世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

コカ・コーラの瓶、商標権認める-知財高裁判決

2008-05-31 22:13:17 | 知的財産
 29日、知的財産高裁はコカ・コーラの瓶が、「瓶の立体の形だけでも、他の商品と識別する力が極めて強い」と結論し、特許庁の審決を取り消し、商標登録できると判決した[1]。
 同社製品の裸状態での識別調査で一般消費者の6~8割が「コカ・コーラ」と回答したことが、上記認定の要因の一つだという[1]。
 確かに、同社製品は長期的かつ大々的な宣伝により日本社会で広く認知されている。そのことが大きく判決に影響している。立体の形状だけでなく、認知度もまた商標権判断の上で重要な要素であると示した判決に思えた。

参考
[1]コカ・コーラ瓶商標登録に関する知財高裁判決については、"asahi.com(2008.5.29)"によった。

司法は行政に弱腰になるな!-都立高卒業式妨害、2審有罪

2008-05-31 22:13:07 | 社会
 2004年3月に行われた都立板橋高校の卒業式で、君が代斉唱時に着席するよう保護者らに呼びかけ、式の進行を妨害したとして威力業務妨害罪に問われた同校元教諭の控訴審で、東京高裁は29日、元教諭の控訴を棄却する判決を言い渡した[1]。

 東京高裁は校長らの制止を無視して呼びかけ、式の開始を2分遅らせたことが威力業務妨害に当たると認め、罰金20万円(求刑懲役8カ月)を命じた一審・東京地裁判決を支持した[1]。

 まず、この判決で疑問なのは君が代斉唱時着席するように呼びかけることが威力業務妨害の"威力"に該当するのかということだ。この威力とは「意思を抑圧するに足る勢力」を示すことを言う。一般人を基準として意思を抑圧するに足る勢力であると認められれば威力に該当する。

 呼びかけの態様によるが、被告人は校長らの制止に怒号で抗議したことらしく、東京地裁、高裁ともに「威力」に当たると認めた[1]。怒号呼びかけが、社会通念上意思を抑圧にあたるかは微妙でわからない。

 もっと疑わしいのは違法性についてだ。犯罪は構成要件、違法性、責任がすべて満たされて成立する。仮に怒号呼びかけが威力に該当し、構成要件が満たされても、2分程度の遅延に対して可罰的違法性があるのか。被告の目的や被害程度を考えて、私は刑事制裁を科すほどの違法性はないように思う。

 つまり、私は被告人は無罪だと思う。

 もっと不信感を持つのは都という行政機関が義務づける「君が代斉唱」に反対するものを処罰している点だ。とかく、表現の自由は行政機関にとって都合が悪いものを狙って規制されることが多い。

 本件のような、大した違法性がない事件で起訴するのは相当性を欠いているように思える。どこか、「政府に逆らうものは処罰する」というようにも取れてしまう。

 先の自衛隊のビラまき事件有罪判決といい、今回の事件といい司法権が行政機関の人権侵害の片棒を担いでは、司法権の本旨が果たされまい。

 最高裁判所を含め、司法権は政府に対して弱腰であるべきでなく、基本的人権を強大な権力から擁護するために強くその職責を果たさなくてはいけない。

参考
[1]君が代斉唱着席呼びかけ有罪判決については"asahi.com(2008.5.29)"によった。

薬剤師は女性が多い

2008-05-30 18:51:46 | 社会
 この間、薬剤師の人たちの会合に接する機会があった。参加者を見ると、8割くらい女性であったと思う。思えば、調剤薬局などで務めている薬剤師は女性の人が多い気がする。
 大学でも理系学部の中では薬学部の女性比率は高いほうだ。なぜなのか。おそらく、女性の趣向だろう。

科学技術推進の方向性

2008-05-30 18:51:36 | 社会
 少子化の影響で21世紀の日本は科学技術を売り物にして世界と戦わなくてはいけないと、科学技術大綱が提言していた。高い能力をもった研究者育成に力を入れるという。
 思うに、大学でやってる研究は実用とは離れた研究が多い。大学や国立の研究者も実用よりも基礎研究や先端的研究をやりたがる人が多い。
 科学技術に力を入れるのはいいが、その方向でいいのだろうか。

公務員制度改革基本法案成立へ

2008-05-29 22:00:39 | 政治・行政
 28日、自民、公明、民主は国家公務員制度改革基本法案を可決させることに合意した[1]。6月15日までの会期中に可決する見通し。
 内閣官房に「内閣人事局」を新設し、内閣による人事管理の一元化を強調した。今期の成立は難しいとされていたが、福田首相の強い意向で成立の見通しとなった。結局、修正案は与党が民主党案を丸のみした形になった。

参考
[1]公務員制度改革の自民、民主、公明の合意については"asahi.com(2008.5.28)"によった。

社長「島耕作」、就任会見

2008-05-29 14:49:36 | 社会
 週刊モーニングで25年にわたる長期連載を続ける「島耕作」が29日から「社長 島耕作」として、新シリーズのスタートを切る[1]。
 課長→部長→取締役→常務→専務→社長、とついにトップに上り詰めた。社長就任が連載で決まったときも、朝日新聞によって「島耕作氏、初芝電産の社長に・・・」とまるで本当の会社の人事のような前置きで昇進記事が掲載された。
 島耕作の社長就任、美味んぼの海原雄山と山岡士郎の歴史的和解など、たかが漫画の節目を全国紙が取り上げるとは驚きだ。
 島耕作の社長就任や山岡士郎と海原雄山の和解が、そんなに重要なニュースなんだろうか。

参考
[1]島耕作の社長就任会見については"asahi.com(2008.5.28)"によった。

ヒラリー氏、どこまで粘るの?

2008-05-28 20:11:53 | 国際
 もやは勝ち目のないヒラリー・クリントン氏だが、彼女はいつまで粘るのだろう。潔さも肝心だ。

 思えば、1年半くらい前までは民主党候補者の支持率はヒラリー氏がダントツだった。それが、いつだったかのやらせ質問疑惑から支持率が落ち始め、最終的には候補者になれなかった。

 何が致命的になるかわかならいものだ。

地方は道路必要多い

2008-05-27 23:24:42 | 政治・行政
 09年度から使途が自由な一般財源化を政府が閣議決定した道路特定財源について、都道府県知事の6割を超す31人が一般財源化後の望ましい使い道(複数回答)として「道路整備」を挙げ、政府に手厚い予算配分を期待していることが21日、共同通信のアンケートで分かった[1]。

 道路一般財源化については、賛成とする世論が多い。しかし、知事の回答は一般財源化後も道路整備に使いたいという意見が多い。

 私見だが、地方では道路が充実していないところも多い。道路が充実していると思うのは、東京、大阪、名古屋という大都市だ。東京、名古屋のように首都高速が都市の中にあり、ここ10数年の発展速度は地方に比べて非常に速い。

 対して地方はどうかというと、いまだに主要な道路が整備されておらず交通の便が悪い。10年以上前から道路拡張の必要性は認識されていながら、発展が停滞しているのが現状だと思う。 

 確かに、本ブログでは道路拡張はもういらないのではと記事を書いたが、訂正する。地方の事情というものがあまり見えていなかったのが反省すべき点だと思う。

 地方と都市部の格差はどんどん広がっている。日本全体が調和のとれた発展をしていく必要があると思うが、今までは東京、大阪、名古屋といった都市部発展に力を注ぎすぎた。もう少し均衡を保ってもよかろう。

参考
[1]道路一般財源化の各都道府県知事の使途については"47NEWS(2008.5.21)"によった。

ガソリン6月から170円台へ

2008-05-27 20:02:23 | 社会
 26日、石油元売り各社は原油価格の急騰を受け、ガソリンの卸値を6月1日から10円以上値上げする方針を固めた[1]。小売価格は170円を超える見通し。
 また、生活費がたいへんになる。石油会社も消費者の節約が進んでたいへんだろう。
 
参考
[1]ガソリン価格高騰については"毎日jp(2008.5.26)"によった。

改革実行に必要な首相の資質

2008-05-26 19:05:13 | 政治・行政
 昨年の参議院選で自民党が大敗した原因の一つは小泉政権下で地方の議員数を減らしたり、都市有権者に比重を置いた政権で地方の公共事業削減等を行い地方の支持層を動揺させたなど、地方を支える自民党支持基盤を弱めたことによる[1]。

 そこを民主党の小沢代表がまるで自民党のかつての小泉抵抗勢力になったかのように小泉・安部政権の構造改革の負の部分を強調したことが功を奏した[1]。

 小泉元首相はその負を自己のカリスマ性でカバーできたので、十分な内閣支持率を維持していた[1]。しかし、安部、福田両首相は小泉氏ほどカリスマ性はなく支持率に結びついていない。

 結局のところ、改革をしようと思うと、反対する人からの向かい風に逆らっても支持を集められる強いリーダーシップが必要なのかもしれない。

 別に小泉氏が首相になることに賛成しているわけでなくむしろ反対であるが、改革実行のときに必要な力として強いリーダーシップを発揮できる人は大きな資質を持っているのではないか[2]。

参考
[1]昨年7月の参議院選で自民党が大敗した理由については:"安部首相は続投すべきか" 世界変動展望 2007.8.1
[2]小泉純一郎、首相再任反対については:"次の首相に小泉純一郎は反対" 世界変動展望 2008.5.10

知財確保のため特許庁チーム派遣

2008-05-25 20:55:29 | 知的財産
 特許庁は、国が進める大規模研究プロジェクトに対し、特許などの知的財産に詳しい人材で構成したチームを派遣する事業を近く始めることを明らかにした[1]。

 民間の知財部長経験者、弁理士ら4人程度で構成され、要請のあったプロジェクトに派遣される。派遣チームは、知財確保の視点から、研究開発の進め方や、周辺特許を含めた知財の有効活用、事業化などをアドバイスするという[1]。

 大学や研究機関では知財保護が遅れていると言われるので、派遣チームが有効に働くとよい。確かに、大学には知財部がないところが多い気がする。大学は特に先端的・基礎的研究が多いから、iPS細胞のように革新的技術が生まれたらいち早く保護をして国益に結びつかせなければならない。

 いつぞやの、Windowsに負けたトロンOSの例のように国が保護すべき技術をきちんと保護しないと、大きな国益を逃してしまうことになる。資源なし、かつ少子化の時代において、高い技術を売ってこその日本だ。

 知的財産の保護は21世紀の日本において、十分に果たされなければ大きな国益流出に繋がってしまう。

参考
[1]特許庁の国実施の大規模プロジェクトに対する特許系チーム派遣については"YOMIURI ONLINE(2008.5.23)"によった。

都市部にいる弁護士、医師を地方へ

2008-05-25 20:55:14 | 社会
 地方の弁護士不足、医師不足が叫ばれているが、都市部、特に東京、大阪にいる弁護士、医師を地方へ分配する方法があれば人数を増やさなくても大丈夫かもしれない。

 現実に有効な方法はないので絵に描いた餅だ。弁護士に限っていうと、都市部の競争激化から地方へいく人が増えているらしい。

宮崎あおいは堀北真希と仲悪いの?

2008-05-24 21:06:12 | スポーツ・芸能・文芸
 宮崎あおいと堀北真希は売れっ子の若手女優だ。二人は人気の大河ドラマ篤姫で登場する。言うまでなく、宮崎あおいは主演で、篤姫役だ。堀北真希は物語の後半になって、14代将軍家茂の正室和宮役で登場する。

 人づてに聞いたが、二人はあまり仲が良くないらしい。元ネタは週刊誌なので信憑性は疑わしい。

 私は二人が篤姫で登場するのが楽しみである。