全く楽しくない危険だらけの
峠を越えたら天国みたいな
トンカツ屋に行き着いて昇天
した。
とんかつ最高。
とんかつ定食最高。
この動画のとんかつはとん
かつ店のとんかつ定食だ。
九州。
西日本の中国地方には街道沿
いにとんかつ専門店が多くあ
る。
これはたぶんだが首都圏より
多い。
道を走っていると道路沿いに
よく大きな看板の「とんかつ」
と書かれた店を見る。ほんと
多い。
私の今住んでいる町を通る国
道2号線のほんの近所だけでも
こんな感じ。
首都圏全域ではこんな感じ。
私が西日本に転住して街道を
走っていて「やたらとんかつ
屋があるなぁ」という感想は
そのまま街道沿いの店舗実数
に合致しているものだと思う。
首都圏の場合は、とんかつ専
門店ではなく、町の蕎麦屋や
定食屋でとんかつラインナップ
が多いのではなかろうか。
東日本の人たちは、もし西日本
(兵庫以西)に車や二輪で行か
れる事があるなら、ぜひ街道
沿いのとんかつ専門店に行って
みてください。
驚く事にどこも美味しい。
これほんと。
これも多分だが、過当競争が
激しいので、各店がいろいろ
努力しているのではなかろう
か。
かつ丼なら断然東京のそこら
の街中の蕎麦屋のかつどんが
まじもんで最高。
地方のロードにかつては多く
あった「ドライブイン」のと
んかつ定食はウマい店が少な
いのは確か。
だからこそ、今では貴重な
「ドライブイン」を探して
二輪で走り、そしてさらに
「うまいとんかつ」を探す
のが楽しい。
私はそれは「ドラとん」と呼
んでいる。
TON-UP(100マイル以上の速度
の英国スラング)のTONとかけ
てるんだけどね(笑
ドライブインではない、とん
かつ目標ならば「とんツー」。
今の時代、絶滅危惧種のドラ
イブイン。
中国地区でもやはり激減して
いる。
かつて1980年代にはいたる所
にドライブインがあった。
首都圏では国道20号大垂水峠
などにはドライブインが数件
あって、見物コーナーの所に
あるので、週末や日曜などは
二輪や四輪でごったがえして
いた。
そこで食べるはかつ丼かとん
かつ定食。親子丼も人気が高
かった。
中四国地区の現存ドライブイン。
首都圏のドライブイン。
こういう店がいい。
ザ・ドライブインだ。
これは群馬県利根郡みなかみ
町吹路99番地。今は廃墟の
ドライブイン「一美」。
私は1977年の高校の時に立ち
寄った事がある。バイクで。
ここは1986年公開の映画『彼
のオートバイ.彼女の島』の
ロケ地のドライブインだ。
映画では広島県尾道市のトン
ネルから進む次のシーンでは
群馬県になっている(笑
「この先のドライブイン」と
して。それは映像トリック。
トラックドライバーと二輪乗
りたちの憩いの場、ドライブ
イン。
経営しているのはおばちゃん
とおいちゃんが多かったが、
時々看板娘がいたりした。
大抵は素朴ながらも可愛い子。
そしてトラックドライバーた
ちからも親しまれている。
「ゆきちゃ~ん。焼肉定食ね」
「は~い」
てな感じで。
そういう庶民的なドライブイン
の空気が果てしなくとてもよ
かった。
日を追うごとに日本国内の
全国のドライブインは消滅
して行っている。
私は出来る限り、二輪外出の
際には、街道沿いに現存する
「ドライブイン」で食事をし
たい。ドライブインもしくは
それに準じた駐車場のある定
食屋で。
「とんかつ屋」は美味しく外
れ無しなので捨てがたいけど
ね(笑
昔はそこらじゅうにドライブ
インがあったのでサッと入れ
たが、今は所在を確かめてか
ら予め頭に入れて走るように
している。
知っていたドライブインも
本当にボコボコ廃業している。
多分だが、そのうちドライブ
インそのものが国内から消滅
するだろう。
ドライブインを知らない世代
も今は多いのではなかろうか。
イメージが浮かばないなら、
高速道路のサービスエリアを
想像すればいい。
あれが下道国道沿いにあるの
がドライブインだ。
高速SAよりももっと大衆的で
庶民的な大型駐車場を持つ定
食屋がドライブイン。
岡山県内の国道2号線沿いに
素晴らしい大型ドライブイン
があったのだが、34年間の
営業に2015年に終止符を打っ
た。
私は仕事で岡山に行くたびに
寄っていた。毎週。
24時間営業。
ここは車両運転者にとって、
本当に助かった。
店内で仮眠取ろうが、駐車場
の車内で仮眠取ろうが、文句
を言われたりはしない。
店の人たちも優しかった。
メシと味噌汁がうまく、おかず
も美味しい。
そして寛げる。
ドライブインの王様のような店
だったが、2015年に閉店を知っ
た時はかなり寂しく感じた。
ドライブインは良い。
表現は陳腐だが、まさに街道
のオアシスだ。