渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

白バイ隊員いろいろ

2023年11月22日 | open
 


1977年秋、高2。
友人が二輪免許取り消しになっ
た。速度違反の累積だ。
面消しになったので、そいつの
サンパチの後ろにそいつを乗せ
て湘南に行った。
バイクを手放す前に後ろでもい
いからまた乗ってみたい、との
事だったので。
カンパチから多摩川ぞいに出て
神奈川県に入ろうと思った。
カンパチで混雑していたので、
すり抜けはせずに車の後ろに
ついて走っていた。
すると、後方から白バイが猛
スピードで横並びしてこちら
を舐め回すように見ている。
こちらのサンパチはフルノー
マルだ。マル走改造などは一
切していない。二人とも革ジ
ャンを着てヘルメットもきち
んと被っているし、顎紐も
締めて
いる。
すると白バイ隊員がツッパリ
ヤンキーにーちゃん口調で言
って来た。横を走りながら。
「どこまで行くんだよ!」
こちとらシカトした。
すると怒鳴る。
「どこまで行くのかっつってん
だよ!ゴルァ!」
うざってー(笑
「湘南」
とだけ答えた。
そうしたら、白バイは「ペッ」
と唾を吐いた。マジよ、これ。
そして「けえれよ!」と言う。
はあ?だ。
「けえれっつってんだよ!」
と怒鳴ってる。
こいつぁ、たぶんシカン出の
オマワリだな、と思った。
当時、国士舘高校卒は機動隊
か自衛隊だ。あとはヤクザ。
 
当時の新入自衛官。


白バイ隊員は、他にも何か言っ
てたが、こちらは遵法走行で
シカトした。
「チッ!!うろうろ走ってん
じゃねえぞ!この野郎!けえ
れ!」
と、今度は白バイ隊員は舌打ち
(これもマジ)交じりで捨て台詞
を残して先に走って行った。
これ、一切話を盛っていない。
後ろの奴は麻雀がプロ並みの
Oという奴だった。
 
白バイ隊員だけでなく、警官の
態度などは1960年代、1970年
代はそんなもんだった。
そりゃあ、60年代に全学連が
都内街頭闘争で機動隊に投石
してたら、背広来たサラリー
マンとかの大群衆の市民(業界
用語「見学連」)が一緒に警
に石投げたのも分かるでしょ?
街の主婦たちまでもが全学連
を応援したりしていた。
とにかく、官憲横暴を地で行っ
てたのが警察だった。捕まえた
学生などは市民の見ている前で
半殺しだ。なりふり構わず、
時に周りを取り囲んで警察の
暴力に抗議する市民をも男女
構わず警棒で殴りつけていた
のが警察だった。老若男女
関係無し。じいさんばあさん
でさえ棍棒で殴り倒していた。
市民へのあたりの方針転換を
たのは、平成の制服一変の
からだ。
そして、それ以降は、あたり
を柔らかく偽装するようにな
った。

さらに70年代初期には、白バイ
隊員はワイルド7のような将校
パンツのような物も履いていた。
ワイルド7のコスチュームは、
ながち非現実的な空想物で
はないのだ。ワイルドの上着は
ドイツ警察のダブルボタン仕様
からデザインを採っていたが。


 

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