【組立時の注意事項等】
①組立経過を写真記録する。後の確認に役立つ。
②ホークシャフト組み付けでのインターロックローラ(小さいピン)は、セット時に脱落せぬようにグリース塗布して。
③鋼球は飛び跳ねて、必ずと云っていいほど紛失するので、何らかの対策を要す。
④1・2速シフト用シャフトには、ホークを通しておくことを忘れずに。特にご用心!
1・2速シフト用シャフトのホーク
⑤リング溝付きベアリングは溝位置に注意! (自分は間違えて、付け替えした)
⑥この偏心ピンには、ノーマルの押さえプレート(軸方向固定用)を使わない考えのようであるが、ピン固定をより堅固なものとするため、これを使うこととした。
これをセットする場合は、ピンまたはプレート穴のいずれかを若干削る加工が必要である。 今回はピン側を削った。
なお、このプレートの締め付け前に、中間ケースを仮付けして、ピンの位置決め確認をする必要がある。
上:ノーマルピン、下:偏心ピン、切り込み加工したもの
⑦リバースアイドルギア後方への変形ワッシャ(ピン抜け防止用)の取付を忘れぬように!
変形ワッシャ
⑧中間ケースのセット前に、5速ギヤとベアリングをセットすると、中間ケースがセットできない。
5速ギヤは、画像左の中間ケースをセット後にセットする。
⑨ケースのボルト締め付けトルクは、SUZUKIサービスマニュアルでは180~280(kgf・cm) ※1.
ただし、シフトレバーケースは100~160(kgf・cm)
⑩ケース合わせ面の位置決め用ノックピンのセットを忘れぬよう!
【注】※1. ケースボルトの均等締め付けについて
・ このボルトは極力均等に締め付けが望ましいが、ここで均等とは軸力を均等に、ということである。トルクを均等、ではない。
・ 一般には軸力は計れないので、トルクレンチで締め付けトルク管理をするのだが、この締め付けトルクは摩擦係数によって、また液体ガスケットの種類・厚さ・硬化状態などによって変化するので、トルクで軸力を均等にすることは困難である。
・マニュアルでの指定トルク値が180~280(kgf・cm)と大きな巾があるのは、このような理由からなのかも知れない。
・ このケースボルトで問題なのは、液体ガスケットがネジ山に付着すると、摩擦係数が極端に低下して、トルク値が上がらず、軸力が過大となってボルトが破断する。
・ ましてトルクレンチの柄の長さが30cmほどあることから、M8小サイズボルトでは通常締め付けの感触がつかめず、トルクレンチ設定値に頼って締めると、破断してしまうのである。
・ 今回も、”やばい”と思いつつも締め上げて、1本破断した。
・ これの対応としては、トルクレンチを使わずに仮締めをして、少し時間を置きボルトネジ山に付着した液体ガスケットが少し乾燥してから、トルクレンチ締め付けをしてはどうかと思っているのだが・・・。
・ 余談だが、以前に仕事でトルクレンチでのボルト締め付け管理について検討したことがあるが、トルクレンチ締め付けは我々が思っているほど正確ではないのである。
○トルクレンチ精度が意外に狂うので、定期的に校正する必要があること。
○締め付け方によって、軸力のバラツキが大きくなること。・・・途中で止めずにゆっくり締め付けていく。
○一旦締め付けたボルトを、プリセット形トルクレンチでチェックしようとすると、軸力がどんどん増してしまうこと。
○溶融亜鉛めっきボルトなど表面ざらつきが大きいボルトは、摩擦係数バラツキが大きくトルク管理では均等軸力確保が得られないこと。 ・・・建築分野などでは高力ボルト締め付け管理に”ナット回転法”を用いている。
【参考】
ギヤシフトシャフトに付随するパーツの名称
・ロケーティングボール・・・・シフト位置決め用鋼球(垂直方向)
・ロッキングボール ・・・・・各シャフトがニュートラルでないとシャフトが動かないようにインターロックする鋼球(水平方向)
・インターロックローラ・・・・同上のローラ(ピン)
①組立経過を写真記録する。後の確認に役立つ。
②ホークシャフト組み付けでのインターロックローラ(小さいピン)は、セット時に脱落せぬようにグリース塗布して。
③鋼球は飛び跳ねて、必ずと云っていいほど紛失するので、何らかの対策を要す。
④1・2速シフト用シャフトには、ホークを通しておくことを忘れずに。特にご用心!
1・2速シフト用シャフトのホーク
⑤リング溝付きベアリングは溝位置に注意! (自分は間違えて、付け替えした)
⑥この偏心ピンには、ノーマルの押さえプレート(軸方向固定用)を使わない考えのようであるが、ピン固定をより堅固なものとするため、これを使うこととした。
これをセットする場合は、ピンまたはプレート穴のいずれかを若干削る加工が必要である。 今回はピン側を削った。
なお、このプレートの締め付け前に、中間ケースを仮付けして、ピンの位置決め確認をする必要がある。
上:ノーマルピン、下:偏心ピン、切り込み加工したもの
⑦リバースアイドルギア後方への変形ワッシャ(ピン抜け防止用)の取付を忘れぬように!
変形ワッシャ
⑧中間ケースのセット前に、5速ギヤとベアリングをセットすると、中間ケースがセットできない。
5速ギヤは、画像左の中間ケースをセット後にセットする。
⑨ケースのボルト締め付けトルクは、SUZUKIサービスマニュアルでは180~280(kgf・cm) ※1.
ただし、シフトレバーケースは100~160(kgf・cm)
⑩ケース合わせ面の位置決め用ノックピンのセットを忘れぬよう!
【注】※1. ケースボルトの均等締め付けについて
・ このボルトは極力均等に締め付けが望ましいが、ここで均等とは軸力を均等に、ということである。トルクを均等、ではない。
・ 一般には軸力は計れないので、トルクレンチで締め付けトルク管理をするのだが、この締め付けトルクは摩擦係数によって、また液体ガスケットの種類・厚さ・硬化状態などによって変化するので、トルクで軸力を均等にすることは困難である。
・マニュアルでの指定トルク値が180~280(kgf・cm)と大きな巾があるのは、このような理由からなのかも知れない。
・ このケースボルトで問題なのは、液体ガスケットがネジ山に付着すると、摩擦係数が極端に低下して、トルク値が上がらず、軸力が過大となってボルトが破断する。
・ ましてトルクレンチの柄の長さが30cmほどあることから、M8小サイズボルトでは通常締め付けの感触がつかめず、トルクレンチ設定値に頼って締めると、破断してしまうのである。
・ 今回も、”やばい”と思いつつも締め上げて、1本破断した。
・ これの対応としては、トルクレンチを使わずに仮締めをして、少し時間を置きボルトネジ山に付着した液体ガスケットが少し乾燥してから、トルクレンチ締め付けをしてはどうかと思っているのだが・・・。
・ 余談だが、以前に仕事でトルクレンチでのボルト締め付け管理について検討したことがあるが、トルクレンチ締め付けは我々が思っているほど正確ではないのである。
○トルクレンチ精度が意外に狂うので、定期的に校正する必要があること。
○締め付け方によって、軸力のバラツキが大きくなること。・・・途中で止めずにゆっくり締め付けていく。
○一旦締め付けたボルトを、プリセット形トルクレンチでチェックしようとすると、軸力がどんどん増してしまうこと。
○溶融亜鉛めっきボルトなど表面ざらつきが大きいボルトは、摩擦係数バラツキが大きくトルク管理では均等軸力確保が得られないこと。 ・・・建築分野などでは高力ボルト締め付け管理に”ナット回転法”を用いている。
【参考】
ギヤシフトシャフトに付随するパーツの名称
・ロケーティングボール・・・・シフト位置決め用鋼球(垂直方向)
・ロッキングボール ・・・・・各シャフトがニュートラルでないとシャフトが動かないようにインターロックする鋼球(水平方向)
・インターロックローラ・・・・同上のローラ(ピン)
組むときって 以外に忘れる物ですよね~
写真に残すって 大事だと思います!
(”。”) たびたび ホント見さして貰ってますわ。
物忘れ・・・、そうなんです、自分は今使っていた工具が見つからないんだがら・・・
簡便な記録方法は、やっぱり写真ですが、先を急ぐのでこれが難しいんですよね! 手には油だし・・・。