メモ

メモ

心酔

2010-11-02 23:54:17 | Weblog
須藤元気がかっこよすぎる。
すげえなーかっけーな!








肌も目もボロボロだが食い入るように夢中で見てしまう。
仕事しなきゃ……。

帰国子女、或いはダーリンは外国人

2010-10-10 22:17:19 | Weblog
ある漫画家さんのゲスエロ漫画ブログが面白くて、先日久しぶりに更新されていたからまた楽しませてもらった。

その影響か何なのかは分からないけど、陰毛を処理していたらいつの間にかパイパンになっているって夢を見て、戦慄した。
「ま、いっか。セレブはみんなやってるし」と、意気洋々と全裸で通勤する夢だった。


友人の、外人喰いバックパッカーP子さんが、「今までヤッた外国人男性100%パイパンだった」と言っていたけど、海外先進国はパイパンが当たり前だそうで。
P子さんも、旅の必須アイテムはカミソリとコンドームだけだという。
それさえあればいいんだって。
オシャレとかそんなんじゃなくて、ただ毛があると不潔に見られるんだって。

でも、周りの男性でそれに賛同する人は少ない。
商売女とか、無毛症とか、異質な目でしか見てくれない。

「こっちの人ってさ、やっぱ排他的なとこあるかんね(笑)。むこうじゃ当たり前だってのに(笑)。まぁ仕方ないよねぇ(笑)」
なんてことを、P子さんは言わない人だけど、外国人好き女性は絶対言うんじゃないだろうか、という偏見がある。
「こっち」とか、「むこう」とか、言うよね。


さっき、手帳を縛るゴムが緩くなったので、きつく綴じる紐を買うため近所の紐屋さんに行った。
ありとあらゆる紐だけしか売っていないお店で、何か縛ったり綴じたりする予定がない人は行ってはいけない場所です。
店長はペルシャ人男性です。
(店内に、「まるでペルシャ絨毯のようにカラフルな紐ばかりです」との貼り紙があったからそう判断しただけで、見た目で何人か判断できる能力を、私は持っていません。)

こちとら銀行残高八千円の極貧の身(給料日は15日後)。
たかだか1m百円の紐を買うために、ハイエナの如きギラついた目で紐を漁っていると、メキシコ人男性を伴った女性が入店した。
(何度も言うけど、見た目で何人か判断できる能力を私は持っていないので、男性がかぶっていたプロゴルファー片山晋吾帽子を見て判断しました。

「oh! それ背中に担いで持ってくから、袋に入れなくてOKよ!」

レジに商品を持っていった女性が、本当にこんな口調でアメリカンジョークを飛ばした。
店長は女性の言う通り、商品を袋から出して渡すと女性は、

「やだぁ! ジョークよジョーク(笑)。ほんとにそんなことしなくてOKよ(笑)」

と、RICACOとロンバケの頃の山口智子の間くらいの感じで言った。
絶妙にイラッとくるこの感じ……!!!
いくらなんでも、紐屋さんでそれは飛ばしすぎだろ!
RICACOそのものだともうコントレベルで笑けてくるんだけど、そこにロンバケの山口智子風味をサッと小さじ1杯入れると、ものすごくイラッとするんだなあということが分かった。

帰国子女、或いはダーリンは外国人の女性の身振りや言動が、どうしても鼻もちならない私はきっと、「oh~排他的ね(笑)」と言われてしまうのだろうなあ。





最近、自己管理のためにオカズに使わせて頂いている会社の先輩がいる。
自己管理ってのは、ある程度の服だったりちゃんと顔を洗ったり、毛を剃ったり剥げたマニュキア塗り直したりするレベルの自己管理。
べ、べつに好きとかじゃないんだからね! じ、自己管理としてだかんね!
なんて照れくさいからツンデレ装ってるだけで、すいません、好きなんですよね。

ここ一週間ほどそんなことをしていたら、勝手に先輩との妄想がどんどん膨らんでしまって、ドラマティックな物語が数作できてしまった。
ミイラ取りがミイラになったって言うのかな? ちょっと違うかと思うけど、いま会社でその先輩とふたりきり。
これは好都合!!
またドラマティックな物語をすごい早さで展開させていたら、突然話しかけられた。

「あのさ、A、いま忙しい?」

「ええ、い、いえ。原稿待ちだから忙しくないですっ」

「あのさ…じゃあさ…」

トクンッ…

え……なにこの展開…やだ…まさか…!!!



千円渡され、コーヒー購入の使いっ走りをやらされた。

佐藤健クン

2010-10-07 03:30:42 | Weblog
全っっく興味がなかったのに、ゲイだと知ってから、佐藤健クンのこと好きになって応援したくなったのは、

きっと女の性。

書く前に、キメる!「しんさんきょー覚せ~い剤♪」

2010-09-05 16:25:46 | Weblog
 背中に「あちこち」って書いてあるTシャツを着た男が監督兼男優のAVを取り寄せ、朝7時に朝マックのセットを食べながら観はじめた。

「さ! 今日はですねー、○○駅でね、奥さんをナンパしちゃおうと、ね! ほら、サラリーマンたちがスーツ着てる中、俺たち何やってんだってね! おーい!!  僕たち、これから、人妻とハメハメして、中に、出すん・でぇ~す、 お、じゃあいっちょ行きますか!」

 いわゆる『ナンパもの』と言われているジャンルのAV。

 このAVはシリーズもので、私が観ているのは3作目。

 とにかく重要なのは、「軽さ」。

 監督の身振り手振り、話の合間にクイクイと前後に腰を動かす仕草、容姿服装、どこからどう見ても「軽い」。

 なんだろう、トロコさんに憧れているのかな。

 飲み会で会っても絶対に、笑顔なのに笑っていない瞳で、「○○さんの広報だったんすか! マァ~ジスカ! マァ~ジスカ! へ~! マァ~ジスカ!」って言われて、こちらが返事をしようとした瞬間に、「あ! ○○さん!」っつって別の人のところにスイ~ッと行くような光景が、鮮明に目に浮かぶ。

(※注:この場合の「マァ~ジスカ!」の発音は、「↑~→↓↓」となる。リズムは、「タータ・タタッ」である。または、『キテレツ大百科』のトンガリの台詞、「マ~マ」を想像して頂けると分かりやすい)

 映像系の業界にいる人の半分以上がこのタイプだと、自分統計によると出ている。

 30代後半で、丈の短いどう見てもカタギに見えないフザケタ大人が穿くようなパンツを穿いた監督は、「あちこち」って書いてあるTシャツをこのシリーズのために買ったんだろうか、このロケは日本全国「あちこち」行っては奥さんをナンパするから、とかどうでもいいこと思いながら冒頭を観ていた。



「素人オンナがハマる、危険な“ヤバすぎエッチ”」っていう漫画の原作を書くにあたり、先輩から覚醒剤とマリファナ、合法ドラッグ、そして電マのネタを入れるよう指示された。

 女の子を可愛く描く漫画家さんに頼んで、実際にそれらを使用したときの女の子の描写をリアルにしたいな、たとえ世間的に不毛な雑誌の中にある1ページ漫画でも、先日弊誌で書いていたライターさんが、30代無職男に「おまえの本を実践したら全く役に立たなかった、嘘つき!」と言われて20ヶ所以上メッタ刺しにされ殺されたこともあり、嘘臭いことはキ○ガイにもバレてしまうことが分かった。

 なんとか嘘臭くなく面白くしなければ。

 って、散々ファンタジー記事(いまテレクラではタダマン人妻が急増中! とか、女子大生の秘密バイト~盗撮マンションで生活全配信~とか)をやっているけど、自分が好きでやる企画は楽しんでやりたいよね。

 そうじゃなきゃ、枯れ草しか食べさせてもらえない安月給の馬車馬は、その辺のドブで野垂れ死んでしまいます。

 馬車馬が、釣られる人参もないのにヒーコラ考えた漫画の構成は、「OL3人が居酒屋でSATC中。盛り上がってキメセクの話になっちゃって、どれが一番気持ちイイのか決めちゃいました」というもの。

 ・マリファナ

 体が、じんわ~じんわ~って暖かくなってきて、例えば自分の体の上に相手が乗ってきたとして、それがとても気持ちいい。

 重なっているだけでこんなに気持ちいいんだから、伸びをしようと思って体を動かす。

 そうすると、動いたときにできる振動の波、摩擦の余波がお互いの皮膚に、血管に、筋肉に響いて伝わりあって、なんていうか、触れるところ全てが、雫っていうのかな、一滴一滴落ちる感じ。

 それがとても気持ちよくて、体を動かすことが止められずに、そうしていると、さっきまで暖かくて気持ちよかった場所が、こんどは性的な気持ちよさに変わっていく。

 それらが、自然の摂理のごとくお互いに無意識の愛撫になり、セックスがはじまる。

 自分は、ゆっくり、ゆっくりと、その浮き出た血管を唇でなぞるように、触れるか触れないかの刺激を与え続ける、フェラをする。

 血管を唇で感じるたびに、口内の唾液が増えるから、口の中はぐじゅぐじゅだよね、それにヤラれたチンコは、またしてもググッと大きくなる。

 ますます熱を持つチンコを崇めるように、60秒以上かけて根元まで咥えこむ。

 咥えこんだら、また60秒かけてカリに唇がひっかかるまで吸い上げる。

 唇で感じる熱を持ったチンコが、とてもいとおしい。

 「チンコが好き。」

 マリファナは、そんなことを思わせる作用を持っている。

・合法ドラッグ

 体の動きが過剰になる。

 たとえば、んふふって過剰に笑ってみたり、気持ちいいところを過剰に感じたり、過剰に見つめ合い、過剰にキスをする。

 目をつぶると、ぐるんぐるんと瞼の裏で目が回り、体の力が抜ける。

 その状態で過剰に抱きしめ合うもんだから、すぐに濡れる。

 そして、我先にと、挿入され受け入れる。

 やっぱり、マリファナのような「自然の摂理にのる気持ちよさ」は感じられず、はんたいに人為的なものを感じる。

 合ドラやってんだから、エッチにいやらしく、気持ちよくならなきゃ、自己暗示か強迫観念か、そういった人為的なものが。

「“とりあえず”エッチがしたい。」

 合法ドラッグは、そんなことを思わせる作用を持っている。

・電マ

 第三者に当てられると、どうしてあんなに気持ちよくないんだろう。

 なんだか、相手の遊びにつきあってあげている気分になる。

 何度も何度も失神するまで当てられて奇声を上げる女性のさまを楽しむ、「イカセ」系のAVは、ほんとうにファンタジー。

 AVたるAVだ。

 あれを鵜呑みにする男がいたとしたら、電マで顔を殴ってやりたい。

「電マオナニー、マンセー」

 電マは、そんなことを思わせる作用を持っている。

 結果、マリファナの勝ち~って書いて原作をまとめようとしたら、覚醒剤について全くの無知だったことに気付いた。

 さっき考えた、「あーん! シャブキメると、皮膚感覚が敏感になって、全身性感帯だよぉぉおぉ!!」という台詞のしょうも無さときたら。

 覚醒剤に関して、私は何ひとつ知らない。

 ライターさんに聞いても、成分とか脳状態とかを小難しくセロトニンとかアドレナリンとか物質名を並べるだけだし、ネットのキメセク掲示板を見ても、昨日キメセクした^^、とか、マジ止められない超気持ちいい^^、とか、事実を述べたり感想を言ったりしているだけだ。

 分からない、どうなるのか、分からない、だから知らなきゃ。



 そうして私はある人を介して知り合った某男性から、とある場所で人目を避けながらシャブを買った。

 小さいパケに数グラム入っているだけなのに、それを財布の領収書の束の間に紛れ込ませているだけなのに、鞄を重く感じて手汗が止まらなかった。

 早く家に帰りたい、その一心で歩みを速め、だけど信号はちゃんと守りながら、最寄り駅から家までいつもより早く着いた。

 早く手元からなくなったほうがいい気がして、玄関を上がると鞄も置かずにアルミホイルを戸棚から出して、換気扇の前に立ち、財布からシャブを取り出して小さく厚く切ったアルミホイルの上にサラサラと出した。

 ライターの火をつけ、アルミホイルに近づける。

 あ! 吸い込むもの! と、ここまで来てストローがないことに気付き、なぜかとても安心した。

 などということはあるわきゃないんだけど、その代わりに、覚醒剤の代用として、DMMで「人妻ナンパ中出し3」を買った。

 これは2ちゃんねるで「ガチでキメセク」と噂されているAVのひとつで、1人目の女優さんの感じ方や動きが普通ではなく、演技でもなく、覚醒剤によるものだとされている。

 これを見れば、何かヒントが得られるかもしれない。

 覚醒剤をキメてセックスをすると、己の脳にどんなイメージが沸きどこに感動し、どこに止められなくなる魅力があるのか、そんなことがちょっとでも分かればいい。

 だけど、他の仕事に追われて、そのうち漫画家さんから催促がきて、結局それを見ずに最初に考えた、「あーん! 皮膚感覚が敏感になって、全身性感帯だよぉぉおぉ~!!」のまま、漫画家さんに原作を渡した。

 それから2週間たってから、あるページでどうしてもスペースが余ってしまうところがあって、何か埋めなきゃ、そうだ、あのAVのレビューでも書こう、と思い見始めた。

 監督兼男優が、セコセコ動きながら道行く女性に声をかける。

 何人目かで、不自然に背の高い女性がカメラ前を不自然に通り抜け、監督兼男優がそれを追い話しかける。

 あくまで素人の奥さんという設定なのに、その後ホテルに行ってエッチなことを言わせる段階になってから、やたらと枕詞のように「奥さん」「奥さん」「奥さん」「奥さん」「えぇ~? 奥さんよぉ」と言うのはいかがなものか。

 そんなに強調しないでよ、興ざめしちゃうから。

 で、肝心のキメセクによるすごい感じ方はどうかというと、ただのド変態な女性だった。

 「ただの」という言い方は適切じゃない、覚醒剤も何もなく、この人は自分が一番欲している快感を見つけ出してありのまま感じている、ナチュラル・ボーン・変態に見えた。

 ほかのチャプターと見比べると、ほかの女優はAV女優然としているから、やっぱりこの人は違うんだ。

 別に覚醒剤をキメなくても、こんなふうになれる人がいる。

 そう思って、私は財布の領収書の束の間に押し込んであった小さなパケを、ソーセージマフィンの包み紙と一緒に丸めて、ゴミ箱に向けて投げた。

 原稿には、「こ、これは…ガチでキメセクっす! AV業界で語られる、“発禁寸前”AVを発掘!! そこには驚愕の光景が…!? 関係者が口を閉ざす、AV女優とシャブの関係とは――」と、ファンタジーを書いた。

聞いてみたら、こうだった

2010-07-14 17:24:12 | Weblog
 あ、はい。この求人見て応募しました。なんとなくAV出てみたいなって。
 エッチですか? う~ん、好きなのか分からないですけど、好きかも。
 あ、いまは保険の外交員やってます。
 あ~、ええ、みんなヤッてますよ。多い人は、1年に30人くらい。
 私ですか? 私は、えっと、今まででふたりかな。
 どこかの社長さんで、あの、何でしたっけ、みんなの党から出馬した、あの人みたいな感じでした。
 もー、1年がかりでしたよ。1年がかりで、やっとホテルに連れてって。
 そしたらね、彼、靴脱ぐでしょ、もうね、靴脱いでその後にズボンも脱ぎだして、パンツもササッと。
 ヤル気満々だったんです。
 その人? 3億で契約してくれましたねー。
 掛け金ですか? う~ん、覚えてないです。
 でもねでもね、その人、早いのか分からないけど、すぐ終わっちゃって、早いのか分からないんですけど。
 ゴムつけて、2分くらい。
 あっそうなんだ、やっぱり早いんだ、へー。
 だからつまんなくって、そのあと2回くらい会って、会わなくなったんですけど、そしたら彼から電話とかメールがすごく来出したんですよ。
 えー、そうですか? だって、遅いのも嫌だけど、早いのはもっとつまんないじゃないですか。
 え、大きいのと硬いのですか? 硬いほう、かな。
 男の人って大きいとか気にしますけど、硬さのほうが大事じゃないですか?
 あ、もうひとりの人は、すごく遅漏でした。
終わったと思ったら、えっまだあるの、みたいな。
 あ、違いますよ、普通のサラリーマンです。
 飛び込み営業先の会社で、一番エッチが好きそうな顔をしていたから。
 そうですねー、目がギョロってしてて、唇が分厚くて、ヒゲが濃そうな人?
 あ、はい、当たってましたよ。やっぱりエッチが好きな人でした。
 今ですか? ふたりともずっと会ってないですよ。
■■■■■
 あ、お疲れさまです。
 そうです、先週はじめての撮影だったんですよ。
 監督さんとふたりで、あ、彼すごいんですよ。監督もやって、自分で男優もやって、カメラも撮っていて。
 あ、それハメ撮りっていうんですか、へー。
 それで、あっ、中出しされました。
 あ、はい、中出しですよ。
 でもね、監督さんプロだから、全部知っていて、アフターピルっていうんですか? すぐ飲めば大丈夫だからって、すぐにくれたんです。
 それで、朝から夕方まで、ずーっとアパートの一室でふたりでヤッて、すっごく疲れちゃいました。
 あ、でもずーっとでもないですよ。
 監督さんがスケジュールをちゃんとしていて、「朝一発出して、何時から何時までは寝よう、それで起きたらまた一発ね」って。
 一回ヤッて、「はい、じゃ、寝よう」ってふたりで爆寝。
 それで起きて、予定通りもう一回ヤッて。
 面白いですよね。
 ほんっとに疲れちゃいましたよー。
 あ、ああ、ありがとうございますー。
 そうなんです、明日誕生日なんですよ。
 このチョコ美味しいですよねーありがとうございますー。
 あ、41歳になります。

路地裏の窓から

2010-07-01 14:36:56 | Weblog
毎朝外から、鳥が鳴き出す頃、人間の泣く声も聞こえてきます。

あけてよ、あけてよ。

と、泣き声交じりで、聞こえます。

5、6歳でしょうか、甲高い声が、辺り一帯に響きます。

それはいつも、14、5分ほど続きます。

一度、その声がやけに耳につき、声のするほうへと足を運んだことがあります。

そこには、家の戸に縋りついている、裸足で薄着の、4、5歳の男の子がいました。

5mほど離れた路地からその様子をじっと見ていると、10分ほど経った頃、家の戸が開きました。

ゆっくりと出てきたのは、左目に痣を作り生気を失った表情をした、乱れた髪の地味な女性でした。

男の子はぴたりと泣き止み、ゆらゆらと女性へ向かって歩き出します。

ふたりはそのまま静かに家に入り、家の中からは何も聞こえてこなくなりました。

それから一週間、再びあの声が耳についてしまい、また同じ場所へと足を向けました。

同じように男の子が、戸の前で泣いています。

いったい男の子はなぜ家の外にいるのか。

そんな疑問が頭に浮かび、今日は家の中の様子を伺うことにしました。

男の子が泣き叫んでいる横で、戸に耳をつけ、中を伺います。

かすかですが、女性の声が漏れ聞こえてきました。

言葉ではない声が聞こえてきます。

ふと、男の子がこちらを見ていることに気付きました。

互いに見つめあったまま数分間が経過し、戸に向かって中から足音が聞こえてきたので、耳を離しすぐにその場から離れました。

男の子はそれを視線で追い、戸が開いて女性が出てきてもこちらを見ていました。

いったい中ではなにが行われているのか。

そんな疑問が頭に浮かび、翌日は敷地に入って、窓から中を伺おうと思いました。

まだ泣き声が聞こえない時間帯、鳥が鳴き出す前、今日は昨日より早くあの場所に行きました。

戸に耳をつけなくとも、中から男性の声が聞こえてきました。

誰かを怒鳴りつける声の上に、衝撃音が加わります。

敷地内に入り、小さな窓から中を伺うと、男性が女性に馬乗りになって、女性の頭を拳で何度も突いていました。

女性は苦悶の表情を浮かべています。

男性は顔中の血管を充血させ、女性の頭だけではなく、首や胸に拳を突き立てていきました。

そのうち女性の服を剥ぎ取り、乱暴に乳房を掴み始めました。

片方の手では乳房を掴み、もう片方の手では髪の毛を掴み、床に女性の頭を打ち付けて、笑っています。

ふと、男性の動きと視線が止まりました。

男性は視線の方へ歩いていき、戻ってきたときには、あの男の子の腕を掴んでいました。

戸の方に歩いていったのでしょうか、直後に戸の開いた音がして、すぐに傍から男の子のあの声が聞こえてきました。

中に戻ってきた男性は、半裸となった女性に再び馬乗りになり、乳房をつねり上げ、下着を剥ぎ取りました。

女性は泣きながら抵抗しますが、そのたびに男性の拳が顔に飛んでいます。

男性は女性の髪の毛を持って引きずり、窓からは見えない死角に消えていきました。

敷地から出ると、そういえば途中から男の子のあの声が聞こえなくなったと思っていたら、男の子はずっとこちらを見ていたようでした。

何か言いたそうな顔はしていますが、静かにこちらを見ているだけです。

そのとき、女性のあの声が聞こえてきました。

死角が見える窓を探そうと男の子の前を横切ると、男の子はこれ以上ないくらいの金切り声で泣き出し、中からすぐに足音が聞こえてきました。

戸が開くと同時に男性が飛び出してきて、男の子の腕を持って中へと引きずっていきました。

そしてまた、男性の怒鳴り声と衝撃音が鳴り響き始めました。

それからは、翌日も、その翌日もあの場所へ、死角が見える窓を探しに行きましたが、どうしても見える窓は見つかりませんでした。

「も~1回♪」

2010-06-25 16:06:48 | Weblog
「いや、本当にイングランドは強いよね。監督の指示が行き届いたピッチ、最高だよね」
 聞き耳を立てると、どうやらサッカーの話をしているようだった。
 買い出しに訪れた渋谷で、軽く飯でもと思って入った喫茶店で、黒ブチ眼鏡のカジュアルスーツを着た男が、銀縁メガネの地味だが気の強そうな女に、ワールドカップのうんちくを垂れている。
 監督気取りか、評論家気取りか、男ってのは誰にでもそんなタチがある。
「マラドーナの采配はさ、知的なんだよなあ」
 得意げに抑揚をつけながら、男は喋り続ける。
 女は、ふんふんと軽く頷きながら、話を聞かずに男の表情をただ見ているだけに見える。
 俺もああやって女に退屈させてんだな、そう女友達の顔を思い浮かべていると、視界の真正面に、誰かが立っていることに気付いた。

「お久しぶりですね。Aさん」

 目の前に立ち俺に声をかけたのは、60代の、「FBI」と書かれたキャップを被り、デニムのジャンプスーツを着て、派手な蛍光ピンクのリュックサックを背負った、小柄な白髪の老人だった。
「確か、2ヶ月半と3日ぶりですね、あのときは有難うね」
 老人は人懐っこく俺に笑いかけるが、俺はこの老人を知らない。どういう表情を作っていいか分からないままに、人違いですよと答えようとすると、老人は当たり前のように俺の前の椅子に座りはじめた。
「よいしょと。あ、お姉さん、グレープフルーツジュース、1個追加ね。で、この間の続きを話しましょうか、ね」
 椅子に座って一息ついた老人は、これまた人懐っこい笑顔を俺に向け、“臨戦態勢”に入った。
「この前の続きだけど、火星に人間がいることまでは話しましたよね。そいつらは、ノアの箱舟に乗って地球の核に非難し、そこからプラズマUFOに乗ってたびたび地球に昇り、世間じゃ『宇宙人』だと言われちゃってる、我々となんら変わりない“人間”だってところも話しましたっけ? ああ、そのプラズマを纏っていれば、物質を擦り抜けることができるって話もしました? じゃあどこでしたっけ。あ、思い出しました! あ、お姉さん、ジュースどうもね」
 俺は呆気に取られたまま、老人が、運ばれてきたグレープフルーツジュースにストローを入れる様子を目で追っていた。
 が、すぐに、本来やらなければならないことに気付き、今度はちゃんと、人違いですよと愛想笑いを浮かべて言うことができた。
「おお、やっぱりAさんは面白い人ですね。私も負けられないですよ。へへへへへ。それでね、思い出したんですけど、アーノルド・シュワルツァネッガーが大統領になった日に、預言書には“悪魔が誕生する日”が書いてある、という話の続きでしたよね。そのときに、3人の使徒が復活するのです。なぜだか分かる?」
 「なぜだか分かる?」の部分だけ、老人は声を潜め、口元を手で隠して、俺の顔の前に、ぬっと首を伸ばした。
 さらに、辺りをきょろきょろと見回し、覚悟を決めたような目で俺を見据え、ゆっくりと喋り出した。
「出雲大社にある3種の器が、イスラムで祀られている3種の器と同様のものなんですよ。いいですか? 宗教も、文化も違う2つの国の伝記が示しているものが、完全に同じものなんです。どういう意味だか分かりますか? そう、キリストは日本人だからです」
 3~4分経っただろうか、俺は途端に、周りの目が気になり出した。
 見知らぬ老人に突然絡まれ、何も出来ずに固まっている俺を、周り客は見ているだろうか。目線だけを周囲に巡らせると、それぞれの客は自分のお喋りに夢中なようで、俺と老人がどうだとか、全く関係ないようだった。
 さっきの男の「イングランドの強さはさ」という声もかすかに聞こえる。
 ほっとするのも束の間、老人は俺の相槌を待っているように、話を途切っていた。
 俺は、そうなんですか、と、また愛想笑いを浮かべて言った。
「そして、『宇宙人』も日本人なんですよ。ロズウェル事件あったでしょ、あれに乗って墜落したの、日本人男性だから。解剖ビデオは茶番だってことは言わずもがな、あのとき実際に空軍が撮ったフィルムには、日本人男性の遺体が映されてたんだから。これでアメリカが、日本を何とかして支配しようとする意味が分かるよね?」
 夕方5時、俺は仕事の合間に、友人の結婚式二次会で使う備品(チェキのフィルムと、ポスカと、あとアルバム)を買いに、渋谷のLOFTに来た会社員だ。
 そして、昼飯を食いそびれてコーヒーだけで凌いでいた腹に、夕飯前に何か突っ込んでいくかと立ち寄った喫茶店で、ホットサンドを注文しただけだ。
 どこに、見知らぬ老人に絡まれる隙があったんだ? 徐々に腹が立ってきた俺は、さあ、と愛想笑いを浮かべて吐き捨てた。
「だからね、アメリカは日本を恐れているんですよ。世界支配を計画しているアメリカにとって日本は脅威だから、弱い首相を任命し、沖縄に基地を置き、いつでも操れる状況にしているんです。そして最悪なことに、預言書にも示してある、シュワルツァネッガーの大統領選出、イコール、悪魔の誕生。これがもし現実となれば、地球は火の海と化すんですよ。そのときに、本当の使徒を見分けることが出来れば、救われるんです」
 力のこもった口調に、俺は思わず老人の目を見た。
 老人は、これでどうだ、と言わんばかりの誇らしげな目でこちらを見ており、俺はまるで何かのゲームをしているような感覚に陥った。
 理不尽な状況に腹を立てているだけでは、時間の無駄かもしれない。
 俺は初めて、老人の話に参加した。
「じゃあ、僕はシュワちゃんについていきますよ。『ターミネ-ター』好きだし。宇宙人が日本人なわけないでしょう。それに、悪魔ってのは人間が作り出した寓話でしょ。“信仰”は人間の脳が作り出した世界観でしょ」
 なるべく挑発的にならないように気を付けながら、俺は老人の話に沿った内容を応えた。真正面から老人の話を否定したら、彼はどんな反応をするだろう、そんな好奇心と、何が起こるか常人では理解できない反応が返ってくるのでは、という恐怖とで比べたときに、好奇心が勝った結果だった。
 と、突然。
 目の前が光ったと思ったら、フラッシュを焚いたデジカメで、老人に顔写真を撮られていた。
 老人は、さっきまでの人懐っこさや熱っぽさ、俺への親しみが一瞬で全て消えたような無表情で、カメラを俺に向けている。
 そしてまた、フラッシュ。
「ちょ、ちょっと。なんだよ、なにすんだよ、なんなんだよ」
 俺は身を引いて、動揺を全身から醸し出して、老人のカメラに手をかざした。すると老人はすっと立ち上がり、無表情のまま俺を見据え、荷物を背負って俺の前から出入り口の方へ歩き出した。
 半分立ち上がったままの俺は、とにかく気持ちを落ち着かせるため、ソファに腰を沈めた。
 何なんだよ、何だよいまのあれは、とにかく落ち着きたい、とりあえず水、ああ、もう何だよ、ふざけんなよ。
 頭を抱えて背を丸めていると、ふっと視界が暗くなった。
 顔を上げると、目前に老人の顔があった。

「お久しぶりですね、Aさん」

ばばあゾーン

2010-06-22 15:19:04 | Weblog
 好きな人が出来てから、女性性を極力なくしていた最近のカサつきっぷりを不安に思ったOLは、以前1度取材で訪れた「ハプニングバー」へ、金曜日の夜に行ってきました。
 ハプニングバーというのは、そこでしか見知らぬ男女たちが、一夜の愛欲を求めて、ぞろぞろと集まってくるところで、要はセックスをする場所です。
 何も考えずに誰かれ構わずに、ただただセックスする場所です。
 安くて若くて可愛くてお色気満点で最近大流行中のキャバクラ「ギラギラガールズ」に入ろうと並ぶ、しょぼくれいるから精気を貰おうとしているサラリーマンたちの人波をぬって、特に金曜日だし大盛況で、そんな中を、OLはひとりハプニングバーへと向かいます。
 ホストがひしめく雑居ビルの1室に、それはあります。
 エレベーター内では、たぶんヘルス嬢であろう客と、大して魅力の欠片もないようなホストが、特にお互い楽しくなさそうに会話をしていて、OLと同じ階で降りました。
 でも、Tシャツに安物のロングスカートをもっさりと穿いているOLよりは、若々しく見えるでしょう。
 しかもTシャツには、いつだったかこぼしたしょうゆの染みが、例え直径5mmの染みであろうと、目立つ場所についています。
 もはや、ばばあです。
 女性性を極力なくしていこうとした結果、ばばあになってしまったOLは、藁にも縋る思いで、ハプニングバーのチャイムを押しました。



 取材では、“男爵”と呼ばれる40代男性が、“るり”と名乗る20代女性の標準体型の身体を、赤い縄で縛り上げながら、お尻をつねったりむやみに女性器を叩いたり、その度に“るり”は悦声を上げているのを、1組のカップルと2人の半裸の男性たちがじっとりと見守る様子を、女性カメラマンさんに撮影してもらいました。
 撮影中は特にやることがないOLは、物陰に隠れてその様子を伺っていました。
 OLと同じ物陰に、すっと入ってきたのが、女装が似合いそうな可愛い顔をした店長でした。
「う、うほっいい男!」
 もしここで、漫画表現としての「心の声」が入るなら、間違いなくこれです、OLはそう、頭の中で呟きました。
 店長はめろめろな目つきでOLの唇に触れると、これまためろめろな呂律で、おまえとせっくすしたいんだよぉ、と言いました。
「うほ、う、うほほ」
 ニタつく頬を押さえながら、OLは静観しようと試みましたが、店長がOLの腰をぐいと引き寄せて服の隙間から指を入れ、生肌を優しく擦ったことにより、静観は無謀な試みでした。げへへとだらしなく笑い、その場を無難に押さえたOLは、その日の夜から3日間、店長をオカズに自慰に耽りました。



 ドアが開くと、店長はちょいめろな呂律で、きょうもかわいぃぃ、とOLに世辞を述べました。
 男性5人と、美熟女1人が、薄暗いバーカウンターで、プラスチックのコップに入れた安カクテルを傾け、淫靡話に花(枯れかけで小雨に打たれた百合が、ここでの花に一番近い、そんな雰囲気)を咲かせていました。
 ばばあがこの店に来た、そう言わんばかりの一瞬の沈黙のあと、彼らはすぐに場を取り成して、OLに紳士淑女の対応をしました。
 美熟女が、あたし踊りにいこうかしら、と言って帰り、バブル世代の残党男性2人が、あそこいこ、と別のハプニングバーの名を小声で言いながら帰り、OLと店長と、娘がいる男性と、インテリジェンスを気取りたい男性(男性は共に40代)が残り、どんな内容だったのか綺麗に忘れてしまうくらいの、空気のような会話をする羽目になりました。
 OLの自慰のおかずでは今日は、別のカップルがおっぱじめているのを見ている最中、勃起した男性器をOLの背中にこすりつける店長に、せっくすはしないんですぅきっすだけならいいですよぉ、と不敵に笑う自分がいるはずだったのに、実際はそんな場面はかすりもしない色気のない夜でした。
 何事もなく無駄な貞操を守りぬいたOLは、帰り道すがら、やっぱりセックスってのは大っぴらにやるのってエロくなくて、あたしきらい、やっぱりどんなセックスか想像できないような、ミステリアスなセックスがしたいわ、もう店長のおかずとはさよならだわ、と、しょうゆの染みのついたTシャツから腋汗を滲ませながら、帰宅ラッシュで混み合う山手線に押し込まれていくのでした。

竹中直人の頭というか亀頭には、要モザイク

2009-05-24 05:52:19 | Weblog
仕事がおっつかない。終わらない。
毎日書くことが意義だったのに、これじゃあ意味ないじゃないか!!


――4月の印象的な出来事――


■某大手グラビア誌の編集部に行った。

細い体躯を包むは、青みがかったストライプのタイトスーツ。
「茶髪」という言葉以外見当たらない、乾ききっても手入れは怠らない髪型。
「ダクションがさぁ~バーターで入れろって言うんだけど~」と業界用語を言わないと嘘、な口調。
そのままマンガから飛び出してきたような業界人編集者に、5分で済む用事を40分待たされる。
仕方なし、仕方なし、だって難関を潜り抜けてきた漢だもの。
私はエロ業界からエロ業界へ、履歴書一枚で転職したゲスだもの。
待たされるのは、何の申し訳もないのは、仕方なし、仕方なし。


■24時間ぶっ続け、昔の映画鑑賞。

昔の、濡れ場のある映画を数十本、延々と見続ける(これも仕事)。

・『青春の殺人者』
原田美枝子の、18歳当時の真珠のような豊乳と、そこにむしゃぶりつかれたときの生死を彷徨うような表情に、たまらない激情が湧き上がるのです。
カット割りや色味がかっこよくてクールなのです。

・『丑三つの村』
乳房も小ぶりなら乳首も小ぶりな田中美佐子。
漏れる吐息が可憐すぎて、吸われる度にぴくんと揺れる白い肌が可憐すぎて、たまらない激情が湧き上がるのです。
古尾谷雅人の血走った目と震える喉元が、涙を誘うのです。

・『楢山節考』(今村監督のほう)
人間の生活(食う、寝る、交わる)の間に、随所随所に淡々と盛り込まれた昆虫や爬虫類の生殖行動に、たまらない激情が湧き上がるのです。
私が言わずとも、数時間後も打たれた胸の高鳴りが収まらない威力を持つ、最高傑作映画なのです。

数十本中、仕事を忘れて見入った3本。
あれと気付くは、これら全てが実話を元に描かれた映画なのでした。

でもやっぱり、思春期の頃からオカズとして使っている、
・『完全なる飼育』(1作目のやつ)
ヌケルでぇぇ!!! 
小島聖はまるっきし女子高生には見えないけど、その熟れ熟れな肉感BODYはヌケルでぇぇ!!!
女子高生が、そないな唾液を求め合うようなキッスはするわけないでぇぇ!!
竹中直人の、赤黒く光った、亀頭のような後頭部をギュンギューン掴む聖やけど、それ、竹中の頭、モザイク入れたほうがエエでぇぇ!!!
卑猥すぎやでぇぇ!!!
おじさん、それにはちょっと引いたでぇ……。

要は、溜まっているのです。


■両親と弟(25)と、そのカノジョ(21)と、丸ビルで食事会。

ダボついた青いトレーナーに、うす~い色のジーパンという大人カワイイ☆部屋着コーデで颯爽と、エレカシ宮本のように髪をなびかせ、宅間守のような目つきを引っさげて登場した姉(27)。
姉が来ることは知らされていなかった弟とカノジョは、そのセンシュアルな姿に目を奪われつつも半笑い。

「休日は2人で何してるんですか?」
「連休はどっか行くんですか?」
「好きな芸能人は?」
「エステってどうですか? 私も行こうかナァ~(笑)」
「会社って服の規定とかあるんですか?」
「えぇ!? 先輩にイジメられるの!? やっぱりそういうの、あるんですね~☆」
これら合間合間には、もちろん枕言葉のように「いや、マジかわいい! どこに出しても恥ずかしくないっすね!! ふっつーに『かわいい』ね!!」という、撮影中のアイドルのテンション上げ↑上げ↑リアクションを忘れずに。

しかし返ってくる言葉はその質問の答えの単語のみ。
社交辞令も返してくれず。
姉はこんなにあなたに興味津々で、知りたがり屋さんなのに、どうしてなんだろう?
人種が違うからこそ、相手のことが知りたくなるのが普通じゃないのかな?

その疑問は、最後の最後に姉に向けられた、最初で最後のカノジョの質問で、全て解決した。

「髪の毛、どうやって巻いてるんですか? 私、いつもそうやって巻こうとしても上手くいかなくて…」

ああそうか、「興味がない」のか。
否、「実用的な、自分に関わることにしか興味の矛先が向かない」のか。
人種が違いすぎて、ワロタ。
でも、姉はこれからこういった人たちを相手に物を作らなきゃならんのである。
むつかしいです。
ちなみに姉は、髪の毛巻いてないですよ、丸ビル探して15分ほど迷子小走りしていたら、ビル風と頭皮から吹き出る汗で、こうなっちゃったんですよ。
って言ったら、「???」という顔をしていた。


■元アイドルだというカノジョ。会社に戻り芸名を検索して、見事動画がヒット。

可愛かったんである。
元アイドルというのを、すんなり頷ける容姿と笑顔を持っていたんである。

些細な好奇心で検索したことを、後悔した。

「ちゅうがくさんねんせいの、よいしょ、○○です。○○たんって呼んでね、お兄ちゃん」
「えっとぉぉ、すきなたべものわぁ、え~~わかんなぁい。あ、えっとぉ、ちょこれーとかな。はぁ。はぁ。つかれたあぁ。はぁ。はぁ」

体操着にブルマ姿で、四足歩行をしながら、上記のようなことをカメラに向かって喋っていました。
時折カメラの位置が変わり、それが体操着の薄い布越しに揺れる未熟な胸だったり、むちんと丸みを帯びた紺ブルマ越しのお尻だったり、執拗なアングルのカットが差し込まれていました。
俗に言う、アイドルではなく、「お菓子系アイドル」だったのです。

U15アイドルフアンの私です。
ですが、目を背けてしまいました。
身内(になりそうな女の子)がやらされているこの言動を見て初めて、
「アイドルは性の玩具なんだ。世の男共が、ちんこをスコスコするために、存在しているんだ」
ということを実感しました。

この子の顔を、体を、声を、舐め取るように血眼を剥き出して見入り、ときには上から目線で「もっと尻突き出せよ…全然分かってないよこいつ…」とかブツブツ言いながら、でも右手の摩擦は止めずにエネルギー注ぎ込み「うッ!!」と果て、その5秒後には既に、道端にタンを吐くのと同じくらい雑な気持ちでウィンドウを閉じるんだ……。

そんな妄想が掛け巡り、リアルに気分が悪くなった。
それと同時に、今まで体感したことのない種類のエロスが湧き上がってきた。
しかしその直後には、エロスを感じた自分を恥じて自己嫌悪に陥り、ますます気分が悪くなった。

【グロ画像注意】部屋中を埋め尽くし、身体中に蠢く昆虫

2009-03-16 16:10:51 | Weblog
先日借りたドキュメンタリー『バグズ・ワールド』を鑑賞。
オオキノコシロアリ VS サスライアリ。

ミクロカメラが大好きで、昆虫が大好きで、こりゃあおあつらえ向きかと思ったけど、純粋なドキュメンタリーではなかったのがちょっぴり残念。
でも、ただただ、衝撃の連続。
何度も「おぉ…」とか「うぉ…」とか「すげぇ…」とか声が漏れた。
完璧な「社会」の中に生きているのは、人間だけではないことに改めて気付かされます。

まず、虫がちょぉぉぉっとでも苦手な人は、開始1分で吐くと思う。
最後の頃にはゲロが詰まって窒息死すると思う。
完全なグロ画像です。
例えば――。

●開始早々、デッカイ羽をつけた無数(何百)の蟻が、夜空を埋め尽くしている。もやは「空」ではなく、「蟻」。なめたらアカン、結構デカイ。

●それらが死骸となり、地面を覆い尽くしている。もやは「地面」ではなく、「蟻」。何度も言う、結構デカイ。

●その死骸を、カマキリがムシャムシャと食べるドアップ。ドアップって、等身大ね。ちゃんと手で持ってカブって口で噛んで、むしゃむしゃって音が鳴っている。

●何千万という大軍のサスライアリがヘビを覆い喰らい尽くす(一番新しいインディ・ジョーンズにも出ていた。悪党死んでた。インディは間一髪セーフ)。

●見た目がヤバすぎる、シロアリの女王。頭とお尻以外、お腹の辺りが、柔らか~いような固~いような、白く肥大化する様を“出産製造器”と表現。ちなみに大きさ10cm以上。お尻から絶えずプチプチした透明の卵を産み続ける。
(※画像参照)

●シロアリの兵隊アリの頭はあずき色の半透明。頭デカイ。目がない。

●蟻柱。木から地面まで、約5mにも及ぶ蟻柱。お宅ののれんにいかがですか♪

●想像してみてください。あなたの使っている羽毛布団、実は羽蟻布団かもしれませんよ……ということを喚起させるような、羽蟻の寝床。
狭すぎる空間に密集したソレ、その上で寝たらフッカフカなことうけあい!
寝つきが悪い、寝相が悪い、な~んてことでお困りのあなた!
当社の羽蟻布団はそれらが改善されることが実証済みなのです!
今ならセットで幼虫シロアリ入り枕をおつけして、19,800円!!
「わぁ~お買い得!!」
いえいえちょっと待って下さい。
今回はなんと、羽をもいだ羽蟻入り敷布団、もいだ羽を縫い合わせたシーツ、そして夏にぴったりシロアリ卵で出来たタオルケットをおつけして、お値段据え置き19,800円!!
「すごぉい!!」
とうきょうゼロッサ~ン♪ さんにーまるまるっ♪ ニーニーニーにぃ~(にっほ~ん)ぶんかっセンッタぁ~♪

どうですか? 見たくなるでしょう。
私のように、納豆ご飯をむさぼりながら食べると、もっと臨場感が味わえます。
納豆ご飯の全ての要素が、観ている映像とリンクします。
口の中にシロアリの卵を産み付けられたような、ネバつきが成人シロアリの内容液のような、苦味がサスライアリの女王の固い甲羅(節)のような。
げひひひひひひひひh

虫好きな私でも、全身が痒くなり、部屋の床が真っ黒になってよく見ると蟻が敷かれている、という幻覚を見た。
これがカメ○シだったらどうだろう、私、確実に泡吹く。
心停止してもおかしくない。
Iさんだったら、ダンゴ○シ(ワラジ○シでも可)ver.でLet's想像♪

そんなこたぁどうでもいいんだけど、とてもとても面白かったです。
サバンナの森の中に無数にある、蟻塚と呼ばれるオオキノコシロアリの要塞。
そこらの“巣”なんてもんじゃあない、ホント“要塞”。
働きアリが土に唾液を混ぜながら積み上げて城を築いていく様は、太古の昔にピラミッドを建設していた奴隷と重なる。
だって、他の人たちは造ってないんだもの。
生まれたときから身体の仕組みが決まっていて、おのずとカースト制が決まっているんだもの。

女王アリ(超デカイ)×1人
オスのトップのアリ(二番目にデカイ)×1人
姫・王子アリ(羽蟻)
兵隊アリ(頭デカイ)
働きアリ(造ったり食べさせたりする係)
幼虫(女王お世話係)
(合計200万人)

この順番でカースト制になっていて、全部形態が違う。
姫・王子のみに生殖機能がついていて、未来の女王・王はこの人たち。
その他は自分の子孫を残せず、一生闘ったり働いたりお世話するはめになる。
もえちゃんのように「努力☆」でお姫様になったりは出来ないのだ。

この世界に潜入しているのは「ボロスコープ」という驚異のミクロカメラ。
カメラワークと編集と、大げさな効果音が煽る煽る。
どんなアクション映画や戦争映画だって敵わないくらい。
そのカメラが要塞の内部を詳細に追うんだけど、機能性や暮らしやすさ、それぞれの部屋の構造をドラマティックに映していく。
中でも目を見張ったのが、「女王の部屋」。
要塞の奥深い場所にあるんだけど、照明違うの使ってるのか!? つうか、照明あるの!? というくらい、神聖なオーラびんびん。
なんかそこだけ青いんですよ。
FFのクリスタルの部屋みたいになっているんですよ。
その部屋の真ん中で、例の白い塊(女王アリ)が卵を産み続け、回りをお世話アリが蠢いている。

この映画、「ドキュメンタリー・ドラマ」と銘打っているように、純粋なドキュメンタリーではなく、絶対に創り手が編集以外の手を加えている。
嵐の夜、“たまたま”雷が要塞の隣の木に落ち燃え折れ、それが要塞に倒れ込み、ぐしゃあぁ。
要塞の中に濁流が流れて、色んなシステムが壊滅状態。
そこに、“たまたま”サスライアリ(肉食)の大軍が押し寄せてくる。
サスライアリの潜入の仕方がまた秀逸で、蟻柱になって、連なりながら木の上からどんどん潜入してくんの。
木の上では女王(黒くてデカイ。ゴキブリを長くした感じ)が待機して司令出してる。

ここからはもう戦争映画だよ!
ガキッとか、ピシッとか、ムシャッとか、グシャッとか、音を立てて大軍同士が戦う。
声出して笑っちゃったのが、女王の部屋にいるお世話係たち。
パニックになっちゃって、女王の周りをぐるんぐるん周っちゃってるの。
ああー俺たちどうすんのどうすんのやばいよやばいよ、となっている。
周ってる間に戦えよ。

役者を蟻でキャスティングした、立派な戦争映画です。
ギャラも出さなくて良いし、保護団体も蟻まで感知する余裕ないから「ひどい! 動物が可哀想YO!!」というプロ市民が来ないし、監督は合法的に本物の殺し合いをさせたド変態野郎だと思います。