1980年代後半の北朝鮮のファッ
ション誌である。ファッショ誌
ではなく。
戦後日本が戦前から建設していた
インフラを利用した北朝鮮は発達
した工業国だった。
朝鮮という国が二つに割れた以降、
北は先進性を持つ工業国、南は
工業化に立ち遅れた農業国だった。
北朝鮮の繊維工業は発達していて、
GDBもかなり高く、「裕福な国」
だった。
まだ後進国だった中国が北朝鮮
に留学生を送り、先進繊維工業
技術を学んでいたりした。
だが、ソ連の崩壊により一気に
北朝鮮の経済は奈落の底に落ち
て行った。軍事だけでなく経済
圏域としても赤い防衛ラインが
消滅したからだった。まだ中国
はほぼ全員人民服の時代だ。
中国に市場を求めるのは無理だ
った。
北朝鮮は生産力が一気に落ちて
農業生産も同時に60%以上が
停滞し、これまでの豊かな国か
ら一転して累積数百万人から数
千万人の餓死者を出す最貧国に
転落した。
国体の如何を抜きにすれば、北
朝鮮が「地上の楽園」であった
時期は、戦後から1980年代後半
までの時期には実は確かにあっ
たのだった。
今は南朝鮮の音楽を聴いただけ
で拘束され重罰に処される。
下手したら公開死刑だ。
いくら経済的に、つまり金銭的
な潤沢さを持っていようとも、
そんなのは楽園でもなんでも
ない、という事だ。
だが、日本もこのままではやがて
北朝鮮のようになる。
それは北朝鮮型似非「社会主義」
という形ではなく、「自由と民
主」という本当は自由と民主主
義とは無縁な勢力の動きによって。
確実になる。
そうした兆候は、この日本でいた
るところに既に噴出しはじめて
いる。
多くの日本人の富裕層が海外に
生活の拠点を移している。
俯瞰して先が見える連中なのだ
ろう。ユーチューバーにさえい
る。海外にいながら日本や日本
人についてあれこれ無責任な
論評をして集客集金している。
だが、それは母国を母国人とし
てなんとかしようとする心を
捨てて自分のみ延命しようと
する亡国の民のやる事だ。
たとえ泥の船であっても、沈み
かけた船から真っ先に自分だけ
逃げる。同胞を見捨てて。
それは売国奴に等しい。