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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ポケット・ビリヤード界の認識不全な点

2022年12月15日 | open



丁度20年程前からポケット・
ビリヤード界では大衆洗脳
催眠
宣伝広報による物品販売
戦略
が採られるようになった。
その頃登場した新語がいくつ
かある。
その最たるものが「パワーの
あるキュー」だ。

棒にパワーなどは存在しない。
ゴルフ業界でもやらない不明瞭
で虚構に満ちた概念表現がポケ
ット・
ビリヤードのメーカーに
よって
捏造された。
ゴルフのクラブなどは緻密な
構造種別によって「パワーの
ある男性には~」と解説される。
エンジンのような出力機関では
ない物体である道具にパワーな
どは存在しないからだ。
パワーのあるトンカチ、パワー
のあるねじ回し、パワーのある
のこぎり、パワーのある包丁・・・
そのような物はこの世に一切
存在しない。
パワーと言うならば、その出力
数値はどれくらいのものなのか。
ポケット・ビリヤード界は、そう
した不明瞭不存在のものを概念
化させる扇動策動が丁度20年程
前からの「物売り戦略」の勃興
時代から開始された。
世迷言を世迷言ではなくそうと
するような世迷言を押し通す
行動が企業により開始された。

その頃、パワーと同時に言い出
された地球上には不存在の事柄
がポケット・ビリヤードの世界
では登場した。
それは「見越しの少ないキュー」
「見越しの多いキュー」という
表現による概念化。
キューは道具であり物体である。
横を撞いた時に手玉が逆の横に
ずれて進行する。それを専門用語
ではトビと呼称している。
そのトビに対応するために、キュー
先方向をあえて予めずらして撞く
人間の補正行為を「見越し」と
呼ぶ。
見越すのは人間であって道具で
はない。
それなのに、あたかもキューに
見越しの大小があるかのような
世迷言表現が20年程前から一気
に蔓延した。
正確な表現は「このキューはトビ
度合が大きいので見越しも大きく
取る」である。小はその逆。
キューに見越しがあるかないか、
大きいか小さいかを言うバカな
大衆はとんでもなく多い。
世迷言である。

言葉による表現は概念をいかに
表現するかであるので、正確性
を欠く表現は概念が不正確であ
る事の証左になってしまう。
・キューにパワーは無い。
・キューに見越しは無い。
これは科学的に当たり前の事だ。
無いものをあるかのように妄想
するのは、それは健常な精神の
働きとはいえない。

パワーのある石がこの世に存在
したならば、それを投げたら
人類史上の投石戦は様相を一変
させた事だろう。
でも世の中にはパワーストーン
なる摩訶不思議な物があるらしい。
ここ20年来のポケット・ビリヤ
ードの世界はそれの親戚か。
パワーではなくパーのように
思える。


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