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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

住民側勝訴、三原市竹原市産廃施設反対訴訟

2023年07月05日 | open





こうした訴訟で住民側勝訴は
とても珍しい。まだ一審だが。
このような流れだったら、千
葉県成田空港(三里塚空港)での
流血など起きなかった。
あの闘争はなぜ発生したかと
いうと、コンセンサスもへちま
もなく、徹底的に強圧的に強権
発動でいきなり出て行けとなっ
たからだ。
三里塚開拓農民は開拓団として
荒れ地を耕して田畑にした。
天皇の御料牧場もあり、どちら
かというと保守的愛国者だった。
だが、あまりも一方的な無慈悲
な強圧により目覚めた。国家
権力の実体を見た。
三里塚闘争では反対側、警察側
双方に複数の死者が出ている。
そして、闘争は半世紀以上経っ
た今も続いている。

今回の産廃施設設置も、全く
近隣住民のコンセンサスは取れ
ていないまま一方的に行政は計
画を進めようとした。
水源地だ。
産廃施設が出来たら、近隣一体、
三原市竹原市の水質汚染は避け
られない。
水が飲めなくなるのだ。米が
食なくなるのだ。
それはそこに住む人たちは反対
するだろう。当然の事だ。

以前、三里塚闘争のVTRを観な
がら、農民たちを指して「こい
つら、金貰えるんやから、出て
行けばええのに」と言った者が
いた。社会問題等にとても疎い。
そしてネトウヨだ。
なら、自分が同じ立場なら?
そうした想像力は働かないよう
だ。
いきなり紺色乱闘服の集団に女
こども老人たちが殴りまわされ
る。反対支援者たちも半殺しに
される。
それが正しいと?
百姓たちに「出て行けばええん
よ」と?
ならばお前が今住んでるとこ
から立ち去れ。500円位貰って。
できるのか?

住民訴訟や反対運動を指して、
この者のようなパターンで見る
日本人は多い。
基本的に自分らの力で国家を
建設した事のない奴隷根性が
日本人の歴史的特性だ。
西欧のように自ら血を流して
国を作った事が一度もない。
幕末内乱も血を流したのは
武士のみだ。アキンドや漁師
やどん百姓や町人(武士以外の
国民の93%)が戦ったのでは
い。一部西軍は農兵を徴用
たが。
2000年来「おもらい根性」で
ただ子孫作りのみしてきた。
それが日本人の大多数の大衆
だ。自分の国も他人事。人任
せ。上意下達でハイハイ素直。
まるで牛か羊のような生き物
が日本人だ。
不当で理不尽な行ないに対し
ても「見猿、聞か猿、言わ猿」
で知らんぷりしようとする。
だが、真の人々の幸せは、越
なければならない激突抜き
してはやって来ない。
住民訴訟や闘争は、そうした
ものとしてある。
切実なのだ。真剣なのだ。
そこで暮らす人々にとっては。







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