【峠バトル】vs. Kawasaki Z250 ~凄腕250ccライダーを追え!~
バトルというレンジではなく、安
全マージンをかなり取った快速安
全走行領域だ。
直線でも全開をくれずにあえて
抑えている。
先行者の人巧いじゃん。乗れてる。
観ていて気持ちいい。
この先行者、125に乗ってもこう
いう走りをするだろう。80のロード
スポーツでも。
排気量じゃないんだよね、乗り方は。
そこ。それ、とても大切。きちんと
した物事の見極めの認識として。
大排気量車=高性能とか物事を見誤
っていると、足元をすくわれるしっぺ
返しが自分に返って来る。
それ、確実に。
ここのツイスティロードいい
ですね~。新潟か。いいね、
ここ。
先行車がコーナーに入るときに
クンというかクイッという挙動
後にペタンと寝かしているのは、
それはステアを使っているから
だ。
後輪を抜くのではなく前輪の
トラクションを増加させると
同時にステアによって挙動変化
を与えて瞬時に倒し込みのきっ
かけを作る。
典型的なロードモデルスタイル
の操縦方法で、私もその操作法
でマシンをライドしてツイスティ
ロードを走る。
それは基本的にはサーキットと
同じ操縦方法だ。
なので、後続して観察すると
二輪の車体にはクイッという挙動
が見られ、そこから一気にペタン
と寝かすように見える。
ヌペ~ではなくクイッペタン。
要するに、直進のジャイロ作用
をスロットルとブレーキと前後
サスを働かせてステアによって
崩して挙動変化させて寝かし込
みをするのだ。同時に回頭性を
得て定常円旋回区間と合体させ
て向きを変える。
クリップを舐める時にはもう
マシンは出口に向いている。
旋回速度はストップ&ゴーのよう
に落とさない。ピューッと回る。
これ、正しい二輪ロードスポーツ
の乗り方。
ただし、直線からRのきついコー
ナーへのアプローチでは前輪が
ロック寸前までのフルブレーキン
グをする事もある。旋回可能
速度まで減速するため。
ブレーキングと同時にシフトダウン
しながらパンパンとブリッピング
をして、かつ同時にステア操作で
マシンに挙動変化を与える。
まるでドラムを叩くようなリズ
ミカルで淀みなく素早い動作で。
教習所で教えている「動かし方」
や、教習所乗りがすべて正しいと
妄信している免許取り立ての人ら
が道の左側だけを直立走行して
いるトロッコ載りとは全く異なる
二輪の適切走法がそれだ。
この適切操縦ができない人間に
限って「サーキットでやれ」と
か口にするのが世の中の特徴だが、
60km/hの法定速度でも二輪の挙動
変化は同じであるので(厳密には
260km/hでのフル寝かしとはファ
クターが異なるが)、適切な二輪
の操作操縦に速度の差異は発生し
ない。フォースが異なるだけ。
二輪には動作の原理というものが
存在するからだ。
そして、挙動コントロールは全て
車任せではなく人間が作ってやる。
そういうのりものが内燃機関搭載
の二輪だ。