自民党「2018年問題」で小沢一郎代表は、自民党2大分裂を見通し、「ポスト安倍」の準備に入っている

2015年10月22日 06時59分22秒 | 政治
◆自民党にとっての「2018年問題」が、党2大分裂の亀裂を生じ始めている。安倍晋三首相が9月26日に無投票で再選され、在任は1期3年で2期までなので、「2018年9月25日」に任期満了となる。
しかし、安倍晋三首相は8月12日、山口市で開かれた自民党県連主催の会合で講演し、2018年が明治維新150年に当たることを念頭に「私が何とか頑張っていけば18年も山口県出身の首相となる」と衆院議員が任期満了となる2018年12月まで続投する意欲を示し、「初代は伊藤博文、明治維新50年は寺内正毅、同100年は佐藤栄作、維新回天を成し遂げた山口県出身の首相として恥ずかしくない実績を残したいと静かに決意している」と述べたという。
明治改元100年を記念して、1968年10月23日午前10時半から日本武道館で、政府主催の「明治百年記念式典」が開かれた。式典は、田中龍夫総理府総務長官(山口県萩市出身)の開会のことばで始まり、全員が国歌を合唱したあと、佐藤栄作内閣総理大臣が式辞を述べた。
この例に倣えば、「明治百五十年記念式典」は、2018年10月23日午前10時半から日本武道館で開催ということになる。だが、安倍晋三首相は、自民党総裁任期が、満了となっているので、首相として式辞は述べられない。このため、安倍晋三首相は、自民党総裁任期を「1期5年」に改正しようとしていると言われている。しかし、これはあくまで、「願望」にすぎない。果たして「願望通り」都合よく政権を継続できるかどうかは、定かではない。欲どしい考え方だ。
◆自民党にとっての「2018年問題」の本質は、「ポスト安倍」に相応しい後継者が不在なので、中国「三国志」さながらの「小者政治家」どうしの争乱状態に陥るのではないかと憂慮されているのだ。何しろ、自民党衆院議員の60%が、1回、2回当選者である。しかも、「帯に短し、タスキに長し」で、いわゆる実力者が不在である。
 自民党には、8大派閥(清和会=細田博之会長、平成研究会=額賀福志郎会長、宏池会=岸田文雄会長、有隣会=谷垣禎一会長、為公会=麻生太郎会長、志帥会=二階俊博会長、番町政策研究所=山東昭子会長、水月會=石破茂会長)がある。
 各派閥の勢力は、以下の通りである。
□細田派(衆61、参33=計94)・・・最大派閥(町村信孝前衆院議長が6月1日死去したため1人減)
□額賀派(衆30、参21=計51)・・・額賀福志郎元防衛庁長官(平成研究会会長=旧経世会。竹下登派→小渕恵三派→橋本龍太郎派→津島雄二派→額賀福志郎派=自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会「佐藤栄作派」・木曜クラブ「田中角栄派」の流れを汲む保守本流集団)
□二階派(衆26、参7=計33)+石原派(衆13、参1=計14)⇒衆39、参8計47)・・・第3派閥(合流第1段階)
□麻生派(衆29、参8=37)・・・麻生太郎副総理兼財務相
□岸田派(衆29、参12=計41)・・・岸田文雄外相(宏池会会長)
□山東派(衆9、参3=計12)・・・山東昭子元科学技術庁長官(三木・松村派→三木派→河本派→高村派→大島派→山東派)。
□谷垣グループ(衆12、参1=計13)・・・谷垣禎一幹事長
□石破派(衆院19、参院1=計20)・・・石破茂地方創生相.
□無派閥(衆62、参28=計90)
◆安倍晋三首相はいま、「砂時計」の砂である。日々、自民党総裁任期満了に近づいている。これは、「権力の減退」を意味している。残りは、3年を切り、2年11か月になってきている。残念ながら増えることはない。
 そのうえ、10月7日の第3次安倍晋三改造内閣の閣僚・党役員人事で、「報復人事」をやりすぎた。
 党内第3派閥ながら、第3次安倍晋三内閣には会長の岸田文雄外相ら最多5人が入閣していた。9月の党総裁選では首相再選を支持し、首相の無投票再選に貢献し、論功行賞を背景に、内閣改造でも大量入閣に期待を寄せていた。ところが、フタが開いてみると、入閣は、会長の岸田文雄外相たった1人だった。内閣改造をめぐり派内には当選回数が衆院5回以上、参院3回以上で閣僚経験のない入閣適齢期が10人もいるのに、結果はゼロ。 総裁選で、岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長が野田聖子前総務会長の出馬を支援し、17人が、推薦人として名を連ねたばかりでなく、隠れ支持者が多数いたことに対して、安倍晋三首相が、「報復」したのである。「動あれば、反動あり」、これからは、安倍晋三首相が、大がかりな「報復」を受ける番になっている。
 このほか、麻生太郎副総理兼財務相、石破茂地方創生相、小泉進次郎前復興政務官らが、叛旗を翻す機会を窺っている。
◆自民党分裂の兆しを察知している野党、そのなかでも民主党の岡田克也代表、枝野幸男幹事長、野田佳彦前首相らは、「自民党宏池会と一緒になりたい」と公言している。池田勇人元首相が設立した派閥である。安倍晋三首相が所属しているタカ派「清和会」とは、対極にある「ハト派」だ。
 宏池会は、宏池会の本流=岸田文雄会長、有隣会=谷垣禎一会長、為公会=麻生太郎会長の3派である。もちろん、「大宏池会」にまとまるほど、「1枚岩」ではない。
 岸田文雄外相は10月5日、岸田派(宏池会)の研修会で挨拶し、「当面、憲法第9条自体は改正することを考えない。これが私たちの立場ではないか」と述べた。この発言を伝え聞いた安倍晋三首相が、激怒したという。岸田文雄外相は、2016年の参院選で憲法改正を公約に掲げるとした安倍晋三首相とは一線を画し、党内リベラルとしての存在感を示すつもりらしい。内閣改造造人事で「冷や飯」を喰らわされるのは当たり前である。しかし、このときから、自民党分裂の亀裂は生じており、民主党の岡田克也代表、枝野幸男幹事長、野田佳彦前首相らが、付け込もうとしている。
 なお、小沢一郎代表は、自民党分裂による「2大政党政治」の到来をすでに見通していて、安倍晋三首相が与えられた「第1段階の使命と役割」を終えた後、「第2段階の使命と役割」を果たすために、「国際政治の壇上」という檜舞台に登壇する。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
プーチン大統領と習近平国家主席が連携、米国を中東から蹴落として、「中東覇権」の完全奪取を謀る

◆〔特別情報①〕
 「大陸国家=陸軍国家」ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が連携し、米国を中東から蹴落として「中東覇権」の完全奪取を謀っている。プーチン大統領が、シリアの「反体制派=自由シリア軍、アルカイダ系の武装組織アルヌスラ戦線、イスラム国ISIL」に対して、カスピ海のロシア海軍4隻が巡航ミサイル26発を発射、空爆している。ロシアは、シリア西部の地中海に面したラタキアに次ぐシリア第2の港湾「タルトゥース」基地に海軍の職員を配置し、ロシア海軍の地中海でのプレゼンスを高めるために基地拡大を図っている。シリアを支援している中国は、地中海に人民解放軍の海軍巡洋艦を派遣、航行させており、シリア沖に出現させて、習近平国家主席が援護しているのだ。おまけに、パキスタンに築いている拠点を通じて、アラビア海からアラビア半島を挟み撃ちにして、中東攻略の布石を着々と打ち込んでいる。このため、「海洋国家=海軍国家」米国の存在感は、ますます希薄になりつつあり、習近平国家主席は、米国の同盟国である「海洋国家=海軍国家」英国を国賓待遇により訪問中で、英国の動きを巧妙に封じている。

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