北海道新聞 07/30 05:00

アイヌ民族に対する差別の現状や、抗議行動について話す青木陽子さん
札幌市内のNPO関係者やアイヌ民族、在日コリアンらでつくる「札幌市に人種差別撤廃条例をつくる市民会議」は29日、5月に施行されたアイヌ施策推進法と差別の現状に関する学習会を同市内で開いた。推進法に明記された差別禁止条項を踏まえ、その実効性を高める活動のあり方について考えた。
講師は、ヘイトスピーチ(差別扇動表現)に対する抗議行動などを行っている市民団体「クラックノース」の青木陽子さん。国会審議を前に、与野党の議員に対して行った要請活動のほか、差別的なデモや集会への抗議行動など同団体の取り組みについて話した。
またインターネット上の差別的なサイトや書き込みに対し、同法の差別禁止条項などを挙げて違法性を指摘し、実際に削除された事例も紹介。青木さんは「自分たちで成果をつくってきた実感がある」と述べ、今後は「差別の定義や抑止策などを具体的に定める協議機関や条例が必要」と訴えた。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/330048

アイヌ民族に対する差別の現状や、抗議行動について話す青木陽子さん
札幌市内のNPO関係者やアイヌ民族、在日コリアンらでつくる「札幌市に人種差別撤廃条例をつくる市民会議」は29日、5月に施行されたアイヌ施策推進法と差別の現状に関する学習会を同市内で開いた。推進法に明記された差別禁止条項を踏まえ、その実効性を高める活動のあり方について考えた。
講師は、ヘイトスピーチ(差別扇動表現)に対する抗議行動などを行っている市民団体「クラックノース」の青木陽子さん。国会審議を前に、与野党の議員に対して行った要請活動のほか、差別的なデモや集会への抗議行動など同団体の取り組みについて話した。
またインターネット上の差別的なサイトや書き込みに対し、同法の差別禁止条項などを挙げて違法性を指摘し、実際に削除された事例も紹介。青木さんは「自分たちで成果をつくってきた実感がある」と述べ、今後は「差別の定義や抑止策などを具体的に定める協議機関や条例が必要」と訴えた。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/330048