
各キューケースには必ず数個の
チョークを入れている。
ビリヤード場のハウスチョーク
を使う事は、今はほぼない。
これは東京横浜撞球時代、岡山
撞球時代にはそうでもなかった。
店の備え付けのハウスチョーク
もよく使った。問題無いから。
広島県内のビリヤード場によく
行くようになってから、確実に
自分のチョークのみを使うよう
になった。
理由は、広島県内はビリヤード
専門店でもハウスチョークは深
い穴ぽこだらけだからだ。軒並み。
まるで裏寂れた温泉宿か場末の
ボウリング場だ。
店長や店員は業界人なのだから、
手入れ方法を知らない訳ないのに、
面倒がってか仕事を全くしない。
そういう土地柄である。
きちんとチョークの平面出しの
手入れを客の退出後にやる店は
数える程しかない。右手の5指に
も余る。
そういう土地柄である。
タップ交換一つまともにできない
店主や店員の店だらけだし、チョ
ークなどはカッターの刃の背でこ
すればよいだけなのに、それをし
ない。
何をしているか。
客が撞いている空き時間時は、
銭湯の番台のおばちゃんみたいに
テレビを観てる。あるいは漫画
読むかスマホをいじってるか、他
の客と麻雀やってるような具合。
そんなもんだ。そういう土地。
現実がそうなのだから、そう。
嘘なく、そう。
大阪京都の本場はよく知らないが、
東京横浜の撞球場でボーイがそん
な事してたら、即クビです。
チョークはグリグリやらず、平行
に着ける正しい使い方をすれば
かなり小さくなるまで使える。
慣れれば片手でもスライドこすり
着けができるようになるし、また
上級者はそうやっても着ける。

この使い減ったチョークも・・・
新聞紙あたりを敷いてその上で
錆びた使い古した切れない広刃
のカッターなどでこすればすぐ
にこのように平面が出せる。
ビリヤード界の常識だ。


チョークはこうなるまで使
える。割れたらご用済みで
ご苦労さま。

自作チョークケースまで作ったり
するのは、何もチョークマニアで
もチョーク愛好家でもチョークが
可愛くて仕方なくて愛でているの
でもない。
武具万全が武士の慣いであるよう
に、自分の武器は隙なく万全にし
ておきたいからだ。
ただ、それだけ。何て事ない当た
り前の事だ。
だが、当たり前の事が当たり前で
はない非常識が常識であるかのよ
うに大きな顔をして今の日本は罷
り通っている。
国難を憂慮する。



