世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

平成23年度和算に挑戦中級問題解答

2012-01-31 00:51:19 | 物理学・数学

--
△CDEが正三角形になることや△DIH≡△DIGから解答のように角度や辺の長さを求めることがポイントだと思います。考え方は難しくないので、おそらくほとんどの人が苦労せず解けたと思います。例年の中級問題の難易度としては普通で、毎年中級問題までは簡単に解けることが多いです。中級問題がそこそこ難しかったのは平成20年度くらいでしょうか。

私のように毎年全問に挑戦する者は初級、中級は数分で簡単に解けるのですが、最後の上級問題に取り組むと少し苦労します。上級になると中級以下に比べて格段に難しくなり、一般の挑戦者は毎年上級で悩みます。今年も同じ傾向でしたが、思えば平成20年度だけは上級問題が簡単で「中級問題の方が難しかった」と感想を述べた人がいるほどでした。平成20年度は特別でした。

私としては毎年中級まではあっさり解けてしまう問題ばかりだったので、せめて平成20年度くらいの難易度の問題に取り組みたいと思います。今回の問題は三角形の面積から扇形の面積を引くことで求めるという平成20年度上級や平成19年度中級で聞いたような問題なので、私は飽きてきた感があります。結局数学の問題はアイデアが限られているということでしょうか。

初級問題も含めて来年以降はもっと面白い問題を期待したいです。

参考
[1]一関市博物館:"平成23年度和算に挑戦中級問題" 問題解答


平成23年度和算に挑戦初級問題解答

2012-01-30 00:50:50 | 物理学・数学

[小学生向け]

仮に長男が12歳だとすると、次男10歳、三男9歳、次男と三男の年齢差1歳。
長男が24歳だとすると、次男20歳、三男18歳、次男と三男の年齢差2歳。
長男が36歳だとすると、次男30歳、三男27歳、次男と三男の年齢差3歳。

長男の年齢が12歳増えると、次男と三男の年齢差は1歳増えることがわかる。
次男と三男の年齢差は8歳だから、長男の年齢は12×8 = 96歳。
これより、次男80歳、三男72歳。

よって、長男 96歳、次男 80歳、三男 72歳 ・・・ (答)

[中学生向け]

 

--
昨年の初級問題同様方程式を使って解くのが一番簡単かつ普通です。小学生は1次方程式を使えないので例えば上のような考察で解くことが考えられます。具体的な数で問題の性質を調べてみるのは受験や研究など色々な場面でよく行う大事なことです。そうしたことを問題を通じて学ぶとよいと思います。

ただ、毎年初級問題に取り組む人は思っているかもしれませんが、1次方程式を使って解く似たような問題に何回も取り組んでいるので、そろそろ飽きた感じがします。和算は初等的な問題が少ないので問題の選考が難しいのかもしれません。

来年以降の初級問題はもう少し面白みのある問題を期待したいです。

参考
[1]一関市博物館:"平成23年度和算に挑戦初級問題" 問題解答


東北大、井上明久総長の二重投稿を調査検討委員会が認定

2012-01-29 00:13:20 | 社会

東北大学の井上明久総長の論文を調査検討委員会が二重投稿と認定した。河北新報によると「報告書や大学によると、学術誌などで二重投稿が確認された井上総長の論文は6本。うち1本は、井上総長が2002年に日本学士院賞を受賞した主要論文の一つだった。論文は国際会議での講演をまとめたものが多く、本来、先行して出した論文を巻末に引用すべきだったが、井上総長はしていなかった。指摘を受け、いずれも掲載は取り消されている。[1]」

しかし、東北大の報告書を見た限り具体的な論文数や論文名は不明で、二重投稿の態様も不明[2]。報告書の内容は不十分だ。過去にも二重投稿が問題になり論文が取り下げられたが、また新たに二重投稿が発覚した。少なくとも論文6本で二重投稿をしたのだから、懲戒処分はやむを得ないだろう。しかし、井上総長の任期はあとわずかなので任期まで懲戒処分をせず逃げ切る作戦に出るだろう。今までもなぜ二重投稿が発覚しても何の処分もされないのか不思議だった。

投稿規定を守る、過去の研究成果を紹介するときはきちんと引用する等基本的なことができていなかった。処罰されても仕方ない。他機関の例をみると、二重投稿1件でも戒告になっていることがあったから、少なくとも論文6本で二重投稿したら懲戒処分は相当だろう。一番心配しているのは報告書は将来二重投稿に関する規定ができてもそれを遡及適用できないと述べているが、それを理由に過去の二重投稿が処分されないといった悪例ができてしまうことだ[2]。委員会は井上総長を処分しないためにこのような見解を述べたのかもしれないが、それは全く間違いである。確かに将来できる規定で処分できないという考えはあるかもしれない。しかし、井上総長は二重投稿当時の投稿規定に違反したのだから処罰を受けるのは当然である。規定違反者が当時の規定に基づいて処罰できるのは当たり前である。調査委員会の将来できる二重投稿規定の遡及適用禁止は何ら井上総長の責任を免ずるものではない。

参考
[1]"東北大総長の論文二重投稿 「不適切」調査委認定" Kolnet 2012.1.25
[2]"研究者の公正な研究活動の確保に関する調査検討委員会報告書" 東北大学 2012.1.24


獨協医大は不正研究に使った科研費を返還すべきである!

2012-01-28 23:01:56 | 社会

27日獨協医大は服部良之元教授らが発表した論文10本、46箇所にデータ流用による改ざんがあったと発表した[1]。元教授は昨年4月末に諭旨退職になっていた[1]。昨年8月末までには調査結果を公表すると公言していたのになぜこんなにも発表が遅れたのだろう?読売新聞によると『論文の著者は服部氏のほか延べ23人。同医大は23人が「論文は服部氏に任せていた」などとみて、不正に関与したのは服部氏だけだったとした。』。さすがにこれだけ著者がいて他に不正に関与した者がいなかったというのは不思議な感じがする。具体的な不正論文は報道発表されていないからわからないが、おそらく23人の著者の中に筆頭著者だった者が少なからずいるだろう。これほど大規模な不正で筆頭著者のうち誰もデータ流用に気付かなかったとか関与していなかったというのは不思議だ。案外服部氏は人身御供なのかもしれない。

もっと驚きなのは獨協医大の『吉田謙一郎副学長は、「過去の実験で鮮明にとれた画像を別の実験結果として使うなどしていたが、論文の結論を左右するものではない」とし、国から受けた科学研究費補助金は返還しない方針を示した[1]』ことである。これは怒りを禁じえない。国民の貴重な税金から科研費をもらい、それを悪いことに使っただけでもかなり悪質なのに、使った金すら返さないのは著しく道義に反する。例えばあなたが一生懸命働いて稼いだお金を他の人の事業援助のため投資や贈与したとしよう。しかし、援助を受けた人が渡したお金を犯罪に使ったらあなたはどう思うだろうか?ほとんどの人は「そんなことのためにお金をわたしたんじゃないぞ!人が一生懸命かせいだお金を何だと思ってるんだ!」といって怒るだろう。

論文の結論が変らなければ問題ないということでは決してない。科研費を悪いことに使ったことが著しく道義に反し問題なのだ。こういうことを平気で公言しているようでは獨協医大に科研費を使う資格は全くない。彼らが自分達の給料から研究費等を支出すればいいのだ。なんで我々が一生懸命働いて稼いだお金を「悪いことに使ってもお金は返しません」なんて平気で言ってるモラルが欠如した人たちに渡さなければならないのだ。全く冗談じゃない、いいかげんにしろといいたい。また研究費の一部には学生からふんだくったばか高い学費が含まれるのだろう[2]。学生やその保護者の立場からは、不正行為に学費が使われ、本来懲戒解雇で退職金が支給されないはずの元教授に学費が使われるのはたまったもんじゃないと思う。本当に獨協医大の研究費は科研費等から支出するのではなく、大学の学長等の給料を削って捻出すべきである。

独協医大は最近も同医大の教授ら8人が2003~06年度、国などから支給された科学研究費補助金(科研費)計約1600万円を不正に使用していた[3]。同大の補助金不正使用の発覚はこれが3回目だった[3]。今回の不正論文も自主的な撤回を行っていない。しかも、不正行為に使った科研費すら返還しない。獨協医大は科研費が税金だという認識が全くなく、国民のお金を自分達の金だと考えていると思われても仕方ない。なんでこんなにもモラルが欠如しているのだ?獨協医大、この大学はいったいどういう大学なんだろう。そういう態度をとり続けているといつか世間から排除される。

参考
[1]Yomiuri Online(2012.1.28)
[2]獨協医大医学部の6年間トータルの学費は3660万円。データはここから。
[3]"補助金不正使用、独協医大3度目の発覚" Yomiuri Online(2011.10.28)


不確定性原理を破る実験結果が発表される!

2012-01-22 22:16:00 | 物理学・数学

量子力学で基本原理とされる不確定性原理が破れているという実験結果が報告された。昨年の超光速ニュートリノといい現代物理学のパラダイムとされる量子力学や相対性理論の基本原理に矛盾する現象が発見されるとはすごいことだ。まるで19世紀末のようだ。ひょっとすると21世紀もまた物理学で革命があるのかもしれない。


東大、入学時期を秋に移行する案を発表

2012-01-21 00:52:59 | 社会

東大が入学時期を秋に移行させる案を発表した。5年後をめどに実施するという。秋入学は世界的な標準で日本だけが特異なので、留学生の獲得などのメリットのため秋入学にするという。入学試験は従来通り2,3月に行い、約半年間の待機期間が設けられることになる。

ほとんどの企業は春にあわせて採用活動を行っているから就職活動への影響や入試から入学、卒業から就職まで合わせて約1年間の待機期間で学生や家庭に負担が増えることがデメリットであり、反対もある。

東大が入学時期を秋にずらす計画にしたことは国際競争で優秀な人材を獲得したいという思惑からだろう。しかし、留学生獲得のために入学時期や就職時期が遅くなってしまうのは日本の学生に無理やり負担を強いているようで私は賛成できない。

個人的には大学なんて早く卒業できればそっちの方がいいと思う。はやく必要な技能を身につけて次の段階へ進んだ方が効率的だろう。そもそも大学なんて仕事で役に立たなければ必ずしも行く必要のないところだ。海外留学だとか留学生のために、その他大勢の学生が犠牲になって社会に出るのが遅くなるのは私ならたまったもんじゃない。


把瑠都初優勝!- 2012年大相撲初場所

2012-01-20 19:30:11 | スポーツ・芸能・文芸

2012年大相撲初場所は大関把瑠都が初優勝を達成した。13日目での優勝。今場所は横綱白鵬が意外と負け13日目までに3敗てしまったので13日目で全勝の把瑠都の優勝が決定した。大関は優勝争いに加わることが重要で1度くらいは優勝しないとその地位にふさわしくない感じがするので、どの大関もはやく優勝したいと思っているだろうから把瑠都は初優勝が嬉しいだろう。

来場所は綱とりがかかるが、稀勢の里戦での変化による勝利はあまり良い印象がないので場所後の横審委員会でも綱とりの話は厳しい意見が出るだろう。14勝以上の優勝や相撲内容での好評価など厳しい条件がかせられると思うが、今は白鵬の一人横綱が長く続いているから少し昇進条件は甘くなるかもしれない。

残念ながら今の把瑠都は横綱になれるほど安定感はないが、ワンチャンスを活かせば昇進できるかもしれない。仮に昇進したとしても、安定感のある横綱になってほしいと思う。


今度の名人挑戦者は羽生が最有力!二冠の久保が降級者最有力に

2012-01-19 00:18:29 | 囲碁・将棋

今年のA級順位戦は羽生が7連勝で単独トップ。現時点で1敗は谷川だけなので、来月1日の羽生-谷川の対局で羽生が勝てば最終局を待たずに名人挑戦が確定する。まだ確定はしていないが、例年の名人挑戦者は7勝前後の成績で挑戦を決めているから、現時点でも羽生の名人挑戦は有力といえるだろう。羽生は現時点で全勝だから9戦全勝での挑戦権獲得がかかる。これは2003年3月に森内が達成して以来約9年間実現していない。

現時点で名人挑戦の可能性があるのは羽生(全勝)、谷川(1敗)、渡辺(2敗)の3人のみ。渡辺は残りを全勝し、羽生、谷川が2敗まで下がってくれればプレーオフで挑戦の目があるが、正直可能性は低いだろう。羽生、谷川のプレーオフはそこそこ可能性があると思うが、実現すれば2006年3月以来6年ぶり3度目。こんなことを書くのは失礼だが約50歳の谷川と現在2冠の羽生が対局すれば勝率からいって羽生有利だろう。名人挑戦者の最有力は羽生というのが多数の見解であろう。実現すれば昨年に続き永世名人対決となる。

一方でA級降級者争いも厳しい。今年はその最有力がなんと二冠の久保利明。現在まだ1勝。順位も8位なので現在最下位だ。現在かなり苦しい。正直にいって、おそらく今年は史上初の二冠の棋士のA級陥落が実現するだろう。タイトルホルダーのA級陥落は2009年3月の第67期A級順位戦で深浦王位(当時)が陥落して以来約3年間ないし、それが唯一の例。他の級をあわせてもタイトルホルダーの降級は2件しかなく、極めて珍しい[1]。二冠の棋士の降級は実現すれば史上初で、一言でいえば"事件"だ。「さばきのアーティスト」とよばれ二冠という一流の実力の証を持つ久保ですら降級の最有力に立たされているのだから、本当にA級というクラスはかなりの実力者しかおらず、おそろしいところといえるだろう。

参考
[1]第45期順位戦(1987年度)で福崎文吾十段(当時)がB級1組からB級2組へ降級した。


里見香奈への報奨金100万円は宣伝利用に対する対価か?

2012-01-18 00:07:25 | 囲碁・将棋

最近の将棋界を見ていると、里見香奈が現行規定で初の女性初段になったというのでやたらと宣伝していているような気がする。宣伝して金儲けにつなげようという気らしいが、そんなに注目すべきことだろうか。確かに現行規定で女性が初段になったことはなかった。しかし、女流のトップは棋譜や男性プロ棋士との戦績からおそらく奨励会初段程度の実力だろうと目されていたので、そんなに驚くべきことでないと思う。今までの評価が実績的に裏付けられたといえる程度だろう。

やたら宣伝をすることで金儲けには繋がるんだろう。初段に昇段したことで与えられた報奨金100万円も宣伝に利用させてもらえることを考えれば案外安いのかもしれない。確かに、男性が初段に昇段しても全く宣伝にはならないし連盟に利益をもたらさない。里見に対する報奨金100万円は宣伝に利用させてもらうことの対価と考えれば差別ではないのかもしれない。


コンピューター、公式戦と同じ条件で米長永世棋聖を破る!

2012-01-17 00:00:32 | 囲碁・将棋

14日第1回電王戦が開催されコンピューター「ボンクラーズ」と米長邦雄永世棋聖の対戦が行われた。ボンクラーズは米長邦雄永世棋聖を破った。持ち時間は3時間で公式戦と同じ条件であり、その条件で行われた正式対局で元プロ棋士にコンピューターが勝つのは初めて。無論、永世称号を持つ棋士に公式の場で勝つのも初めてだ。

コンピューターの勝利は2010年に女流棋士清水市代との対局で実現したことがあり大きな注目を集めた。近年コンピューターの棋力は上がっており、ある文献によれば近い将来トップ棋士を破るまでに成長すると予測されている。注目はかなり大きい。米長は現在68歳で引退した元プロ棋士。高齢だから元名人、永世棋聖とはいえ棋力は現役棋士に比べてかなり低いだろう。加藤一二三(72)や内藤國男(72)のようにより高齢の現役棋士もいるので、今回のコンピューターの勝利はそのあたりの高齢棋士相手なら何回か対局すれば勝てるまでの実力になったといえるだろう。

近い将来現役の名人や竜王どころか、全盛時代の羽生や大山クラスの大天才棋士ですらコンピューターに勝てなくなる日がやってくるだろう。


白鵬は本当に強い!

2012-01-16 00:32:23 | スポーツ・芸能・文芸

今の白鵬の強さは本当にすごいと思う。ここまで勝ちまくっている力士は自分が見た中では大鵬、千代の富士、朝青龍ぐらいで本当に珍しいと思う。朝青龍は品格がなかったので大横綱と言えないと思うので、ここまで強く品格にも問題がない大横綱は千代の富士以来22,3年ぶりといえるだろう。

大鵬、千代の富士、白鵬のような横綱は20年に一度くらいしか出ない極めて珍しい力士で、現役中独走状態で優勝を独り占めしていた印象が強い。人はそういうめったに世に出ない横綱を不世出の大横綱と呼ぶことがあるが、谷風とか双葉山がそう呼ばれることを耳にすることはあるが、戦後の横綱では上記3人も不世出の大横綱と呼ばれるかもしれない。

白鵬はおそらく優勝30回を超え、30回の後半くらいまでは優勝するかもしれないが、ぜひとも優勝30回を超え、大鵬の最多優勝回数の記録を更新してほしい。


2012年成人の日

2012-01-09 23:06:08 | Weblog

そういえば今日は成人の日だ。毎年そうだが成人式は新成人がバカ騒ぎするだけだ。10年以上前に新成人は恥ずかしすぎるといって報道されたことがあるが、あまり変っていない。