こいつは見た目はそっけない
ノーマルだが、中身はカリン
カリンにチューンナップして
いる。
そういうのがいい。
オートバイも。
こけおどしの外見で中身サッ
パリというのは、すんごく
ダサい。
日本刀でも、大ダンビラを
ドヤって振り回すよりも、細
身ながら実は斬鉄剣、という
のがいい。
斬ったあとも切先が地面を向
くような制御不能の腕無しを
見せる無様な事無く、ピタリ
と切先水平やや下で刀身を止
めてさ。
ドヤらず、さりげなく。
ピースメーカー自体は、それ
までの銃に比べたらかなり小
柄で小さい銃だった。
だが、実力は超頑丈なフレー
ム構造と当時最大パワーのキ
ャリバー.45ロングコルト弾を
使った。
山椒は小粒でピリリと、どこ
ろか、ドーン!と大砲みたい
な威力を発揮した。
一発でノックアウト。
最大マンストッピングパワー。
それなのよ、それ。
カッチョイイのは。
小柄だった講道館の西郷四郎
(姿三四郎のモデル)の無敵の
山嵐みたいなやつ。
イニD拓海のハチロクだって、
見た目が大仰なエアロ着けて
たら超ダサだぜ。
とうふ屋のロゴのままであの
走りだからカッコいいのさ。