見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

私にも作れます/あたらしい家中華(酒徒)

2024-03-27 21:12:23 | 読んだもの(書籍)

〇酒徒『手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華』 マガジンハウス 2023.10

 中華料理愛好家の酒徒(しゅと)さんの名前は、ときどきネットで拝見していた。特に印象深いのは、本書にも掲載されている「肉末粉絲」(豚ひき肉と春雨の炒め煮)の紹介を見つけたとき。醤油味でひき肉と春雨を炒めるだけの料理だが、これは食べたい!今すぐ食べたい!と思って、すぐにひき肉と春雨を買ってきた。できあがった味が「正解」なのかどうかはよく分からないが、美味しかったので満足した。

 本書には「塩の中華」「醤油の中華」「野菜の中華」「煮る中華」「茹でる中華」の5章に分けて、78種類の料理が紹介されている。どれも本当にシンプルで、食材は1~2種類。特別な調味料は要らない。一時期は毎年出かけていた中国旅行で食べた記憶がよみがえる料理もある。「西紅柿炒蛋」(トマトの卵炒め)はその代表格。日本の中華料理店で見たことはないが、中国ではどの地方へ行ってもほぼ必ず食べた。千切りじゃがいもを使った「涼拌土豆絲」(冷菜)や「酢溜土豆絲」(酢炒め)も食べた。これは作りたいけど、千切りスライサーを持っていないのである。

 本書の第1番に掲載されているのが「肉末蒸蛋」(豚ひき肉の中華茶碗蒸し)で、このあとに、具材をシラスや干し貝柱に入れ替えたバージョンも紹介されている。中華茶碗蒸し(多人数分を大きな深皿でつくる)、好きだったなあ、と思い出がよみがえって、作ってみたくなった。蒸し器がないので躊躇していたのだが、先日、ネットで蒸し鍋を購入してしまった。そして作ってみた結果は、う~ん、いまいち。「スが入っても気にしない(どのみち、旨いのでおおらかに行こう」とアドバイスが書いてあるのだが、次はもう少しきれいに仕上げたい。

 豆腐料理の種類が多いのは作者の好みなのか、中国の一般家庭ではよく食べるのかな(レストランの食事では、こんなに多くなかったと思う)。「白油豆腐」(四川式・豚ひき肉と豆腐の炒め煮)は、最近知ってハマっている、インスタント調味料の白マーボー豆腐と同じなのかな? いずれ作ってみたい。大豆や枝豆もよく使われていて、肉か青菜と合わせれば、立派な一品料理になる。あと、小ねぎの登場頻度も多い。小ねぎがあれば、何でも食べられるようになるので、最近、冷蔵庫には小ねぎを常備するようになった。

 「西安のムスリム食堂で出会った」とか「安徽省出身のおばちゃんに教わった」などの一口メモも楽しかった。そろそろ、また中国に行ってみたい。


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