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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

オートバイの安全な乗り方 ~二輪走行技譚~

2025年07月25日 | open



オートバイの安全な乗り方で
最大限に重要な事。
それは「滑らかさ」だ。
レバーやペダルの操作も、
テアも体重移動も、すべて
らかに行う。ガサツで雑に
やらない。
「滑らか」というのは「ゆっ
くりと」している事ではない。
キーパンチャーがキーボード
を打つ時には叩いたりせずに
滑るような滑らかさで超速で
打ち込みをする。
また、ギタリストが速弾きす
る時も、手の指は雑ではなく
淀みなく滑らかに超速で動か
す。ピアニストもバイオリニ
ストも然り。
オートバイのレバーやペダル
類の操作もそのようにやる。
エンジンかけて、クラッチ握
ってローに入れる時に、ガッ
チャン!と蹴り込むようなは
典型的な✕。
走行中もシフトは蹴るような
動作は一切無い。押し下げる
か押し上げるかだ。
ブレーキレバーもそうで、い
きなりガツンと握りこんだり
はしない。それをやると即転
倒する。
フットブレーキもそうだ。
ガンと踏み込んだりはしない。
押し下げるのだ。
キックスタートにしてもそう
で、蹴り下すのではなく、踏
み下げるのである。
体重移動にしても同様で、一
見パッと移動しているように
見えても、実はニューッと移
動させている。その時間が短
く素早いのでパッとやったよ
うに見えるだけ。
唯一一番素早い速い身体の動
きは、全伏せの時からフルブ
レーキングで上体をガバッと
起こす時だろう。
時間的に一番かかる時間が短
く速いのはクラッチを切る動
作だろう。
ただし、アシストシステムな
どなくとも、スポーティー走
行においては、シフトアップ
時にクラッチは切らない。
スロットル操作のみでポンポ
と上げて行く。
それはクラッチを切った瞬間
のエンジン過回転を防ぐ事と、
タイムロスを避ける為だ。
だが、あまり公道ではそれを
使わない。コースではそれが
常識的に使われている。

二輪の場合、車自体は一番速
のはクランク軸の回転速度
だ。

1分間に1万数千回転も回る。
仮に12000rpmとしたら1秒間
に200回転もしている。
オートバイ乗りは、そういう
乗り物に乗っている。
その乗り物の操作もがさつだ
ったりトロトロ
していたらだ
めだ。

二輪車の操作は「滑らかに速
く」だ。

あまりにも滑らかで速過ぎて、
まるでゆっくり動かしている
かように見えるエリック・ク
ラプトンの「スローハンド」
のように。