
『釣りバカ日誌』(1988年12月24日)
シリーズ全編22作を何度も観たが、
また観た。今回は第一作目。
「釣りをこの上なく愛する浜崎伝助
(西田敏行)は、鈴木建設四国支社
高松営業所・営業課に勤務の釣りバカ
社員。終(つい)の住処と女木島に
一軒家を購入、釣り三昧の日々を過
ごしていた。ところが、本社人事部の
コンピューターの入力ミスで、東京
本社・営業部・営業三課に配属させ
られてしまう。やがて伝助と、鈴木
建設創業者で社長の鈴木一之助(三國
連太郎)が、ひょんな事から知り合い、
釣りを通じての秘密の関係が始まる・・・
平成元年のお正月映画として公開さ
れた記念すべき第一作。すでに輝か
しいキャリアを築いていた西田敏行
が、趣味と家庭のみに生きるサラリ
ーマンをイキイキと演じて代表作と
なった。三國連太郎もまた、日本を
代表するベテラン俳優だったが、
この異色のキャスティングは大きな
話題となった。「ハマちゃんとスー
さんの秘密の関係」は、初期作品の
笑いを生む原動力となっている。
谷啓の佐々木課長、中本賢の太田八郎
といったレギュラーも本作から登場」
(公式解説)
非常に良い映画撮るなあと感じる。
良いなと思うのは、この作品公開
時は1988年12月でバブル経済まっ
さかりの時なのだが、そうした
浮かれ空気は一切無いところ。
実直な釣りバカと愛妻、そして、
仕事にストレスを感じる老社長
の物語が描かれている。
まさか、寅さん以上の大ヒット
シリーズになるとは監督も思って
もいなかったのではなかろうか。
何かとても大切なものをこの
第一回作品は描いている。
その後のドタバタもまだ出て来て
いないかなりシリアスな作品。
良作。
シリーズの中でかなり良かったの
は時代劇バージョンの『花のお
江戸の釣りバカ日誌』だ。
(『釣りバカ日誌 5』には私が
数秒間映っています)