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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

迷いクジラ、一夜明けてもまだ大阪湾に

2023年01月10日 | open





海へお帰り、とは思うが、大阪湾
淀川河口も海は海。
そのあたりに出て来るのが珍しい
から、やはり迷い込んだのだろう。
餌となる魚の流れに何か変化が
あったのかも知れない。

瀬戸内海の三原沖などは、クジラ
がよく泳いでいる。
それはイルカのようなスナメリだ
けでなくマッコウも。
一度、父と船を出して釣りをして
いたら、ある時からまったくアタ
リが途絶えた。
潮加減からしておかしいなぁと
思っていたら、水中からゆらゆら
とどでかい灰色の布団みたいなの
が浮いて来た。船のすぐそばだ。
それは、海面に浮上したマッコウ
だった。
そして、ブシャーと潮を吹いて呼
吸した。
この世のものとは思えない程に
臭かった。
なんというか、臓物を腐らせた
バケツをぶちまけたような。そ
んなの嗅いだ事は無いが。
とにかく、とてつもない臭気が
辺りに漂った。
父と二人で同時に「くっせー」と
言った。
「あれが出たんじゃ魚は逃げる
よな。よし、移動しよう」
と父は言って船を走らせた。

瀬戸内海、クジラさんはよく見る。
海を走ると岩礁かと思っていたら
クジラだったりする事も多く、
尾道の玉撞き仲間の私より丁度
10上の人が地元方言でその様子
を表す言葉を教えてくれた。
その言葉が何だったか、どうして
も思い出せない。ザゴンではない
が何かそんな言葉。
尾道でも古い人間しか知らない
漁師言葉だと言っていた。
特定の固有言葉になる程、瀬戸内
海の多島エリアにはクジラが出る。
クジラとしてはスナメリが可愛い。
瀬戸内海に船を走らせると群れで
船について来る。
まるで映画の『タイタニック』の
ワンシーンのように。
スナメリクジラは顔もQ太郎の弟
のO次郎のようでとても可愛い。
イルカより小さいクジラくん。







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