今回は少し前に起きた安田病院の事件を取り扱ってみたいと思います。この事件は当時、不正医療費の受給や診療報酬至上主義への反発のような視点で報道されていたと私は感じていました。
当時私は建築業界に身をおいていたので、「あぁ、どこの業界も腐敗しきってるなぁ」という感想を持っていたのを覚えています。
今回はその事件を福祉の視点でとらえてみたいと思います。
事件の概要は下記のページを参考にして下さい。チョット長いですけど読むと心の奥底に怒りが湧いてきますよ。
安田病院事件 その1
安田病院事件 その2
安田病院事件 その3
安田病院事件 その4
今回は安田系3病院の大和川病院に的を絞って考えたいと思います。
精神病院だった大和川病院は3つの中で最も酷い状況だったと言われています。その状況は上の参考記事の「その2」「その3」に掲載されています。
補足資料
大和川病院での患者の変死・不審死(判明分)
発生年月日 性別 年齢 死亡状況
1992/2 男 54 入院当日保護室で首吊り
1992/3 女 54 入院間もなく保護室で首吊
1993/2 男 57 暴行を受け転院後に死亡
1993/3 男 20代 腸閉塞を放置
1993/3 男 55 ウインナーを喉に詰める
1993/9 男 27 逃走?12日後に川に遺体
1994/7 女 33 熱射病?転院直後に死亡
1994/春頃 男 50前後 巻き寿しを喉に詰める
1994/不明 男 若者 患者同士で入浴中に溺死
1994/不明 女 中年 夕食の焼魚を喉に詰める
1995/3 女 31 飛び降り
1995/5 男 48 飛び降り
1995/6 女 36 飛び降り
1995/8 男 43 飛び降り
1995/10 男 35 飛び降り
1995/10 男 35 ケンカで保護室へ。首吊
1995/冬 女 50代 ちくわを喉に詰める
1996/1 男 中年 便秘を放置され内蔵破裂
1996/4 男 32 深夜に急死 暴行受けた?
1996/8 男 21 職員に殴られ保護室で首吊
1996/9 女 73 食べ物を喉に詰める
1996/9 男 62 3階窓から飛降り 治療せず
1996/12 男 29 便秘を放置胃内容物を吐く
1997/2 男 48 入院3日目保護室で首吊り
1997/2 男 47 パンを喉に詰めて窒息
1997/2 男 63 パンを喉に詰めて窒息
(参考資料 1997/8/31付 読売新聞 朝刊)
私はコレを講義の中で表の中の不審死の多さに驚かされました。
コレって何も何十年も前の話じゃないんですよ。たかだか10年前の話です。
不審死の表の死亡原因をみると、食べ物を喉に詰まらせて窒息死したのが目立ちます。これは患者が夜間に奇声を挙げさせたり夜間徘徊させるのを防ぐ目的で使用されたある種の睡眠薬が原因で、飲み込む力が低下する副作用を持っていた為に多数の窒息事故が起きたんです。
その副作用の事は承知で、ただ単に看護に手が廻らない理由で多くの患者に強制的に飲ませていたんです。
非人道的な扱いに憤りを感じちゃいますが、続きでは違う視点でこの事件を捉えてみたいと思います。
当時私は建築業界に身をおいていたので、「あぁ、どこの業界も腐敗しきってるなぁ」という感想を持っていたのを覚えています。
今回はその事件を福祉の視点でとらえてみたいと思います。
事件の概要は下記のページを参考にして下さい。チョット長いですけど読むと心の奥底に怒りが湧いてきますよ。
安田病院事件 その1
安田病院事件 その2
安田病院事件 その3
安田病院事件 その4
今回は安田系3病院の大和川病院に的を絞って考えたいと思います。
精神病院だった大和川病院は3つの中で最も酷い状況だったと言われています。その状況は上の参考記事の「その2」「その3」に掲載されています。
補足資料
大和川病院での患者の変死・不審死(判明分)
発生年月日 性別 年齢 死亡状況
1992/2 男 54 入院当日保護室で首吊り
1992/3 女 54 入院間もなく保護室で首吊
1993/2 男 57 暴行を受け転院後に死亡
1993/3 男 20代 腸閉塞を放置
1993/3 男 55 ウインナーを喉に詰める
1993/9 男 27 逃走?12日後に川に遺体
1994/7 女 33 熱射病?転院直後に死亡
1994/春頃 男 50前後 巻き寿しを喉に詰める
1994/不明 男 若者 患者同士で入浴中に溺死
1994/不明 女 中年 夕食の焼魚を喉に詰める
1995/3 女 31 飛び降り
1995/5 男 48 飛び降り
1995/6 女 36 飛び降り
1995/8 男 43 飛び降り
1995/10 男 35 飛び降り
1995/10 男 35 ケンカで保護室へ。首吊
1995/冬 女 50代 ちくわを喉に詰める
1996/1 男 中年 便秘を放置され内蔵破裂
1996/4 男 32 深夜に急死 暴行受けた?
1996/8 男 21 職員に殴られ保護室で首吊
1996/9 女 73 食べ物を喉に詰める
1996/9 男 62 3階窓から飛降り 治療せず
1996/12 男 29 便秘を放置胃内容物を吐く
1997/2 男 48 入院3日目保護室で首吊り
1997/2 男 47 パンを喉に詰めて窒息
1997/2 男 63 パンを喉に詰めて窒息
(参考資料 1997/8/31付 読売新聞 朝刊)
私はコレを講義の中で表の中の不審死の多さに驚かされました。
コレって何も何十年も前の話じゃないんですよ。たかだか10年前の話です。
不審死の表の死亡原因をみると、食べ物を喉に詰まらせて窒息死したのが目立ちます。これは患者が夜間に奇声を挙げさせたり夜間徘徊させるのを防ぐ目的で使用されたある種の睡眠薬が原因で、飲み込む力が低下する副作用を持っていた為に多数の窒息事故が起きたんです。
その副作用の事は承知で、ただ単に看護に手が廻らない理由で多くの患者に強制的に飲ませていたんです。
非人道的な扱いに憤りを感じちゃいますが、続きでは違う視点でこの事件を捉えてみたいと思います。