世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

鳩山首相退陣論

2010-05-30 00:00:00 | 政治・行政
「県外移設」「5月末決着」の公約を破った首相への批判が民主党議員や参院選候補者に浴びせられた[1]。参院選へ向け同党内の危機感は急速に高まっており、首相退陣論が公然と語られ始めた[1]。

鳩山政権はマニフェストが嘘ばかりで評判が悪い。有権者としては裏切られた感じがして残念だ。それが内閣支持率急落の原因だろう。こういう状況になると鳩山政権も時間の問題かもしれない。民主党も自民党も国民の期待に応えられないなら、第3の政党が政権を獲得するのかもしれない。

参考
[1]毎日新聞 2010.5.29 22時18分配信

福島瑞穂消費者・少子化相罷免

2010-05-29 00:18:03 | 政治・行政
鳩山首相は28日夜、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、同県名護市辺野古への移設を明記した政府の対処方針の閣議決定に反対した社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化相(54)を罷免した[1]。

普天間基地移設問題で社民党と民主党の考えが違うことはわかっていたが、福島氏は最後まで抵抗したか。罷免も仕方ないだろう。結局民主党と社民党の連立はどうなるのだろう。このまま連立解消でねじれ国会に突入するのだろうか。民主党の政権運営は今後も難しくなるだろう。

参考
[1]YOMIURI ONLINE 2010.5.28

親方が溜まり席を暴力団関係者に便宜で処分

2010-05-28 00:10:27 | 社会
大相撲の現役親方が昨年7月の名古屋場所で、暴力団に「維持員席」を手配していた問題で、木瀬親方(40)=元幕内肥後ノ海=が26日、事実を認めた[1]。取材に対し、「お騒がせして申し訳ありません。そのようなところ(暴力団)に回ると思わなかった」と、反省の言葉を繰り返した[1]。木瀬親方は2階級降格、木瀬部屋は閉鎖の厳罰となった。

琴光喜の野球賭博に続いて暴力団関係の不祥事が続いた。まったく今年も相撲協会は不祥事がとまらない。本場所初日で理事長が「不祥事を起こさぬように・・・」と挨拶しても、本気で改善する気があるのかと疑ってしまう。不祥事が一度起きると芋づる式に次々と出てくるものなのかもしれないが。

これまで何度もいってきたことだが、相撲協会の改善を期待したい。

参考
[1] Dairy Sports Online 2010.5.26

法科大学院廃止か司法試験簡易化か?

2010-05-27 00:32:20 | 社会
今年の司法試験合格率は昨年よりも下がり法科大学院制度の不機能さがよりひどくなるだろう。法科大学院を存続させるなら司法試験合格率を上げることは必須だ。つまり、司法試験を簡単にするしかない。それができないなら法科大学院制度なんて意味ないだろう。

法務省や最高裁判所は司法試験を簡単にする気など全くないようだが、法科大学院制度がある現状でそういう矛盾した姿勢を頑なに貫いていけば、人的基盤が崩れて痛い思いをするのは法務省や最高裁判所である。

法科大学院存続・司法試験簡易化か法科大学院廃止・司法試験現状維持か。選択は二つに一つという気がする。思うに司法試験はもっと簡単になってもいいと思う。旧試験を基準に考えるからおかしい。旧試験は学部卒程度の試験なのに大学卒業後平均して約5年勉強しないと合格しない難度になっていた。大卒程度の試験の受験期間がそんなに長いこと自体が試験の異常な難度を示していると思う。大卒程度の試験ならきちんと在学中やせいぜい1年程度の浪人で合格できるような難度にすべきである。

因縁について

2010-05-25 00:00:00 | Weblog

因縁とは結果を起こす直接原因である因とそれを助成する間接原因である縁をいう。因縁のうち縁は非科学的で存在を信じない人もいるだろう。しかし、私は縁、特に人の縁は侮れないと思う。こうしたことを蔑ろにして不利益を被った人は何人もいるだろう。私は縁も自分の力でよくできると思う。不幸が訪れている人は、ひょっとすると悪い縁ばかり作っていることが原因の一つかもしれない。


白鵬優勝!- 平成22年大相撲夏場所

2010-05-22 00:00:00 | スポーツ・芸能・文芸
平成22年大相撲夏場所は横綱白鵬が全勝をキープし、13日目で優勝を決めた。白鵬は14回目の優勝。横綱輪島の優勝回数に並んだ。今場所は2場所連続全勝優勝を達成しそうな感じがする。私は双葉山の連勝記録に迫る大きな連勝も期待している。

今場所も白鵬は強い。大関以下とは格が違う。2004年頃にライバルがいなくて一人勝ちしていた朝青龍のような状況に今なっていると思う。この調子でいけば来年には優勝20回を達成するだろう。今の時点でも大横綱とよばれるのにふさわしい強さを持っているが、実績の面でも大横綱とよばれる日は近い。

小沢一郎、陸山会政治献金事件で再び検察が不起訴処分

2010-05-19 00:00:00 | 政治・行政
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、検察当局は18日までに、小沢氏を再び嫌疑不十分で不起訴処分とする方向で、近く最終協議する方針を固めた[1]。

検察審査会で再度起訴相当の議決がなされれば強制起訴となる。今回の検察の不起訴処分はプロの判断と一般市民の判断との差を感じさせる出来事だった。検察官の感覚が一般常識等とずれていると言っているのではなく、プロの専門的・法的判断と一般市民による世論的・感情的判断の違いが出たのではないかと思う。

小沢氏の陸山会事件のマスコミ報道を見ると、小沢氏は悪い事をやったのだから起訴相当でなければおかしいという考えが報道され、その世論が形成されたと思う。内閣支持率が急落しているのもそれが原因の一つだろう。市民の判断の場合、法的責任をきちんと立証できるかという観点ではなく、悪い事をした小沢氏が起訴されなければおかしいという感情論で起訴相当と判断しているような気がする。

言うまでもないが、法的責任を問えるかどうかと感情論とは関係ない。量刑には被害感情や社会的責任等が影響することがあるが、きちんと罪を立証できなければ無罪である。感情的にいかに悪いと世間が言っても、それだけで有罪にすることはできない。当たり前だ。検察審査会で市民が判断するのは結構だが、きちんと罪を立証できるのかという本質的な問題を冷静に判断してほしい。

参考
[1]時事通信(2010.5.18)

データ捏造の東北大元助教の地位保全等を仙台地裁が決定

2010-05-18 00:25:07 | 社会

論文のデータを使い回したなどとして、東北大を懲戒解雇された東北大学大学院歯学研究科元助教の上原亜希子(41)が、同大に地位保全と賃金の仮払いを求めた仮処分の申し立てについて、仙台地裁は、助教の地位保全と賃金の一部の仮払いを命じる決定を出した[1]。

東北大は、上原氏が2006、2007年に発表した論文4本に、過去の実験で得られたデータや画像の流用が認められたとして、昨年12月、懲戒解雇処分とした。上原氏は流用を否定し、同月、仮処分を申し立てた[1]。

仙台地裁によると「データに類似性が認められたからといって、流用があったと結論付けることは早計」と指摘し、「大学側の不正行為の認定や懲戒手続きは妥当性を欠く」と認定した[1]。

これで上原氏は研究界に復帰するのだろうか。今回の判断はあくまで法的な判断であって、専門家による判断ではない。裁判所が捏造認定の妥当性を欠くと判断しても、大学や学会など専門家の機関が判断してデータの使いまわしによる捏造と認定された事が覆るとは思わない。裁判所が上述のように認定しても上原氏の地位や信頼は損なわれたままだろう。本当はそれではいけないのだが、法的責任がない事と社会的な評価が低下しないこととは必ずしも関係ないのが現実である。例えば前科者が罪を償っても依然として社会的な信用を失い不利益を被り続けるのと同じだ。

そもそも私は裁判所の認定がおかしいと思う。実験の状況は時々刻々変わるもので、全く同じ条件にはならない。再現性の観点から同じ実験をやればある程度同じ結果が得られるが、それでも完全に同じ結果にはならない。まして違う条件で行った実験やシミュレーション分析の結果が完全又はほとんど同じになるというのは、それだけでもデータ使いまわしによる捏造の疑いが強い。異なる結果になるのが当たり前だからだ。異なる条件での実験やシミュレーション分析結果が同じになっているのは素人目に見てもおかしい

上原氏の場合は、同じようなデータを3,4度と論文で発表しているし、うっかり同一データを発表したというのではなく、故意に同一のデータを発表したと考えられるだろう。研究発表は研究者にとって自分の評価や業績に直結するいわば命のようなもので、当然何度も見直してから発表するので、うっかり同一データを発表してしまったなんてミスはほとんどない。そんなミスはプロとしてはやってはならないミスだろう。まして、2度、3度と同一データが発表されたら、単純なミスではなく、意図的にデータを使いまわしていると見なされても仕方ない。極端な例で言えば、「11回万引きしました。でもすべて出来心だったんです。」と被疑者が言っても誰も信じないだろう。11回も万引きしておいて、すべて出来心だったなんてほとんどあり得ない事だ。上原氏の場合も、故意に同一データを使いまわしたと判断されても仕方ない。しかも彼女は実験データをパソコンが壊れた等の理由で消失させているのだ。捏造した人によくありがちな言い訳だが、大事なデータはバックアップを取っておくのが研究者として当たり前だ。そういう心構え自体がプロとして問題だが、私には捏造を隠蔽するための言い訳のように思えてしまう。

上原氏の捏造事件は発覚した2008年頃から争われているが、私は大学等の認定が正しいと思う。同一データの使いまわしによる捏造は素人目に見てもおかしいことであり、そんなに難しい判断ではないと思うが、裁判所の裁判官はそんな事すら正しく判断できないのは驚きだ。自然科学分野に対する裁判官の能力の乏しさをうかがわせる。仙台地裁の地位保全等の決定は最終的には覆ることになるだろう。

参考
[1]YOMIURI ONLINE (2010.5.16)