本日日本シリーズ第2戦目だ。
バファローズの投手が好投。
阪神は20時現在4-0で負けて
る。
さて、直球のセオリーとされ
るのがフォーシームと呼ばれ
ていた。
だが、研究者の科学的研究に
より、ツーシームとフォーシー
ムでは空力的差異はない事が
数年前に判明した。
非常に興味深い。
大昔からストレートのセオリー
はフォーシームと呼ばれては
いたが、果たしてそうなの?
という疑問が私にはあった。
軟式野球しか経験がないが、
変化しやすい軟球で投手とし
て投げる私の球は江川のよう
にホップアップしていた。
初速と終速の差が小さく、かつ
手元で伸びる。
私はすべてツーシームだった。
フォーシームよりも指の引っ
かかりが良く、非常に回転を
乗せられたからだ。
ただ、クリーンヒットされる
とやたらと飛ぶ。球速は速く
とも。
いわゆる星飛雄馬のように
「軽い球」だったのだろう。
大学時代に遊びでキャッチ
ボールをしていても、私の
球はホップしていた。
ある広島県出身のKという
後輩がキャッチボールを
途中でやめた。「球が速す
ぎて怖い」(ママ)との言。
その場にいた野球部の奴は
笑っていたが、その人は本
職なのでごく普通にキャッチ
ボールした。
その時の使用球は軟球だった
が、硬球と比べてやたら変化
する。まるで卓球のように。
あれなども空力とは関係ない
なんらかの作用があるのだろ
う。
左右と下方だけでなく、投げ
てのホップアップなどは肉眼
でもありありと見えた。
マグヌス効果を利用したのが
エアソフトガンのホップアップ
システムだが、面白い現象が
ある。
それは適切な重量の弾丸を使用
せず、軽すぎる弾丸を使うと、
直進進行していたBB弾はある
地点からまるで噴水のように
真上に向かって上昇するのだ。
これは、水平に射撃したので
はなく、下方に向けて発射し
た際にも同じ現象が発生する。
弾道が突然上昇して空に向か
うのだ。
そのカラクリは私はよく知ら
ない。
球体の動きで解明されていない
事が多いのはビリヤードもそう
だ。
実はビリヤードでの押し玉=
フォローショットは、手玉が
ラシャ上を空滑りしてから
前に進むとずっと思いこまれ
ていた。百年以上も。
多くの撞球参考書にもそう
書かれている。
だが、今世紀初頭に日本人が
超高速度カメラを使って科学
的にメスを入れた。
すると、ビリヤードの手玉は
撞き出された瞬間から全接地
前回転しかしていない事が
判明した。
驚愕の事実だった。
手玉は全周距離と回転数が
全く一致していたのだ。空滑
りなどしない。
空滑りのスピンしているよう
に見えたのは、それは全て
手玉が空中に浮いて空間で
回転していたのだった。
そして落下接地後にギューン
と加速するように前進する。
真実は空滑りではなく空中で
の空回りだったのだ。
フォローショット=押し玉
科学のメスは真実の物理的な
現象を捉える。
実はスポーツはそうした物理
性が解明されていない部分が
多くある。
これは武術でもそうなのだが、
武術の場合、精神論という
不確かな面に回答を求めよう
とするきらいが強すぎる。
精神性などでは物理現象は
変化はしない。
オートバイの操縦や運転も
実際のところはこの物理的
な現出現象をどう処理するか
というところに運転の根幹が
ある。
二輪の操縦では、やる事に
すべて意味があるのだ。
気分では物理的現象に変化
を及ぼすことは不可能だか
らだ。
「二輪走行は全て物理的」。
元ロードレース日本チャン
ピオンの本間利彦氏が常に
言うこれは真実であり、定
理だ。