更新をさぼっていた間何をしていたかというと、子供が産まれていた。
いや、この表現はおかしい。僕が何かをしたから子供が無事産まれ出てきたのではなく、妻が陣痛にヒーヒー言いながら頑張ったから産まれたのだから。
―――
ことほどさようにブログでこんなことを切り出すことの難しさよ。
―――
無事産まれ出てきたことにほっと安堵したのはもちろんだが、なによりもナマ臍の緒の美しさに圧倒された出産立会いだった。興奮と緊張がない交ぜになっていたから冷静に観察できたかどうか自信がないけれど、透明で細長いねじり飴細工の中心部分に赤ワイン色した液体が入っている、というような、なにか生命活動の生臭さから限りなく遠い美しい存在だった。そんなもので母体と胎児が繋がっていたのかと思うと、余計に神々しく感じざるをえない。
だからいきなり助産師に「ではパパが臍の緒を切ってください」と事前通告なしで言われた時にとっさに拒否してしまった。一緒に立ち会っていた親類からは「えー?」という疑問の声が上がったが、そんな神々しいものに鋏を入れるなんてとても出来なかったのだ。
―――
不満そうに自ら鋏を入れた妻にはそんな風に説明しようと思っている。
いや、この表現はおかしい。僕が何かをしたから子供が無事産まれ出てきたのではなく、妻が陣痛にヒーヒー言いながら頑張ったから産まれたのだから。
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ことほどさようにブログでこんなことを切り出すことの難しさよ。
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無事産まれ出てきたことにほっと安堵したのはもちろんだが、なによりもナマ臍の緒の美しさに圧倒された出産立会いだった。興奮と緊張がない交ぜになっていたから冷静に観察できたかどうか自信がないけれど、透明で細長いねじり飴細工の中心部分に赤ワイン色した液体が入っている、というような、なにか生命活動の生臭さから限りなく遠い美しい存在だった。そんなもので母体と胎児が繋がっていたのかと思うと、余計に神々しく感じざるをえない。
だからいきなり助産師に「ではパパが臍の緒を切ってください」と事前通告なしで言われた時にとっさに拒否してしまった。一緒に立ち会っていた親類からは「えー?」という疑問の声が上がったが、そんな神々しいものに鋏を入れるなんてとても出来なかったのだ。
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不満そうに自ら鋏を入れた妻にはそんな風に説明しようと思っている。