被疑者は小保方晴子と若山照彦だけだ。どちらも長期的、日常的にインキュベーターに接触できたと思う。

また調査委員会の報告でSTAP幹細胞等の正体の大部分が若山研由来のES細胞で小保方晴子がSTAP細胞を作製中だった7日間に混入された事がわかった混入者は若山研のES細胞を入手できた人物で、小保方がいつSTAP細胞を培養したのかを知っていた人物だ。その意味でも外部者には混入が困難だし、小保方晴子がSTAP細胞の作製を始めると、7日中に何者かが何度も培養容器にES細胞を混入させたのだから、作製した人物でないと混入が難しい。若山やその他のスタッフが小保方晴子がいつSTAP細胞を作製していたのか詳細に把握していたなら話は別だが。

それに小保方晴子はハーバード大学でもSTAP細胞を作っていたとされるが、それはいったい何だったのか?ハーバード大学の調査結果が出ていないので、現時点でわからないが、もし正体がES細胞だったら小保方晴子しか共通した関与者がいないから、小保方晴子が混入者である可能性が高くなる。サルのSTAP細胞やサルで驚くべき結果があったという発表は何だったのか。(STAP細胞がES細胞だった以上、これも虚偽が濃厚)

重要なのは小保方晴子が様々な細胞を使い分けて都合のいいデータを作った点[1][2]。

『小保方氏らはSTAP細胞のmRNAの塩基配列データを2つ公開している。細胞の遺伝子配列を調べる時は、市販の試薬を加えてサンプルを調整し、装置にかける。1つはSMARTerという試薬を用いてサンプルを調整したデータ、もう一つはTruSeqという別の試薬で調整したサンプルのデータだった。

(中略)

 資料ではこの両方のデータについて、様々な遺伝子のmRNAの量、すなわち遺伝子がどの程度発現しているかを調べている。ともにSTAP細胞で得られたデータだが、両者は完全に食い違った。SMARTerで調整したSTAP細胞のデータにはESでよく発現する多能性遺伝子がすべて高レベルで発現しており、解析した細胞は何らかの多能性幹細胞とみられる。一方TruSeqで調整したSTAP細胞のデータでは、多能性遺伝子がまったく発現していない。こちらは多能性のない、普通の脾臓細胞だと考えられる。
 解析する細胞を間違えたのだろうか?それは考えにくい。論文によれば、解析は念のため、SMARTerの調整サンプルについて2回、TruSeqの調整サンプルについて2回の合計4回行っている。しかも1回ごとに新たなSTAP細胞を作って解析しており、同じ試薬で調整したサンプルのデータ同士は再現性が良い。結論は一つしかない。「STAP細胞」とされているものに、異なる2種類の細胞が存在するのだ。

(中略)

 なぜ異なる細胞を使ったのだろうか。これらのデータが使われた先を見ると、その理由がうかがえる。STAP細胞のmRNAデータは論文中で、細胞同士の遺伝子的な創刊の度合いを示す樹形図を描くのに使われている。酸に浸けた脾臓細胞をTruSeqで解析したデータは、レター論文の図2i(右ページの上図の左)を描くのに使われた。これを見ると、STAP細胞は元の脾臓細胞との相関が強く、ES細胞とはやや距離があることがわかる。
 一方、ES細胞とみられる多能性幹細胞のSMARTerデータは、同じ論文の追加図6d(右ページの上図の右)に使われている。こちらではSTAP細胞はES細胞に近く、マウスの胚の発生段階で生じる桑実胚や胚盤胞からは遠いものであることを示している。
 この2つの図から描けるSTAP細胞像は、「元の脾臓細胞よりはES細胞寄りだが、受精卵からできる桑実胚や胚盤胞よりはずっとES細胞に近い」というものだ。というより、むしろこうしたストーリーを描くのに必要なデータを取るために、一方では酸に浸けて遺伝子の発現が若干変化した脾臓細胞を、もう一方ではES細胞を用いた疑いが濃い。[1]』

と説明されたように、小保方晴子は多能性のない脾臓細胞とES細胞を使い分けて遺伝子解析者に渡し都合のいいデータを作った。他にも細胞の使い分けによるデータ作成がある。

もしES細胞混入者が小保方晴子以外の人物なら、解析ごとにSTAP細胞を作ったのにES細胞が混入された細胞とそうでない細胞を複数回使い分けて都合のよいデータを偶然作ったことになるが、それは余りに不合理だ。そういう選別ができるのは使った細胞の正体を知っている場合しか考えられない。即ち、小保方晴子はES細胞の混入者かその共犯だ。また動機の点でも、この行為で一番利益を得るのは小保方晴子だから一番疑わしい。また、これは私の主観だが、ES細胞を継続的に混入するのは明らかに倫理意識が欠如した者による異常行為で、混入者は悪質な人物だと思う。不正が認定されたテラトーマ画像の流用データ操作の供述数々の不正行為を考えると、小保方晴子の研究遂行は未熟ではなく異常だ。論文や実験ノートがそれを象徴している。小保方晴子の研究遂行の異常さを考えると、ES細胞を混入して都合のいいデータを捏造しても不思議ではない。また、多能性のデータは全て小保方晴子が作ったSTAP細胞をもとに得られたものだから、小保方晴子がES細胞を混入し自分で使ったか共同研究者に渡していたと考えると自然だ。

他にも根拠はいろいろあると思うが、少なくとも小保方晴子がES細胞の混入者でないという合理的根拠がない。小保方晴子はES細胞の混入を強く否定しているが、「STAP細胞はあります!」が大嘘だった事をはじめとして、小保方晴子の嘘の数々のために、もはや弁明を全く信用できない。調査委員会は限られた時間でかなり精力的に調査したので、これ以上は調査しないと思う。ES細胞の混入者はこの事件最大の不正行為者だが、それを特定するには刑事捜査するしかないだろう。大きな事件だから、誰かが刑事告発するかもしれないが、私は捜査されないと思う。

一方で、調査委員会が指摘したように笹井芳樹と若山照彦が不可解なデータを見落として発表した事は責任が重かったし、なぜ見逃されたのか疑問だ。私は笹井芳樹はデータの不可解さに気づいていたと思う。間違ったデータが非常にたくさんあったのに、論文執筆の天才と言われる笹井が論文を作成していて、それらに気づかなかったのは不可解だし、T細胞→STAP細胞→STAP幹細胞→キメラマウスという流れでTCR再構成が確認できなかった点を見逃したのも不可解だ。笹井の不幸は不正に気付いていて故意に見逃してしまった事に責任を感じた事が原因の一つかもしれない。若山照彦も思い当たるところがあったから、3月10日に論文撤回を呼びかけたのかもしれない。これらは推測に過ぎないが。

今回の調査委員会の判断は非常に多くの誤りが少なくとも著しい注意義務違反なのに不正と認定しなかったり、生データや実験ノートの不存在で不正の疑いを覆せない時に不正と見なされるという文科省ガイドラインの規定が適用されず、過失と嘘を言ったり、証拠を隠滅すれば不正責任を逃れられるという悪例になるのではないかと危惧している。肝心なES細胞混入者やその故意性も不明と結論されたし、かなり落胆した。

何度も言っているように、少なくとも私は小保方晴子が今回の問題に対して不正を謝罪し、説明しなければならないと思う。これだけの大損害を与え、逃げ続けているのは許せない。理研の会見でも調査報告に関して連絡が取れないと言及されたある報道ではしばらく休んだ後に海外の大学院に入りたいと述べているらしいが、不正で甚大な損害を与えたのに何の謝罪や説明もせず逃げ続け、自分は休んだ後に研究を続ける等、とんでもない事だと思う。確かに、日本では一部何も説明しない、論文の訂正、撤回すらしない研究者もいて写し、そういう事もあるかもしれないが、研究者の適切な態度ではないと思う。小保方晴子が何の説明や謝罪もせず逃げ続けて研究者を続けるのは認められない。

皆さんはどう思いますか。

参考
[1]日経サイエンス2014年8月号 「STAP細胞の正体」
[2]確か26日の会見では、小保方晴子が遺伝子配列のデータを誤登録したという情報が出されたと思う。理研がデータを公開する事に前向きらしいので、詳しくはその解析結果を見るべき。桂勲調査委員長も言っていたが、小保方晴子は過失をよくやるので、故意に誤登録したか不明だが、「下書きの博士論文を誤って提出しました」という信じられない弁明でバイオ系会社HPの細胞画像の剽窃・捏造をごまかす事に成功したように、再提出のデータが証拠隠蔽や立証妨害にならないとよい。


東大分生研で論文不正33本データ捏造、11人関与と最終報告書

2014-12-26 12:30:50 | 社会

東大分生研で論文不正33本データ捏造、11人関与と最終報告書された[1]。

『不正行為が認定された教員は、加藤氏▽柳沢純氏(当時助教授)▽北川浩史氏(同特任講師)▽武山健一氏(同准教授)▽高田伊知郎氏(同助教)▽藤木亮次氏 (同助教)の計6人。また、論文の筆頭著者だった学生や研究員の5人も不正にかかわったと判断した。東大で学位を取得した6人について、学位の取り消しに 当たるか審議を開始した。研究費の返還も検討する。[1]』

北川浩史の徳島大学で取得した博士号は取り消しとなった[1]。北川が筆頭著者だった論文1編(撤回済み)に不正があり、それが博士論文の基礎になっていた。

参考
[1]毎日新聞 2014年12月26日


STAP細胞はES細胞の混入!しかし誰が行ったか特定できず!小保方晴子の新不正も認定!

2014-12-25 19:07:59 | 社会

理研調査委員会はSTAP細胞のデータはES細胞の混入かそれで科学的説明でき、多くのES細胞の混入から、故意を拭えないが故意か過失か不明と結論。しかし誰が行ったか特定できないと発表した。9年前に理研の研究者が作ったES細胞と同一。STAP細胞の捏造が確定。多くの図や表のオリジナルデータについて特に小保方晴子のものがほとんど存在せず、本当に実験が行われたという証拠がないという。明日調査結果が公表される見通し。日本史上最大で科学史に残る大研究不正事件!小保方晴子は新たに図表2つの捏造が認定された。中には山中伸弥の2006年論文の図表を流用したものがあった理研は21日付で小保方晴子を辞職させたが、26日に調査結果公表するなら辞職願を不受理にして懲戒解雇にすべきだった。なぜ、それをしなかった?それにES細胞混入者が特定できないなんて。そこが最大の不正なのに肝心の人物が見つからなくて世間が納得するのか。それに単独か複数かという問題はあるにせよ、小保方晴子が混入者と特定できない根拠は何だ?多能性の実験に使ったSTAP細胞は全て小保方晴子が作ったものだ。小保方晴子が実行者でないとするとわけがわからない。ディオバン事件の時のように特捜等が強制捜査しないといいと思うが、この事件を超える日本史上最大の世界的研究不正事件だから、誰かが刑事告発して強制捜査という事になる可能性があるか?もともと小保方晴子の逮捕の可能性や刑事告発が報じられたが、まさか本当にそういう事になったら驚きだ。最大の捏造犯を特定できるとよい。

小保方晴子は甚大な不正を行った以上必ず説明し謝罪する責任がある。一部何も説明しない、論文の訂正、撤回すらしない研究者もいるが、そういう事は絶対に許されないので小保方晴子は必ず説明する責任がある


小保方晴子は研究者として復活できるか?

2014-12-23 19:30:51 | 社会

STAP細胞の再現性がない事が公表され理研を退職した小保方晴子。世界三大不正と言われる不正の主犯が復活する事ができるか。一般には非常に難しいと思える。しかし現に復活した人物もいる。2004、5年に人クーロン胚からES細胞を作ったと発表したファンウソクは捏造が認定され失脚した後に研究者として復活した。この事件は世界三大不正の一つで研究不正事例としてよく紹介される。ファンウソクは捏造でソウル大学教授を懲戒免職となり、研究費詐取や生命倫理法違反の疑いで起訴もされ、懲役1年6ヶ月、執行猶予2年の判決が確定した[1]。

しかし支援者たちが2006年7月に350万ドル相当の基金を集めて「スワム生命工学研究財団」を作って、ファンウソクを救った[1]。韓国仏教の8割以上を占める曹渓宗の一部が熱烈に支援しているという[1]。そこで研究を続けている[1]。ファンウソクは捏造の発覚まで韓国の英雄で、ファンウソクの特別記念切手などが作られたほど[1]。捏造発覚後も根強い支援者たちがいた関連)。ファンウソクは今もヒトクローン胚ES細胞を作ったと主張しているらしく、捏造を認めていない[1]。

この構図は小保方晴子の時と似ていると思う。リケジョのスターとして大きな賞賛を得た後、論文データの捏造等が認定されても支持する人たちが存在しSTAP細胞の再現性が否定されても熱烈な支持者がいる捏造を認めず幸福の科学という宗教団体が小保方晴子を支援している事もファンウソクの例と共通する。案外、小保方晴子もこうした熱烈な支持者によって研究者として復活できるかもしれない。幸福の科学大学を文科省が認めなかったが、将来支援者が資金を出して小保方晴子に研究を続けさせるかもしれない。この事件はファンウソク事件だけでなくヘンドリック・シェーン事件やスペクター事件とも似た部分があり、歴史は同じ事を繰り返すのかもしれない。

参考
[1]クローンES細胞論文を捏造した黄禹錫博士の「復活」 yahooニュースの記事 2014.10.3、オリジナルはWEBRONZA 韓国に見る「論文不正のその後」 2014.9.8


小保方晴子に続々テレビオファー?

2014-12-23 19:15:55 | 社会

小保方晴子にTVオファーが続々きているという話があるらしい。本当か?小倉優子に続く妄想系タレントとして活躍してほしいという。本当なら、よくオファーがくるな。小倉優子は故意に妄想を述べてる事をわかってると思うが、小保方晴子が「STAP細胞はあります!」といったのはガチじゃないかな。そこが小倉優子と決定的に違うところだと思う。小保方晴子はドラマやゲーム等に出てくる人物に近いと思う。小保方晴子は例えば奇皇后のタナシルリに似ている。1月4日の次回放送(第22回)、第23回、第35回はタナシルリが小保方晴子と同じような事を行う。

現実にそういう人物がおるんじゃの~

私は非常に難しいと思うが、テレビで活躍できるならぜひ活躍してほしいと思う。その前にきちんと真相を語って、謝罪する必要があると思う。


ネットいじめと研究の不適切さを不特定多数に向けて指摘する事について

2014-12-22 00:50:13 | 社会

コンビニの土下座事件や窃盗犯の顔写真ネット公開警告などネットで晒す行為が少し注目を集めている。私も週刊現代で紹介されたが、こういう行為はどうなんでしょうか[1]。前に東京医科大学整形外科の山本謙吾が二重投稿をしたということは論文撤回公告で現在も世界中に公表されている(その1, その2)。これは山本謙吾が自分で公開に同意したものであり、山本謙吾が二重投稿をした事をネットで指摘しようと名誉棄損、プライバシー侵害等ではなく一切問題ない。もともと二重投稿をした旨の公告がネットで公表された責任は二重投稿を行った山本謙吾にあり、山本が完全に悪い。ネットで二重投稿の公表などをされたくないなら論文発表を止めるべきだろう。

ネットいじめをしているのはあなたじゃないですか!

と言ってきた人が前にいましたが、来年度から文科省ガイドラインが改定されてネット上の研究の不適切さの指摘も告発として扱う事になっているし、著しい注意義務違反も不正になります。具体的には元三重大の青木直人の事件は多数の不適切さがあり少なくとも重大な瑕疵があるとして捏造、改ざんが認定されたので、こういう多数の不適切は不正なのだろう。時代はもう変わってるんですね。

あなたは不特定多数に向けて研究の間違いや不正を指摘する事をどう思いますか?指摘してほしいですか?止めてほしいですか?

意見があればコメントか左のメッセージでどうぞ。もし私の行為が悪いと思うなら意見を伝えないと望むように改善していきません

参考
[1]週刊現代 2014年10月18日号 p203


笹井芳樹がストーリーを作り、小保方晴子がデータを捏造、2人がぐるになって不正を行ったのか?

2014-12-21 20:33:37 | 社会

■退職願受理、調査影響も

 「論文にあった根拠となるデータの根本部分が検証実験でゆらいでしまった」

 丹羽氏は、会見で淡々と語った。では、論文に載ったSTAP細胞からできたとされるキメラマウスや様々な組織は、何だったのか。理研は9月以降、外部有識者からなる調査委員会を立ち上げ、疑惑の解明を進めている。

 研究不正に詳しい愛知淑徳大の山崎茂明教授は「(実績のない)小保方氏が論文のストーリーを作ったとは考えにくい」と指摘。だれが研究の筋書きを作ったのかや十分に再現性を確かめずに発表してしまった経緯について「著者らが社会に対する説明責任を果たす必要がある」という。

 しかし、小保方氏を指導した理研発生・再生科学総合研究センター(当時)の笹井芳樹副センター長が8月に亡くなり、小保方氏本人も理研を去る。

 「退職を認めることは隠蔽(いんぺい)につながるのではないか」との質問に、理研の坪井裕理事は「退職願を受理することについて調査委員長に確認し、『調査に支障はない』という返事をいただいた」と説明する。

 これに対して、榎木英介・近畿大医学部講師は「理研は(小保方氏の)辞職で幕引きをはかっているように見える。本来は検証実験の前に研究不正を明らかにし、処分を出すべきだった。小保方氏だけが知り得ることも多く、調査への影響はあるだろう」と話す。

([1]より)

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STAP細胞論文はストーリーに沿ってデータを捏造した可能性がある。この点は前にも紹介した。山崎茂明氏は実績のない小保方晴子がストーリーを作ったとは考えにくいと指摘。


NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞 不正の深層

論文を読む限り、ストーリー作りや説得的なデータ提示などの論文構成を行ったのは論文執筆に長けた者が行ったと推測され、未熟な者の仕業ではない。だからストーリー作りなどを行ったのは小保方晴子ではなく笹井芳樹である可能性が高い。Nスペでも笹井芳樹は論文執筆の天才と言われ、笹井が関与してから大幅に改訂され論文が掲載されたという経緯が紹介された。一方で掲載された図表の7割以上に疑義や何らかの不自然な点があると指摘されている。これは作り方の杜撰さからいって、未熟な者の仕業と推測される。これは笹井芳樹ではなく小保方晴子が行った可能性が高い。

論文執筆は笹井芳樹と小保方晴子の二人三脚で進められた。笹井芳樹がストーリーを作り、それに沿ったデータを小保方晴子が捏造して論文を作ったという見解がある。Nスペで専門家たちが笹井はデータを疑ってもいなかっただろうと述べているが、笹井と小保方がぐるだったり、笹井がデータの虚偽性に気づいたのに黙認した可能性を否定できない。Nスペで言及されたように、キメラマウスにTCR再構成が確認できず、T細胞→STAP細胞→STAP幹細胞→キメラマウス、というストーリーが成立しないのに笹井が見直さなかったのは不自然だ。それに図表の7割以上に疑義や何らかの不自然な点があったのに、笹井ほどの優秀な研究者が執筆に関与して見落としたのは不自然だ。

笹井は2月中旬の疑義が発覚した頃にテラトーマ画像等の流用疑義について気づいたのに重要な問題である事を調査委員会に伝えなかった。笹井はテラトーマ画像等が小保方の博士論文に由来する事について博士論文のデータは未発表で、論文で再使用する事は問題ではないので、重要な事と調査委員会に伝えなかったと弁明したが、それは捏造の問題を自己剽窃の問題にすり替えた不適切な弁明で、不正の隠蔽やごまかしだ。未発表データでも虚偽データを発表できないのは当たり前で、由来が博士論文とわかった時点で捏造の問題を笹井が知らなかったはずがない。笹井芳樹は不正の隠蔽を行った。

また、論文執筆や成果宣伝に過度に関与した事など不可解な行動が疑義を強くした。

たぶん公式には小保方晴子の単独犯と認定されるだろうし、これは私の憶測に過ぎないが、以上のような事を考えると、私は笹井芳樹がストーリーを作り、小保方晴子がデータを捏造し、データの不自然さに笹井が気づいていた上で論文を発表したのではないかと思う。一言でいうと小保方晴子と笹井芳樹が実質的にぐるだったのではないか。笹井芳樹が自殺したのは、マスコミや世間のバッシングの強さや内部批判、リーク等の裏切りに追い詰められたという要因があっただろうが、一番大きな理由は自らが研究不正に関与してしまったので、これ以上の追及で不正を暴露され責任を問われる事から逃げたかったのかもしれない。

こう考えると、笹井芳樹ほどの優秀な研究者がなぜそこまでやるの?と思う人は少なくないだろう。笹井芳樹の研究者としての評価や業績はかなり高く、不正に関与してまでSTAP細胞を発表しなくてもいいと思える。スペクター事件のラッカー氏のように、研究発表でノーベル賞を共同受賞できた可能性があるならまだわかるが、STAP論文を発表してもその事で笹井がノーベル賞を受賞する事はない。

それなのにいったいなぜ?ある可能性は上のNスペでも指摘され批判を受けたが、私は嫌いなので言及しない。




2014年12月12日頃、美容院から出てきた後の小保方晴子 とくダネ!より

小保方晴子は非常に悪質な捏造を行って甚大な損害を与えたのに、何の説明や謝罪もせず、未だに逃げ続けている。まるで犯罪者のようだ。国内法の刑罰法規に抵触しないというだけで、不正の悪質さは重大な犯罪と変わらない。美容院でいくら外見を美しくしても、このような様を見ると小保方晴子は非常に醜い小保方晴子の論文を読めば実力が乏しい事もよくわかる

人を見るときは中身を見ることが非常に大切だ。小保方晴子はその典型だ。何も説明せず、論文等の訂正、撤回すらせず逃げ続けている者は他にもいる。公正な行動をしないといけない。

参考
[1]細胞塊1800個、全て失敗 万能性「証拠得られず」 STAP検証 朝日新聞 2014年12月20日 写し.


経済学者の偽メールアドレスを使った偽査読でエルセビアが論文16編を撤回!

2014-12-20 17:08:31 | 社会

パキスタンの経済学者Khalid Zaman偽のメールアドレスを持った偽査読者を推薦し、不正な査読を行ったとしてエルセビアが論文16編を撤回した。経済学でもこのような査読不正が起きた。近年はこのような自作自演査読ハッキングによる査読不正偽査読者を斡旋するブローカー会社による査読不正が問題になっている(関連)。ネイチャーリトラクションウォッチで注意を呼び掛けている。COPEも声明を発表した前に紹介した査読における注意事項に注意してほしい

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(2015年1月6日追記)

Khalid Zaman上が原因で失職し、新たな職を探しているようだ

 


偽査読者を斡旋するブローカー会社の問題、COPEが声明を発表

2014-12-20 16:50:05 | 社会

偽査読者を斡旋するブローカー会社の問題を以前に紹介した。近年、査読不正が問題になっている。出版倫理委員会が声明を発表したリトラクションウォッチも紹介した。日本でも偽メールアドレスを使って査読者になりすまし、自作自演査読を行う人等が出てくるかもしれませんね。そういう事はやめるべきで、出版側も注意が必要です。


汚名挽回は誤用か?

2014-12-20 02:42:18 | Weblog

小保方晴子がSTAP細胞を再現できなかった事で、早大の女学生にインタビューが行われた。女学生が「汚名挽回」という言葉を述べた。ツイッターでは少し話題になったようだ。その1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 .


FNN 2014.12.20 より


早大女学生が「汚名挽回」と言うのは1分46秒頃、FNN 2014.12.20 より

大辞泉によると

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ばん‐かい〔‐クワイ〕【×挽回】

[名](スル)失ったものを取り戻して、もとの状態にすること。回復。「勢力を―する」「遅れを―する」「名誉―」


大辞泉より
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挽回は失ったものを取り戻して、もとの状態にすることだから、汚名挽回はできるが、それは失った汚名を取り戻すということで、もう一度不名誉な事を行うという意味だと思っていた。そのような事は通常行わない。これは誤用だと思っていた。そう指摘する文献がある。FNNでは誤用と判断して字幕を「汚名返上」に修正した。通常は名誉挽回、汚名返上と言う。多少マニアックな話になるが、Zガンダムにもジェリド中尉が「汚名挽回」というシーンがあり、誤用だと言う人がいる。しかし、調べてみると汚名挽回は誤用ではないという説があるようだ。

この説だと挽回は「元の状態に回復すること。」という意味で、上の辞書の例にあるように「遅れを挽回する」という使われ方をする。この意味で使えば汚名挽回は「汚名のない状態に回復する」という意味になる。解釈次第では誤用でない。だから、早大の女学生が間違った使い方をしたというわけではないと思う。

しかし、一般には名誉挽回、汚名返上という言い方をするし、汚名挽回は誤解を招くおそれがあるので使わない方がいいと思う