世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

中国製品は品質を考えるべき

2008-01-31 01:26:37 | 社会
 中国製ギョーザで10人中毒症状が出てしまった事件を見ると、中国製の食品に対する危機感をどうしてももってしまう。昨年から中国製の食品や製品については、たいへんな批判報道がなされているが、中国製品はなぜそのような性質を持っているのか疑問だ。安さだけを売りものにして、あまり品質について重視しない国なのかもしれない。もしそうならば、毛沢東が行った非常に質の悪い鉄を大量生産して全く売れず、大損失を被った失敗例を思い出してもらいたい。質を考えず大量生産すれば儲かるというものではない。

暫定税率をめぐる伝家の宝刀対決

2008-01-30 01:20:40 | 政治・行政
 ガソリン税の暫定税率の成立はどうなるのだろうか。与党が衆議院の2/3以上の賛成で可決する姿勢もちらつかせているので、成立するような気配がある。一方で、野党の方は問責決議案を出すかもしれないが、与党も野党も伝家の宝刀を行使する姿勢をちらつかせて政治的駆け引きを行っている。
 ガソリン税の暫定税率に関する見解は以前紹介したが、政治的な駆け引きに終始せずに効率的に国会運営がなされていくのを期待したい。しかし、ねじれ国会の現状では仕方ないだろう。
 思えば、次の衆議院選挙で民主党が勝てばねじれを脱出できるわけだが、自民党が勝ってもねじれは最低2年は続くわけで、法案が迅速に通らない状況はしばらく変わらない可能性もある。

取調べ録画は速やかに導入されるべき!

2008-01-29 01:47:52 | 社会
 刑事裁判では自白が認められると、ほとんど有罪となる。それほど自白は大きな証拠となるのだが、その重要性は今も昔も変わっていない。そのため昔は自白を得ようと拷問などがなされていた暗い事実がある。
 刑事裁判で自白の任意性を判断するために取り調べの録画をすることが提案されているが、速やかに導入されるべきだ。選挙違反や強姦の冤罪事件で警察庁がいろいろと取調べの見直しをしているが、取調べの可視化は特に強く求めたい。

EU諸国が温室ガス削減数値目標に積極的な理由

2008-01-28 01:30:26 | 環境・地球温暖化問題
ダボス会議で福田首相が温暖化対策で発展途上国への支援や国別の削減目標設定を目指すという声明を発表しているが、京都議定書後の温暖化対策は削減の数値目標の設定が一つの争点である。

思うに、アメリカは温室ガス削減の数値設定に否定的だが、EU連合は積極的である。アメリカは世界最大の二酸化炭素排出国だから削減数値目標の設定は自国の経済にとって大きな負担となるため、強く反対するのはわかる。

しかし、小なりとはいえ、EU連合諸国でも温室ガス削減で負担があるのは同じである。EU連合では無償の排出権配布やオークション型の排出権取引を廃止して、有効で公平な排出権取引がなされるよう巨額な有償排出権取引を検討している。自国の企業にとっても将来的に大きな負担があるに違いない。勿論、地球温暖化を深刻に受け止めて全力で温暖化防止に取り組んでいるのだろう。

それでは、全く打算無く温暖化問題に取り組んでいるのだろうか。憶測でしかないが、アメリカとの相対的な地位を縮めようとする狙いもあるのかもしれない。即ち、膨大な二酸化炭素排出量を持つアメリカに対して、原子力等へのエネルギー転換が進んでいるフランス、イギリスといったEU連合諸国は排出量が少なく負担が少ない。そのため、二酸化炭素排出削減にはアメリカに大きな負担、EU諸国には小さな負担がかされるので相対的にアメリカとの差が縮まるということだ。さらに、温暖化問題をリードしているという国際的な地位を確立することで国際社会の主導的な地位を確保したいという狙いもあるのかもしれない。

以上は憶測にすぎないし、EU諸国には失礼かもしれないが、なぜEU連合は温室ガス削減数値化に積極的なのか理由が率直に疑問である。

橋下弁護士当選確実-大阪府知事選

2008-01-27 21:19:00 | 政治・行政
 「大阪府知事選は27日投開票され、自民党府連推薦、公明党府本部支持のタレントで弁護士の橋下徹氏(38)が、民主、社民、国民新の3党推薦の元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)、共産党推薦、新社会党支持の弁護士の梅田章二氏(57)らを破り、当選を確実にした。38歳での知事就任は現職では全国最年少[1]。」
 知名度の高さを活かして橋下弁護士が大阪府知事選に当確である。終盤の事前調査でも優勢を保っていたが、やはり当選した。知事としてがんばってもらいたい。

参考
[1]橋下弁護士の大阪府知事選当確については"asahi.com(2008.1.27)"によった。

ウイルス作成を規制する立法を

2008-01-26 00:02:11 | 政治・行政
 大阪府の大学院生がウイルスソフトを作成し逮捕された事件は、著作権法違反による検挙であった。ウイルスソフトを作成して逮捕されたのは国内初のことだが、規制する法がないのが一番の問題だ。ウイルスソフトを作成しても罰する法律は今のところ無い。インターネットの急速な普及で法規性が後手にまわっていることを浮き彫りにしていると思う。
 野党による批判でなかなかうまく進んでいかないのだろうが、ウイスルソフトによる被害は甚大なものも多いから、規制する立法は速やかにつくるのが妥当である。

朝青龍が優勝するかもしれない

2008-01-24 01:20:51 | スポーツ・芸能・文芸
 現在の優勝争いのトップは朝青龍と白鵬だが、どちらかが優勝すると思う。朝青龍は懲罰を受け、2場所のブランクがあった後にこれだけ活躍するとはすごいことだと思う。やはり実力者だ。
 私は朝青龍が優勝したら、素直に賞賛する。彼の不遜な品格を責める人は多いだろうが、外国人として日本人に比べ賛同を得るのに不利な地位でここまで活躍しているのはすごいことだと思う。その点は日本人側も反省しなければならないところがあるだろう。外人か日本人かという形式的な区別だけで、賞賛をおくるかどうかに差を持たせるべきではない。

株価下落を食い止めろ!

2008-01-23 01:15:36 | 経済
 株価の下落がとまらないのは心配だ。構造改革が進まないことや新興国の躍進によって海外のヘッジファンドが日本経済から離れているのが原因である。株価の下落を食い止めるためにも構造改革を進める政府の政策に実効性確保が必要だ。首相のリーダーシップを幾分影響するだろう。

暫定税率-将来的には撤廃賛成!

2008-01-21 01:25:20 | 政治・行政
 ガソリン税等の暫定税率について様々な議論がなされているが、私は少なくとも将来的には暫定税率を撤廃すべきだと考える。それは、二酸化炭素排出削減を環境税賦課によって実現するのも仕方がないとする世論の高まりがあり、将来的にガソリン代は値上がりする可能性が高いからだ。環境税を賦課するならば、その税額分の暫定税率を下げ、ガソリン代が高くなるのを避けるべきだ。
 しかし、将来環境税の賦課の可能性が高いといっても、今すぐに暫定税率を撤廃するのも問題がある。道路工事等の公共事業に頼っている地方では、道路特定財源の収入としてガソリン税等の暫定税率をあてにしているし、すぐさま暫定税率を撤廃することは地方への負担をかしてしまう。
 その一方で、ガソリン代の高騰による消費者経済への悪影響や全国的な観点からの公共事業の必要性の有無を考えると暫定税率の撤廃の必要性もあるだろう。
 よって、地方と消費者・日本全体の利益の調整が必要だ。思うに、公共事業は長年にわたって続けられており、他の先進国に比べ予算配中の公共事業への多さを考えると、今後増加するだろう社会保障費へ少しは予算配分をシフトすべきだ。さらに、ガソリン税等の暫定税率道路工事等の公共事業は30年以上にわたって続けられており、日本国全体として十分に道路等の構築はあり、これ以上の道路工事等の公共事業の必要性が低い。従って、地方としても産業が道路工事等に依存するのは脱却していくべきだ。
 とはいっても、地方の公共事業依存からの脱却などはすぐにできる問題ではないし、全体のための負担とはいえ、早急に暫定税率を撤廃することは地方に負担が大きすぎる。
 よって、暫定税率は税率をさげるもしくは現状維持でいいと思う。ただし、将来的には必ず撤廃すべきだ。まさに、”暫定”税率である。(本来はかなり昔に撤廃されているべきなのかもしれない。)国会の今後の議論がどうなるか注目したい。

暫定税率維持の問題

2008-01-20 01:35:53 | 政治・行政
 通常国会では暫定税率についてが一番の争点だろう。与党は衆議院の2/3の力で乗り切る可能性も見せている。民主党はガソリンに対する税金を下げて、ガソリンを安くしようと考えているようだが、環境税を導入すればガソリンの値段は上がるだろう。国民が払う税金がガソリン税から環境税に代わっただけでは、あまりガソリンの値段には影響がないかもしれない。
 さらに、ガソリン税を撤廃や下げると、道路工事など公共事業費の収入が減り大きな打撃を受ける地方都市の問題もある。道路工事等の工業事業に大きな収入がある地方都市はガソリン税の撤廃や租税率低下に反対をしているところもある。
 ただ、地方にとってよいというだけで、全体として不利益なのに道路工事等に大きな予算を割くのは十分な正当性はない。逆に見ると、全体のために地方に負担を押し付けるという考え方にもなってしまうかもしれないが、そこは調整をどうするのか議論が必要だろう。

技術への感動

2008-01-20 01:20:24 | 科学技術
 昨日のランキンの楽園を見て、カールやパチンコの玉を作る工場が紹介されていた。製品の製造過程を見たが、技術のすごさに驚いた。パチンコの玉やカールがあっという間にできていく様子を見ると、これらの技術を考えた人はすごいと思ってしまう。大量生産をするとは、ものすごく迅速・効率的に製品を作ることなのだろうが、どれだけ人が修練を積んでも機械の迅速・効率さにはかなわない。消防用のホースの内側をコーティングした後、ホースを裏返す作業を水圧を使う機械で一気にやってしまうのがあった。40mくらいあったホースがあっという間に裏返しになるのを見ると、なかなか驚く。工場とは知の結晶といっても過言ではない。
 技術の創造や発見は時に魔法のようなものだが、これらは技術者が試行錯誤の上で、苦労してできていくものである。最初からすごいことができるわけではない。むしろ最初にできる技術はとても簡単なものだろう。改良の積み重ねでだんだんと進歩していく。
 技術の進歩を見ると、技術の面白さと技術者の営みの偉大さを感じずにはいられない。