渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

レーシングのやり方 ~二輪のスロットル操作~

2024年09月19日 | open

「OVER Racing / オーバーレ
ーシング」製作!多数のカス
タムが施されたZX-25Rをご紹介!
サウンドチェックも!
カワサキゾーン / KAWASAKI ZONE


綺麗なレーシング(空吹かし)
をする人だ。
これが正解。1/120アングル
のスロットル操作を知ってい
る人のやり方。
時計盤に例えると、1分刻み

の回転は1/60アングルとなる
が、30秒刻みの開度では全域
では1/120となる。
二輪の最適スロットル操作で
はそれをプログレッシブに意
思の下で制御して使う。

エンジンを吹かす時はスロッ
トルをギュッと鷲掴みに握り
締めて手
首を回すのではない。
手の内を使って、指と掌で絞
るようにしてレーシングする。
これ、2スト公道マシンやレ
ーシングマシンでは必須事項
なのだが、4ストでも全く同じ。
これは暖機時だけでなく走行
中もスロットル操作は同じだ。

この重要な事を知らず、スロ
ットルを握り締めて手首をグ
ルンと回してから回転上がり
を待つ人間が世の中かなり多
い。

それではツキもへったくれも
ない。操縦にはなっていない。

また握り締めなので微細なス
ロットルワークも全く物理的
にできな
い。
そのような実例は結構多い。


2ストレーサー(カワサキワー
クスマシン)のレーシング。
Kawasaki KR350 Gp 1977
Franciacorta 13-11-2011


スロットル操作は特にレーシ
ングにおいては手首を回すの
ではなく、親指と他の指を逆
方向にスライドさせるように
やる。指でスロットルを摘ま
むようにして。
これ、二輪の操作の常識なの
で、知らない人は素人だ。
走行中も、スロットルは小指
もしくは親指と人差し指で軽
く締めるのみで、あとは緩め
てしなやかに
操作する。
指先でスライドする心持ちで
ストットル操作をしないと、
ハードブレーキングのままブ
リッピングなどはできない。
手首を回すようなやり方だと
回す都度ブレーキの握り圧が
変化するからだ。危険。
つまり、スロットルをギュッ
とくそ握りにして手首回しで
操作をしようとするやり方は、
微細なスロットル操作も物理
的に不能であるし、ブレーキ
ングでの意思通りのレバー操
作も不能であるので、とどの
詰まりは車を適正に走らせる
事ができない事に繋がる。
スロットルワイヤーの遊びを
多く取りたがる傾向もそうし
た不適切操作を助長する。
スロットルワイヤーの遊びな
どは無くて良い。シビアなレ
スポンスを得る操作をする為
には。私はすべての持ち二輪
のスロットルワイヤー遊びを
オミットしている。それは
スクーターでさえも。
理由はレスポンシビリティの
阻害要因を排除する為だ。

走行中のスロットル操作も同
じだ。
ガバッと開ける時も、開けて
エンジン回転の上がりを待つ
のではない。
これは、レスポンスが超絶リ
ニアでパンパンヒュンヒュン
とエンジンがよく回るレーサ
ーのみの事柄ではない。
レーシングマシンよりも遥か
にレスポンスが悪い一般公道
車においても、手首をグルン
と回してツキを待つような右
手馬鹿の操作はやってはいけ
ない。
それは丸目蔵人に「その足は
悪しゅう御座る」と言われて
パンと袋竹刀で叩かれる口だ。
二輪のスロットル操作は常に
最適燃焼を操作で作り出しな
がらエンジン回転を乗る人間
がマシンに与えるのだ。
その為には、スロットルふん
掴みの手首ぶん回しの操作は
絶対にやってはいけない。
スロットルは1/120開度アング
ルを適切に与えるように漸次
的にジェントリーに扱う。
決して雑に筒回しをやっては
いけない。

但し、この適正スロットルワ
ークは、「鈍重」で「遅い」
のではなく、素早いが滑らか
に、「スロットル開度によっ
て常に適切なツキを得る」や
り方でやるのである。早さや
速さではなく、適切な開度を
迅速に付与させる。雑さは一
切排除する。
それが、二輪のスロットルの
操作の仕方。
それをやらないと二輪車は乗
り手の意思の下で操縦はでき
ない。

とにかく、右手は繊細に。
そして、お尻と腿は路面から
の情報センサーとして尻に感
知器が着いているかのように
状況を脳に正確に伝達させる。
脳はそれを適切にキャッチし
て的確に判断する。
また、ステップもただの足載
せではなく、足裏で掴むよう
にしてトラクション等を感知
するようにして乗る。
センサーとしてだけでなく、
操縦装置としてステップは使
う。
二輪の乗り方というのはそう
いうものだ。ロードモデルの
場合。

2スト公道車でのイグニッショ
ン系整備後の確認の試走。
kawasaki KR-1 試走 ~RML 下り~

攻め走りではなく2~4速使用
の4割以下の流し乗りだが、
下り坂なのに加速でフロント
が浮き気味になっているのが
ライトの灯の上下でよく判る。
流し乗りでも絶対にプラグは
被らせない。
それは右手1本にかかっている。
ピアノやギターの演奏のよう
に微細なタッチの差異を意思
の下に制御する繊細な操作を
乗り手の人間がやる。機械任
せではない。
動画内では1度だけ車体姿勢
制御の為にリアブレーキも
使っているが、制動の為に後
ろを使う事は無い。そのよう
な誤った考え方で二輪を走ら
せると死ぬよ。いや、まじで。
制動(速度の自在コントロー
ルとしての減速)は前輪ブレ
ーキで行う。
ブレーキはオンオフのスイッチ
ではない。微細に調整しなが
ら適切速度まで減速させる使
い方が正しい。
これ走りの鉄則だ。
後輪ブレーキは制動の為では
なく、車体の姿勢制御のため
に活用するのだし、そのよう
な挙動を二輪は物理特性とし
て持っている。
後輪ブレーキでは止まれない。
極超低速時以外、後輪ブレー
キ頼りの制動概念は危険であ
り誤りだ。(それの証左とし
て、高等テクニックでは、後
輪ブレーキをあてながらスロ
ットルを開いて加速させると
いう特性で適正走行ができる
車体個体も存在する。制動の
為ではない車体姿勢制御の
使い方の一例)

あと、右に曲がるのに右にハ
ンドルを切るのも大間違い。
二輪の動体特性を無視してい
る。逆ハンの当て舵で倒し込
みを使った後にセルフステア
に移行させる走らせ方はある
が(本動画でもやっている)、
曲がる方向に人間が舵を切る
のは無い。
それを拡散させている人間も
動画ネット上にはいるが、根
本的に大間違いだし、危険す
ぎる。
事実、現実的に後輪ブレーキ
を四輪車のブレーキと勘違い
してか、踏み込んでリアがス
リップして転倒→事故という
1980年代には考えられなかっ
た事故が多発している。
嘘情報拡散の信者なのかも知
れない。

安全確保は速度を低くして走
る事だけではない。適切な操
作を正しい知識と見識で実行
する事が一番安全確保に繋が
る。
その為には、操作操縦運転自
体の技術力が向上しないとい
けないし、四輪車運行と違い
それが二輪乗りたちに求めら
れる二輪運転の特異性だ。
まず、操作操縦が適切にでき
るように運転自体が上手くな
らないと二輪車走行の安全性
は絶対に確保できない。
教習所や私的嘘拡散者の大嘘
を見抜く眼と判断力からまず
養わないと、二輪の運転はと
ても危ない。
乗る技術の前に、まず見極め
だ。
拡散された悪しき大嘘洗脳は
自分の力で解け。
オートバイは車も乗り手の精
神も自立していないと走行は
できない。
好き好んで転んで地面と仲良
くなどならなくてもよいだろ
う。
路面への密着・接触・キッス
はタイヤと膝だけでよろしい。
絶対に転ばない方法。
それは自分自身のやり方にか
かっている。走行の中味、内
実にかかっている。
それの適正化をどう乗り手で
ある自分が構築していくか。
見極めよう。真実を。
嘘もの、偽物に騙されるな。
諸君。どうか安全に二輪走行
を。

安全とは何か。
それは自分次第に絶対的に依
拠している。
オートバイは勝手に自分で始
動して走り出したりはしない。
すべては人間の実行した行動
に従う。
ブレーキ踏んだのに加速した、
などと言う事はあり得ない。
そんな発想をしていると、そ
のうち人を殺す。
殺しても自省はしない。
池袋のように。
そうならない為にも、二輪車
でも、運転についての嘘、出
鱈目は見極めよう。

 
  


 
 
 
 


 
 

 
 
 

 


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