
市内にある店の味噌ラーメンは
とても美味しいと思う。
5人と行った。別々の機会に。
5人とも凄く美味い、と言う。
一名などは市外から遊びに来る
たびに「あそこ行こうよー」と
言う。
同行した5人は、全員が県外出身
者たちだ。
ある地元の人間が話しているの
をたまたま何回か耳にした。
「あっぎゃーな(あんなに)まずい
ラーメンない」
「うもうない」
そして、その別々のケースでも
同じ事を言う。
「あっこ(あそこ)行ったらいけん
で」
と。
この言い回しはこちらの地方の
常套句だ。人になんでも強要す
る。
行こうが行くまいが、人の自由
であるのに、それを阻害する言
で強要する。
「カープを応援せんといけん
じゃろう」
と公共の放送でCM流している
土地柄だ。食の強要などはごく
普通。
「宜しかったら召し上がれ」も
「これうまいけえ食べんさい」
と命令調の感覚で言う。そういう
地区。
ところで、このエリアの味覚は
どうなっているのだろう。
尾道ラーメン以外はラーメンで
はないと思っているのかも。
それともう一つ気づく事がある。
こちらの地方の方々は実によく
言う台詞がある。
それは、
「○○の△△を食べたら、もう
他のとこでは食べられん」
という台詞。
本当に美味い物を食った事がない
のではなかろうか。
とにかく、自分らの地元の自分の
感覚こそが唯一絶対としたがる。
田舎者ではなく、イナカモンなの
かなと思う。
おらが村が一番だぁ、みたいな。
和食は京都、握りは東京、うどん
は埼玉・讃岐・・・いろいろある
が、客観性ある開明的な視点は皆
無で地元贔屓する事を美徳かと
勘違いしている。
我田引水の身内自慢。
そりゃ、味など分かりようが無い。
握り寿司なども「あっこの食うたら
よそではもう食えんけえ」。
本物の握り鮨を食した事がないの
だろう。
もっと心開けばいいのに。
おらが村が何でも一番、ではなく。
第一、それは郷土愛でさえない。