













映画『ハスラー2』(1986)でロケ
地となったシカゴのプールホール。
良い感じの店。
店内にはごく自然にアーム付きの
高椅子=スペクテイターチェアが
あります。
食事テーブルと椅子は普通の高さ
の物。

いい感じ。

ただ、アメリカでも違法だが、この
店でもギャンブルが行なわれている。
大体週末らしい。
レートは50ドル〜500ドル程度。
ナインボールは7ゲーム先取りで
20ドルの相場らしい。
1986年の映画では、最初の店では
1ゲーム5ドルだった。
そして、1ゲーム100ドルとなった
店でエディはハスラーにカモられて
しまう。
勝負後に「俺はもっと痩せたほう
がいいかい?」と黒人ハスラーは
エディ言い捨てるように言う。
キューは裸で持って来ているプール
シャークだった。
つまり、伝説のミネソタ・ファッツ
とエディの25年前の勝負の事を知っ
ていて、エディだと分かって、素人
を装ってひどい体験談の作り話をし
ながらカモってやろうとハッスル
=騙し取りを仕掛けて来たのだ。
それにエディはショックを受けた。
負けた事よりも、騙されてカモられ
た事に落胆し、自分を責めた。
最後の言葉が決め手だ。最初から
相手は伝説のファースト・エディ
と知って仕掛けてきたのだった。
惨状を見ていて「酒のせいだよ」
と慰めるビンセントに別れを告げ、
復活を決意して起ち上がるのだっ
た。
だが、大きな公式大会で、ビンセン
トとの対戦カードでわざと負けら
れてしまう。
弟子だったビンセントは下馬評で
不利なエディに密かに賭けてわざ
と負けて8000ドルの大金を得てい
て、それをエディにプレゼントした
のだ。
エディの自尊心は追い討ちをかける
ように傷つけられた。
ビンセントはまだ分かっていない。
人の機微というものを。
そういうやり方がエディが喜ぶと
思ったのだ。
とことんの馬鹿な若者。
エディは弟子だったビンセントを
叩きのめすために対決を挑む。
金などは関係ない。もっと大切な
ものを得るためにビンセントに
対決を申し込むのだった。
『ハスラー2』(1986)はそういう
作品。
この作品でポール・ニューマンは
アカデミー賞を受賞した。
セリフ回し、発声、何もかもが
素晴らしい演技だった。
