渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

消えゆくものの美しさ

2021年01月22日 | open


私はこのマシンのこの造りこそが、
人類が達した二輪車の一つの究極の
姿のように思える。

あと20年ほどで、地球上の先進国では
内燃機関搭載の車両の新車販売が禁止
される。
それに先駆けて、世界の二輪車の雄
たる日本のヤマハ発動機は、もっとも
「オートバイ」らしい機種といえる
SR400を本年2021年を以て製造終了と
することにした。
新ユーロをクリアすることは可能だろう。
世界情勢に疎い二輪文筆者たちは、単
なる排ガス規制クリアが厳しいから生産
中止になった、と
いう陳腐な「いつもの」
観念的感慨を羅列させ
ている。
ヤマハは違うだろう。
大局的な世界の流れの中で、SR400に象徴
された一つのオートバイの役目が終了した
ことを寡黙に体現したのだろう。
中止ではない。終了なのだ。「終わり」

なのである。ガソリンエンジンを搭載した
オートバイがこの世から無くなるのだ。

それの序章の始まりなのである。

そもそも排ガス規制は、環境保全とは無縁
の「政治的政策」でしかない。
これは行政の規制の具体的動きをつぶさに
見なくてはならない自動車産業界にいる
とよく見えてくる。トラックの排ガス規制
も普通自動車の排ガス規制も、二輪車の
排ガス規制も、地球環境とは一切関係が
無い。これは事実だ。
ではなぜ小出しに定期的に排ガス規制を
して今までのシステムを使えなくする
ようなテコ入れが各国国家行政によって
行なわれるのか。
それは「エコは儲かるから」である。
このことはきっちりと見切らないと、
原発の時の大嘘捏造に騙されたことの
二の舞となる。
原発はクリーンエネルギーで、安全で、
石油燃料はあと30年で枯渇してしまう
から今原発を作らないとならないのだ、
とか騙されていたでしょ?1970年頃に。
多くの地球人
たちが。
今日本でほぼ原発が稼働していない中
で、電力供給は足りているじゃないで
すか。
30年で枯渇と言われた油田は、なぜか
40年ほどで膨大な数の空油田が満タン
になっているし、50年過ぎた今でも
まったく原油は枯渇していない。
なぜか知らねど、原油というのは、どう

やら地球が作っているようで、油田は
40年ほどで膨大な量で再び満たされる。
ある研究者によると、このままの稼働
進展率
で人類が使用し続けて行っても、
あと8000年
は楽に持つ、との試算もある。
とにかく、「油田が枯れるから原発必要」、
「安全だから原発必要」、「クリーンだか
ら原発必要」というのは、全くの大嘘な
訳なんですよ。

私は今回の地球上から内燃機関を葬ろう
としている動きも、原発を誕生させた
時と同じような質性の闇が潜んでいる
と踏んでいます。
CO2問題にしろ、地球温暖化問題にしろ、
騙されていること多いですよ。国と企業
と御用学者たちに。
再生紙なんてのはその最たるもので、
再生紙利用のためのサイクルを回すと
新規生産よりもより環境悪化の循環
サイクルを繰り返すことになるんで
すよ。でも見せかけのエコで再生紙や
マイ箸が地球を救う、というような
偽エコが蔓延する。
そういうのには、理由があるんです。
地球規模の国家絡みの。

内燃機関の全廃などは、あと2000年後
位でいいのではなかろうか。


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