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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

正統派の筋

2022年06月28日 | open

2022 全日本アマナイン女子級:森光奈穂 vs 梶原愛


人によりそれぞれ球種はあるだろう。
しかし、いくらトッププロになろう
とも、転がし玉をやるのは撞球では
ない。
この女性球聖(防衛)の梶原愛選手
の撞き方は本物の本筋本道だ。
セオリー。
やや肘がサイドスローになる独特
のフォームだが、玉の筋、動かし方
はキューを切らせてきちんと「撞く」
王道の撞き方、お手本の撞き方をして
いる。
素晴らしい。
こういう選手の撞き方をよく見て
見取り稽古をすると勉強になる。
転がし玉などはいくら玉を入れて
も、何の為にもならない。
いくらランキングが上に行こうとも、
転がし玉は駄目だ。ビリヤードの
基本を完璧に崩す玉転がしだから。

梶原愛選手。お手本となる撞球を
する球聖(防衛)。つまり日本一
の人。
球聖となると無試験でプロ登録で
きるが、アマのままで球聖位を防衛
した。彼女の撞球は美しい。
奥野プロや梶原選手のように女子
選手できちんと「玉を撞く」人は
現代では
珍しい。


今のプロアマ問わず女子できちんと
「玉撞き」をしている人は少ない。
かつて1980年代90年代の女子プロ
は全員が「撞球」をしていた。
今の時代は「玉転が
し」が殆どだ。
「ビリヤード」をやっている人は
少数派
になってしまった。
なんというか、カーリングのように

ただ当てるだけ、という妙なプレー
が大流行だ。ハヤリのグローブ着用
と共に。

全然その転がし玉は「撞球」ではない。
チョン突っつきの玉転がしはビリヤ
ードではないので、初心者の方は気を
付けてほしい。


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