【CB250】古いCB【HONDA】
この二輪ね、ほんと良かったよ。
周りからは「とっつぁんバイク」
とか言われてたけど(笑
そりゃ2ストよりは激遅だったが、
これはこれなりに速く走らせる乗
り方もあった。その方法は三井晃
さんに教えてもらった。
私の場合は吸排気いじって集合管
着けて低いハンドルにしてちょい
カフェにしてた。Fフェンダーは
FRPに交換、DIY塗装。
結局、高校時代には他の2スト3発
や4スト4発入1などを入手しても、
この個体は大学3年まで持ってい
た。RZ350を新車購入しても。
なんとも味があったので。
点火時期などはサービスマニュアル
見ながら手作業でポイントを合わ
せたりしていた。
タンクは純正オレンジからスカイ
ブルーに自分で塗り替えた。
マフラーは時々ノーマル2本出し
に戻したりして、いろいろ楽しん
でいた。タイヤは前後ダンロップ
TT100を履かせていた。
1970年代当時は超不人気車だった
が、今となってはレアなオールド
タイプだ。
ちょうど最近出たGB350がこの
ドリーム250/360の系統を踏襲し
ているようにも思える。
このCB250Tは不人気だったが、
かなり味のあるオートバイだっ
た。
何というのかなぁ、ずっと手元
に置いておきたい一台、みたい
な。
乗り捨てポイ、使い捨てポイ、
みたいな対象のモデルでない風
味がとても良かった。
上質なレストランの味ではない
けど、スルメイカのようなオー
トバイみたいな。
噛めば噛むほど味が出る。
(17才)
高校時代は、私は本マル走とも
違うスタイルだった。着る物も。
それは、英国ロッカーズを基調
とするカフェスタイルだった。
あくまで自分のスタンスの指標
のイメージとして。
本物の英国ロッカーズ末期の時
代から10年と経っていないので、
それはほぼ「タイムリー」に近く、
今のように半世紀以上前のカタチ
のみを追うノスタルジアでもファ
ッションという形骸化されたもの
でもなく、「本物」が身近にあっ
た。
それは、絵空事ではないとても
リアルな感覚であった。
遠い英国ではあるが、彼らの反
骨精神がとても身近でタイムリー
であるという同時代感覚。
これは、歴史の中での同じ圧縮
空気を吸った者にしか理解はで
きない。
だろう、ではなく、これは断定
できる。
それは、若者の抵抗のサブカル
チャーシーンにおいては、全世
界共通の事柄であった。