
誰かと話をしている。
荒涼たる戦場のようだった。
かすかに向こうに密林が見える。
横たわる私を立って見下ろす何者
かと言葉のやりとりをしている。
顔は見えない。
話す言葉も英語なのかどこの国の
言葉なのか分からない。
言葉ではない何かで相手と意思を
交換しているようにも思える。
相手は全体が黒くかすんでいる。
頭にはフードのようなものを被り、
全身は薄暗く長いポンチョのよう
な物をまとっている。
何者なのだ。
人なのか。悪魔か。
probably・・・
その者が低く言った。
だから何だ。
何がそうなのだ。
その続きは何なのだ。
その言葉だけが「言葉」として明瞭
に聞こえた。
そこで目が覚めた。
寝汗をかいていた。
夢だった。
また見た。
夢であるのか、過去に起きた現実
なのか、よく分からない夢だった。
時計を見たら、深夜2時10分だった。