生まれたばかりの赤ん坊がいる女性を襲ったうえ殺害した男(堀内正美)を追う四機捜。
そんななか、城北署がせっかく逮捕した容疑者を証拠不十分で釈放した。
しかし城北署の梶警部補(井上昭文)が、容疑者と町で話しているところをみかけた沢木刑事(神田正輝)は、
ひそかに梶を尾行し、逆に城北署に引っ張られる。
コルト45、警察手帳、手錠。
これだけ所持していてもなお、刑事だという申告が信じてもらえない沢木くん。
七曲署のドックも刑事に見えないのが売り?でしたが、ここでもまた・・・。
あ、ドックのお父さん(梅野泰靖)と、袴田さんだ。
ここでは城北署の刑事たち。おふたりとも太陽出演時よりちょっぴりお若いですね。
梶の娘ノリコに身分を隠して近づき、梶と容疑者の関係を探ろうとする沢木。
ディスコが生まれて初めてというノリコに、自分も初めてだけど、手足を振り回してればいいんですよ!
とやけくそのように楽し気に踊る(というか手足を振り回す)姿は、相手によってはドン引きされそうですが、
ノリコは心を開いたのか、高校時代、逆恨みで堀内容疑者(語弊!)に強姦されて以来、
父親の刑事の仕事を嫌うようになってしまった過去を告白する。
ドックの場合は「恋愛術」で、捜査だと割り切りつつもほろ苦い結末を迎えましたが、
沢木の場合は、自身も本当に好きになってしまったもよう。
堀内容疑者の罪を暴くため、過去のノリコの事件も明るみにしようとする加納主任(杉良太郎)に、
ノリコには過去に襲われた事実はないと言うものの、主任がサングラスをかけてひと睨みすると、
とたんにノリコの告白をばらしてしまう沢木。
これですね、当時世間を騒がせた杉サマの流し目は!
梶も合流して堀内容疑者を逮捕したものの、梶は撃たれて殉職。
これでますます刑事という仕事が嫌いになったであろうノリコをとるか、仕事をとるか。
かつて同じようなことで悩み、今でも辞めたいと思ってるという主任の言葉に、
「主任も辞めるなら俺も辞めます!」と言って、
「ねんねじゃないんだから一人で決めろ」と叱られる沢木w
保母として働くノリコの姿を遠くからながめ、
「刑事なんか辞めてやる!」と泣きながらも、事件を告げる無線を受けると
意を決して車を走らせる沢木。
この場面の直後、そんな沢木を見て嬉しそうにニヤッと笑う杉サマが素敵です。
でも、ノリコにしたらどうなんでしょう。
沢木のことを本当に好きになっていたのなら、彼が刑事だと知ってもそれが理由で別れるでしょうか。
ダメ元でノリコに身分を告げ、嫌われてからでも泣くのは遅くないのでは・・・。
そして、ここで辞めていたら殉職しなくて済んだのでは!?
人の運命とは、かくも残酷なものです。