渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ステップ操作

2023年11月15日 | open
 


通常、私は直線ではつま先側
でステップ。親指の付け根
たり。
レーシングポジションのよう
に極端な前踏みでなく土踏ま
ずであっても前側でステップ
を押さえるのがよい。
これは大型免許検定
でも一切
減点されないし、
注意も受け
ない。免許試験用はシフト

アブレーキペダルに軽く
足先
がかかる程度の位置取
りで。
検定試験官はきちんと見てい
ても減点も注意もくらわない。
実践スポーツライディングでは、
直線では立って背伸びした時
に身体を支えるあたりでス
ップを掴む。ペダルから
外れる程後ろに位置取る。
これは免許検定では減点対
になる。足が両ペダルから後
方に外れているからだ。
 
だが、靴を履いていようが、
ステップは載せるのではな
掴む感覚で扱う、という
最重
要事項は検定用の走行
でも公道やコースの実践走
行でも外してはならない。
つま先は前に向け、決して直
線状態の走行では外向きに出
さない。これは免許検定合
用でも実践的スポーティ
ーライディングで
も。
ステップは土踏まずで押さえ
てもよいが、絶対事項として
はつま先は絶対に前に向ける。
やや内向きにさせる気持ちで
丁度真っ直ぐに前を向く。
 
コーナーリングの時の深いバ
ンクでは、イン側の足はさら
につま先を内側に向ける。
左コーナーならばシフトダウ
ン(公道車は踏み下ろし、レー
サーはかき上げ)してからステ
ップを踏み直してつま先押さ
えにして内側へ向ける。
外側の足は親指下もしくは
土踏まずでステップを押さえ
る。この際、アウト側はつま
先が外に向いても支障はな
い。特にフルバンク時など
は。
 
ステップは足載せの為にある
のではなく、二輪の操縦の為
にある。いろいろな操作を行
なう為のパーツなのだ。
だからこそ棒状の形になって
いる。
ただの足載せならば、ハーレ
ーやアメリカンバイクの社外
パーツのようなフロアステッ
プにする筈だ。床のように。
スクーターは足を揃えて乗れ
るが、オートバイのような細
かい芸ができないのは、それ
はステップがフロアだからだ。
ただの足載せ。
スクーターは「移動」のみを
目的とするモータービークル
だからそれでよい。
だが、オートバイは単なる移
動用車両ではない。
そこのところ、そのオートバ
イの構造的な理由と乗り方に
ついて考察しない人たちは、
ステップにただ足を載せるだ
けでレジャー移動の為だけに
二輪車を流用する。
それではオートバイの運転
術とかの世界から無縁にな
のは当然の事だろう。
そして、そうした人たちは、
オートバイに乗りながら、だ
らしなくつま先は大外に向け
てデロンと開いたままだ。
ステップ操作も踵内側での車
体ホールドも一切無い。
それでいくらニーグリップを
してもてんでダメ。物理的に
駄目。マシンホールドは不可
能。
下半身でマシンを支えないか
ら、当然上半身はガチガチの
硬直になっている。
そして「疲れる」だの「きつい」
だの「しんどい」だの「手が痺
れる」「首が痛い」「腰が痛い」
だのと言う。
根本から二輪車に乗る乗り方を
していないのに車のせいにした
りする。
ダメすね、それは。根底から。
 
オートバイのステップは足載せ
ではなく、二輪乗車走行を実現
ならしむ「操縦部品」だ。
これ基本中の基本なのだが、
何故かしら全く理解していない
まま二輪を走らせている人たち
多い。四輪車の床と同じ程度に
しか意識していない。
それでは二輪に乗れる訳がない。
最重要必要部品のその目的を
無視して跨って運転しようと
しているのだから。
ステップワークをきちんとやる
だけで、二輪車は格段に安全性
が高まるのに。
それは、操舵とともに、ステッ
プの適切な使用によって車体の
操安性が著しく飛躍的に高ま
からだ。
適切なステップ操作イコール
安全性の向上に直結している。
だが、多くの人々は真実を見よ
うとはしていない。
ごく一部の、事故も起こさず、
転倒もしない「かなり乗れる
人」たちしか、正確かつ適切
なステップ操作はしていない。
前や後ろから見て、直線でつ
ま先がデロンと外に向いてい
るのなどは二輪の乗り方とし
ては論外。
そして、結局、車体制御を行
なっていないから、危険。

スポーティーライディングの
ステップ操作のやり方。(直
線走行時)



二輪に正しく乗っていると、
ブーツの踵内側はマシンを
ホールドした擦過痕が
刻ま
れる。



これは通常運転では土踏まず
でステップを掴んでもよいが、
やや後ろに位置させて親指の
付け根の下でステップを操作
したほうが操縦性が高いため
に、サーキットでなくともキ
ビキビ乗りでは公道でもつま
先側に寄せてステップを操作
する。
どちらの技法も、絶対事項と
しては、直線においてはつま
先は絶対に前に向ける。
 
オートバイの安全運転。
それはつま先の向きから始ま
る。

当たり前の事だが、二人とも

めちゃくちゃ乗れている。
白バイ隊員は土踏まず乗りで
はあるが、ペダルに触れる
最低限の位置取りにし、足を
後方にずらしているのが観察
できる。要するにつま先側を
ステップに乗せてステップ
バーを掴んでいる。載せでは
なく掴み。

しかも、ドテッと土踏まずの
踵側後方
寄りにステップに足
を載せた
りはしていない。
大型二輪車を自由自在に扱え
ないとならない白バイ隊員は、
俊敏な操作を可能とする為に、

適切的確なこのような足の
技法をさりげなくごく普通に
用いている。

なお、白バイだけでなく、二
輪の直線走行ではつま先は絶
対に前に向ける。
外に向けると股が開き、車体
が不安定になるからだ。
レースではバンク中は股を開
くので外側の足のつま先は外
向きでもよいが、内側は路面
をこするのでつま先は内股の
ように内側に向ける。
レースでも身体が柔らかい人
は、フルバンク状態でも外側
の足のつま先は前に向けてい
る選手もかなりいる。

 
 

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