渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

デリンジャー

2023年05月08日 | open


マイ・デリンジャー。
いや、熊よけ用の爆竹銃だ(笑
ステンレスの筒に爆竹を入れて
点火してパーンと鳴らすだけ。

マイ・デリンジャー。
いや、単なる缶バーナーだ。
キャンプで使うやつ。


でも拳銃ぽく見える。


こちらは形状システムが銃と
同じ。


これがほんとの私のマイ・デリ
ンジャー(笑

レミントン・ダブルデリンジャー
は意外と結構大きい。
王冠マーク、黒色金属モデル。
バレルは筒抜け、丸棒の浴室
手摺型のインサートが銃身内
にあった。実弾発射など、はな
から不能。
だが、1971年10月、銃刀法の
改訂により、黒色金属モデル
ガンは所持所有が禁止された。
プラ製などはまだこの世に存
在していなかった。
私は少年ながら1967年(昭和
42年)からのモデルガン愛好者
だったので、違法製品は一切
持たず、既存所有製品を適法
化させるために全ての所有モ
デルガンの銃身を埋め、金色
に塗装した。

元々はこんな感じだった。
(海外のサイトから)




一番泣いたのは規制前のMGC
のSAAだった。3スクリューの
貴重な初期モデルを今でも持っ
ている。
それも銃身埋めと金色塗装。



MGCのSAAバレルインサートは
複数の種類がある。
それはモデルガン史料にも出て
来ない。
私はデータをまとめてかつて公
表していた。研究サイト「GUN
もどき」で。昔ガンマに乗って
いたのとそのサイトから私は
「ガンモさん」と呼ばれていた。
(今でも20年以上の付き合いの
人からはガンモと呼ばれている)

MGCのSAA金属貫通バレルに
はインサートの形状違いと位置
相違が数種類あった。
また、規制後のウェスタン・
アームズのSAAもいろいろな
パターンのモナカ構造とインサ
ート構造がある。
それも時系列で私は把握してい
て、その解析と解説をサイトに
掲載していた。
初期のABSモデルガンは素材
が悪く、必ず確実にひび割れ
が発生した。これはMGCも
WAも。
あれから50年過ぎた現在、よ
うやくプラ樹脂モデルガン、
エアソフトガン、ガスガン、
電動ガンは耐久性のある樹脂
を製造メーカーとコラボで製
造できるようになった。
昔のABSなどはすぐにパカー
ンと割れたのだ。

上のデリンジャーも、SAAや
チーフスペシャル他等々と共に
涙ながらにバレルを鉛で埋めた。
そして金色に着色した。
MGCやマルゴーの初期純正規制
対策製品と同じく、触っている
とそのうち剥げて黒くなるので、
時々金色でリペイントしている。
今も筆塗り(笑

現代では合法的なプラ製モデル
ガンであろうとも、塗装せずと
もスチールウールで磨くだけで
このようなオールドSAAの金属
質感が出せる。良い時代だ。


1970年代以降の金属モデルの
金メッキ時代。
最高の仕上がりを見せていたの
は、メーカー全社の中でコクサ
イだった。


現在、コクサイは企業そのもの
が無い。本社目黒駅前。本社店
舗には80年代によく行った。
店長のHさんにもお世話になっ
た。1972年からの知り合いだ。
以前はアメ横マルゴーに勤めて
いて、SAAドロウの凄腕マンで、
少年ジャンプにカラー特集で
掲載されたりもしていた。『荒
野の少年イサム』掲載でSAAが
大人気の頃。13年後に目黒で
再会したHさんは私の昔の渋谷
ラボでの記録を知っていた。
12-3才で当時ガキのくせに、
一般的な大人より速かったか
らだ。
「今もドロウやってる?」と
ニコニコしながらHさんは1985
年夏に言ったが、「最近サバゲ
ばかりでやってないんです」
と言うと、寂しそうに「そう
なんだぁ・・・」と言ってい
た。(台詞はママ)

ラボにあったのは拡声器のメガ
ホンのような集音器があった。
あと、機械はこのような物。
これは5年後あたりの77年頃の
機械のPR広告だが、装置はあ
まり進化していない。


国本圭一さんはPRの為に流行
始めの「のけぞり抜き」を
っているが、実はホルスター
の角度を変えるのみで上体は
のけぞらないほうがクイック
ドロウは確実に速い。
マーク・リード、国本圭一、
ボブ・マンデン。スピードシュ
ーターは実は全員がのけぞら
ない。

この抜き撃ちのほうが確実に
速いのである。のけぞるのは
無駄な動きであるし、実弾射
撃ではできない無意味な動作
だ。

左手は「ロック」の技法を使って
右で抜いている。

少年時代はこれよりもずっと
速かった。
ちなみに、このガンベルトは
Mr.KK本人が長年使っていた
ホルスターとベルトのファスト
ドロウ用のリグ個体そのもの(笑
ご本人がショーで使用してい
たWAのSAA実物も私は2丁持っ
ている。
スペシャルチューンが成されて
いて、ノーマルとは動きがまる
で異なる。
この動画の銃は私がチューン
ナップしたハートフォード製。

世界第2位の抜き撃ち速度記録を
持つ「世界の国本」も、実弾の
ドロウシュートでは、のけぞっ
りはしない。



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