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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

旋回のイメージ ~頭部位置の取り方~

2024年02月19日 | open
 


バンクでの旋回は、お尻から
下のみが振り子のように横に
傾くイメージ。
フルバンクの時はやや違う
理屈になるが、公道でフル
バンクは私の場合はほぼやら
ない。

一番良くない曲がり方は、旋
回の時に上体が突っ立ったカ
カシのような形で、そのまま
ヤジロベエみたいに横に車体
を寝かせて行くやり方。
これは人馬一体とも程遠い。
人体の中で一番重量のある頭
部を沈めずにそのまま上体固
定のまま横に傾けるのは、非
常に二輪走行のバランス的に
良くない。
バンク旋回の時には頭も前下
方向に沈めて頭部の重心位置
は下げてマスの集中に人的な
ファクターを加える。
本当ならば重心位置の中央に
頭部を持ってくるのが良いが、
そこには尻があるので無理。
また、微細な前加重や後ろ
加重の調節による操縦操作も
上半身(下半身と連動させて)
で行なう。
そのため、直線で上体が起き
て頭部も顎出しで硬直のまま
横に寝かして行く、という
動作は二輪走行ではあり得な
い。バンク旋回では上体被せ
を積極的に行なう事により、
二輪の運動特性の良化を引き
出す。
タンクにフルベタ伏せでの旋
回でもいいが、たった5センチ
の伏せだけでも旋回性は大き
く異なって来る。


大切なのはバンク角などでは
ない。
バンク角の真理は、「最良な
バンク角」というものがコー
ナーのRや速度やパワーかけに
よって決まってくる。そこを
狙う寝かしが適正バンクであ
り、ただ車体が寝ているから
良とするのは、二輪ど素人の
考える事だ。
速度にしても、峠などで物凄
く速い(別段褒められるべき
事ではない)人はバンク角が
浅い事に気づいているだろう
か。
高速度旋回の秘密はそこにあ
る。(競技コースでは速度上
フルバンクになる)
だが、低速度でも、二輪走行
の原理は同じだ。高重心取り
のままの寝かしこみは極めて
不安定で危険。
丸くマリのようになって曲が
って行くのが正解。
ほんの5センチ頭部を下げるだ
けで旋回が安定する事は簡単
に実走行で誰でも実験体感で
きる。
実際のところは、運転手は椅
子にドテッと座っているよう
な状態ではなく、二輪走行で
は下半身も上半身も四肢も
かなり活発に動く。
当然頭部の位置取りも同様。




流し乗り。
" RIDING "

ツーリングでも単独走行でも
コーナーを攻めたりしない。
ロードと一体同化できるよう
に走る。征服してやるとか
攻略してやるとかの邪心が
発生すると、天は折り合いを
つけてくれなくなる。
転ばない方法の中心幹はそれ。
ロードとの調和を自ら乱すと、
必ず痛い教訓を天は我に与え
る。時に命をも奪って召そう
とする。
天は常に冷酷である。
その冷酷さが慈悲なのだろう。
 

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