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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

横浜 大黒埠頭

2023年09月20日 | open



横浜港の大黒埠頭である。
鶴見区。
今は橋がかかり、交通の要衝と
なった。
また、その橋が高さが足りない
ために横浜港に入港できない
大型外国船は鶴見の埠頭に停泊
するようになった。
海の交通の要衝ともなったよう
だ。

鶴見区の特徴は横浜湾に面して
いるが横浜港の北側対岸にある
形で、内陸部は丘陵地帯であり、
起伏のある丘の中に住宅街と
緑地が広がる。
鶴見区を内陸方面に抜けると
東急東横線沿線の港北区やさら
に内陸部の新設の都筑区などに
出る。
東横線沿線から鶴見区方面に
行くには菊名や綱島からバス
便になる。
鶴見区総体が南東にJRと私鉄
京浜急行、西の先に東急東横
線の鉄道が走り、区内住宅街
は両方の鉄道駅からのバス
利用となる。
横浜市自体が非常にバス便が
多い市であり、横浜市全域が
丘陵地帯で坂と階段だらけな
ので、バス等の車でないと移
動は難しい。徒歩はとても
疲れる(笑)。
私などは横浜から埼玉に引っ
越した時には「なにこれ?
なぜどこまでもまっ平?」
と不思議に思った。どこまで
も自転車で行けるぞ~と。
横浜ではチャリおりは当たり
前だった。市内どこでも坂
だらけなので。広島県でいう
ならば尾道のような。

私は横浜港の中央部以南育ち
なので典型的なハマ言葉で
ジャンジャン言うが、横浜市
の鶴見区はハマ言葉は存在し
ない。ジャンを使わない横浜
人なのだ。これは鶴見区に転
住してジモチーと交流して初
めて知った。
そのジャン有る無しの境界線
はどうやら神奈川区のようだ。
江戸幕府は神奈川に開港要求
する外国に対し、横浜という
辺鄙なド田舎の寒村を「ここ
も神奈川です」と嘘言って
築港開港した。
神奈川は鎌倉時代初期から交通
の要衝だったが、江戸幕府は
江戸にも近いここを外国には
開放したくはなかった。

そして、言葉の文化も神奈川と
後の横浜では異なった。
横浜(港周辺)は地方から人が
多く集まり、その中にジャン
言葉を使う人たちが港湾労働者
として定住したため、横浜の
代表的な方言がジャンとなった
ようだ。
当然、明治以降にできた地言葉
が横浜のジャンだ。横浜言葉の
代表選手。
鎌倉期から要衝だった神奈川や
その周辺は、明治以降の流行り
外来言葉のジャンなどは使わな
い。

今では横浜市として行政区割り
がされたので現在の横浜市神奈
川区=神奈川は横浜市になって
いるが、元々現在の神奈川県で
の古くからの歴史のある場所は、
日本で初めて武家政権の幕府が
置かれた鎌倉と陸海の交通の
要衝である神奈川(現横浜市
神奈川区)だったのである。
横浜村はただの辺鄙な田舎の
寒村。
それが、幕末に開港してから
明治
大正昭和で、とてつもな
い大都市
に発展した。
それはアメリカ合衆国の都市

の歴史的変遷と同じような道
筋で。


あと、現実の人的差異としては、
横浜の中区あたりの人たちは
なんというかフレンドリーとい
うか庶民的だが、神奈川区や
鶴見区の古くからの人たちは
品が良いというかお高くとまっ
ているというか、都内ならば
世田谷区民のような感じで振る
舞う。
これは現実的に存在する。
日本全国「どこも一緒」などと
いう愚なる発想をすると現実が
一切見えなくなる。人的質性の
違いは場所ごとにあるのだ。
どこでも一緒論だと、日本人と
アメリカ人、南米人は同じ、と
なってしまう。それは質性に
ついてはあり得ない。
それと同じ現象が日本国内でも
エリア単位ごとに存在するのだ。
それは人間が地域的な位置によ
って集団性を帯びるからでしょ
うね。生物として。

横浜といっても広い。
横浜市内でもいろんな地域特性
がある。
ただ、ハマ育ちとしては、横浜
が好きでよそから転住したり
生まれ育ったのではなく、たま
たま会社の寮が横浜市内だった
ために横浜市内に住まざるを得
なか
っただけなのに、さも根っ
からの
ハマ人ぶる奴には非常に
嫌悪感を
持つ。
そこで育ったりとか、自分で選
んでわざわざよそから引っ越し
て来たのではないくせに、何嘘
ぽい騙しこいてんの?と。
ハマっ子は心広くニセハマをも
受け入れるようだが、根っこ部
分は私は地元民気質として知っ
ている。「嘘はだめよね」とい
う本音を冷ややかに持っている
事を(笑

ただ、それを私のようには口に
出しては言わないだけ。
でも、ほんとのとこでは、ニセ
ハマは本物のハマ人には相手に
されていない。深い所では一切。
横浜って、そういうとこ。
サラリとしているが、地元意識
は日本有数でえげつない程に
強い。サラッとして表面には
出さないが。
これ、自分を含めて本物のハマ
人たちと深い所で交流すれば、
たちどころに見えて来る。
当然江戸者よりも遥かに地元
意識が強い。
そして、横浜を愛しきっている。
これは横浜市歌にも表れている。

横浜市民は小学生の時から歌い
込んでいる。ハマッ子は全員
歌える。全員が。本物のハマ

人は誰でも横浜市歌を歌える。
勿論私もソラで今でも歌える。


地方にもそうした地元愛?的な
傾向はあるが、
他県人と横浜が
決定的に違うのは、
横浜人は
横浜を愛するがゆえ、
横浜市政、
神奈川県政の悪しき
所は躊躇な
く批判する事だ。

それは、暮らしをよりよくする
ために。基本的に忖度などは
しない。正々堂々とやる。
「市長続けたいなら黙っとれ」

などと市議会議員が揃って市長
を恫喝する広島県のような事は
間違っても存在しない。
横浜を中心とする神奈川県の
象徴性は、実は東京都よりも
遥かに開明的である事だ。
日本一開明的な土地、それが
ヨコハマだ。
港は開かれて良かった。

横浜市歌


横浜市民なら誰もが知っている
「横浜市歌」とは!?
【秘密のケンミンSHOW極公式
2022年3月3日放送回】

 


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