
今まで乗った中で、一番面白
かったオートバイ。
それは2ストの49ccだ。
それを駆る。
ほんのわずかなミスでも走ら
ない。極めてシビア。
だが、その車で特定場所におい
て250も400もぶち抜く。
それは若気の至りだが、本当に
面白い二輪が2スト50スポーツ
だった。

操作操縦には職人技を要した。
常にプラグはカリンカリンに
きつね色に焼けて乾いている。
排気管もグズグズになる事は
皆無だった。
ごくわずかな操作の誤りでそ
れは実現できない。
誰にでもできる事ではなかった
ようだが、それを現実に実現
させて意のままに乗るのが最
高に面白かった。
