渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

足使いと心がけ

2022年03月14日 | open



バスケットボールでは、ジャンプ
をしたら足の向きは内側を向く。
爪先が外には向かない。
足が内側に向くのは、親指が真っ
直ぐに向くという事だ。
これはオートバイでもそうで、指
先を真っ直ぐに向けると、相対的
にやや足全体は内に向く。フット
の形のうち、内側を真っ直ぐにす
ると外側のかかとは軸に対して
外に広がる。足は真っ直ぐなのだ
が、内側に向いたように見える
状態になる。
また、バスケットボールで爪先外
向きでのドタドタ走りは存在しな
い。これは陸上競技でもそうだ。
爪先を外には向けない。
 
野球の投球フォームでは、軸足の
爪先の向きはとても大切で、真っ
直ぐにキャッチャーに向ける。
これは、踏んだ時も投げた後も。
 
野球の投球フォームでの足使いは
ボウリングの足使いに似ている。


投球後も軸足の爪先は真っ直ぐに
前を向いている。
 
日本刀を使う武技でも足使いは極め
て重要で、指で床を掴むように使っ
たり、足裏三点支持で滑るように
床を移動したり、あるいはしっかり
とゆっくりと踏み締めて前後左右に
移動したり、実にいろいろな足の
使い方がある。
一ついえるのは、ドタドタは無い。
存在しない。
 
ビリヤードの場合、腕の使い方を
解説する人は多いが、足の指や足
の裏の使用法に言及している人は
少ない。プレーヤー任せという
部分
がまだまだ多く、スポーツと
して
野球やサッカーやその他の種目
研究が為されていないのではと
思う。
私が個人的に、足(脚ではなく足)
の使い方が抜群に巧いと思うのは
土方隼斗プロだ。
 
よくビリヤードではA級だろうが
サンダルやスリッパで玉を撞いて
いる人もいるが、私はそれダメ
と思う。
本来ならば、試合の時と同じよう
な服(色ではなく着心地が)と靴で
プレーしたほうが良いかと思う。
まだビリヤードはスポーツとして
の認知が上級者の間でも薄いので、
サンダルばきのままや帽子を被っ
たままのありえない姿で玉を撞い
ている事をよく見かける。玉さえ
入れれば上級者と勘違いしている
クチだ。
テニスコートでサンダル下駄履き
は入場不可、ゴルフでゴルフシュ
ーズ以外でのコースインは不可、
バスケで革の通勤靴や裸足は不可、
というように、スポーツではその
種目事の足元の決まりがある。
ビリヤードがA級上級者でさえも
サンダル履きだったりするのは、
ビリヤードをれっきとしたスポー
ツとして取り組むのではなく、
玉など入れればナンボや、の世界
感でやってるからに外ならない。
玉入れはA級でも、スポーツマン
としてはC級以下、ど素人以前だ。
公式戦にはドレスコードがあるが、
日常撞きでも着装と靴だけは、
せめて公式戦に近い物(例えばヒー
付きの靴であるとか)でやった
ほうがプレーも心がけもベター
はなかろうか。
 
温泉ピンポンと同じような感覚で
撞球に接するから、上級者でさえ
も服装や靴にも無頓着なのかな
あ、
と感じる。
例えば、公式戦の革靴と同じよう
な高さのヒール付きの靴で構え
と、フォームも全然ぺったんこ
の靴の時やスリッパとは違って
るのに。
キャップ被ったままプレーなんて
のは論外ね。
社会的礼儀無視だし、スポーツと
してのビリヤードという種目を舐
めてる。敬意無し。種目へも、
対戦者に対しても。
 
ビリヤードには、野球、サッカー、
テニス、ゴルフのような決め事が
また定められていないから、かな
りテケトンだ。
つまりスポーツとして全世界的に
は別競技に比べると愕然とする程
に、そのあたりの肝心な事が深め
られていない。
ボウリングはボウリング専用シュ
ーズ以外ではレーン前に立つ事さ
え許されない。
ビリヤードよりもボウリングの
ほうがスポーツとしてはずっと
確立されている。
ビリヤード界、商品売りの業者た
ちは売り物がはける事に躍起だ。
ゴルフ用品販売世界から多くを模
倣して。
しかし、ゴルフでは、ゴルフ場に
行く時に入場できる服装、クラブ
ハウスでの脱帽絶対、プレーでの
エチケット等々、決め事決まり事
がある。
ゴルフのそれらは「紳士、淑女」
としての社会的作法に準じている。
ビリヤードの場合は一切それらが
ビリヤード場においてさえも無い。
スポーツとしては未開であり、
娯楽遊興の域を撞球が出ていない
からだろう。否、ビリヤードが
できていないのではなく、それ
をやる人間たちの問題だろう。
 
まだまだすね、ビリヤード界。
 

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