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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

椅子

2022年12月13日 | open



この椅子はとても座り心地が
良さそうだ。

椅子はテーブルよりも難しい
と感じる。
ほんの1センチ高さや幅が違っ
たら、まったく座り心地が別
物になってしまうからだ。
イス作りは難しい。
可能な限り多くの製品や作品
を見て研究しないと、生半可
ではでき
ない。
他の家具とも別分野の独立種
のようにさえ思える。

最近の製品は事務椅子も座り

心地がよくない物が多い。
日本のモノヅクリはあらゆる
ジャンルで何かが変わった。
使う人の事を考えないという
「人間不在」で物を作っている
のがありとあらゆる分野で散見
できる。

事務椅子の決定版はこれだった。
事務用品機器業界では名品と
されているコクヨCR-5。廃番。
肘掛けの設計が絶妙の逸品。



CR-5のアームレストの高さは座面
から
200ミリ。これが絶妙な設計
だ。

また、レストの長さと幅も実に
しっくりくる。レスト内部は木製。
それにウレタンパッドが敷かれて

ナイロンカバーで包まれている。
最近の事務椅子が良くないのは、
こうした寸法出しもそうだが、
コロが抵抗なさすぎで転がり
過ぎる点がどのメーカー製品でも
共通している。

絨毯の上ならよいが、オフィス
などのPタイルの床上では転がり
すぎて不安定であり、ほんの少し
前や横にテンションをかけただけ
でイスが動いてしまう。
非常に宜しくない。
あまり深く物事を考えて作られて
いないようだ。
表面的な能力を追うのは、椅子
だけに限らず最近の工業製品全般
特徴だが、実用性を離れすぎて
いて、製作者の自己満足度数の
高さのみが目立つ。
これは四輪車や二輪車にも同様
の傾向が見られる。
日本製品の質は非常に下がって
いる。




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