北朝鮮は、中国に配慮して「核弾頭」見せず、米大統領は「核攻撃を留保」して、広島訪問できず

2015年10月13日 07時02分01秒 | 政治
◆北朝鮮(金正恩第1書記=元帥)は10月10日、朝鮮労働党創建70周年を記念して、平壌市内で盛大に「軍事パレード」(将兵2万人)を行い、群衆約10万人が動員された。  
 パレードに登場した武器は、無人攻撃機とT-34旧型戦車、スカッド、労働、無水端弾道ミサイル、スホイ-25機など30種類の約290台。
 初めて公開された新兵器は、「改良型KN-08移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)」(射程距離は1万2000キロメートルで米国西部を射程圏にとらえられる)「300ミリメートル新型放射砲」(中国製を模倣して生産したもので、現在開発完了段階にあり、最大射程距離は140キロメートル前後)など。
 「核のロゴが描かれたリュックサックを背負った歩兵部隊」も行進。今年潜水艦から発射する姿を公開した「潜水艦発射弾道ミサイル」(SLBM、「北極星」)は公開されず。
 この朝鮮労働党創建70周年記念「軍事パレード」に先立ち、金正恩第1書記=元帥らは、9日夜、中国共産党序列第5位の劉雲山政治局常務委員と会談した。金第1書記が中国の最高指導部メンバーと会談するのは初めてであり、中朝関係の親善強化で一致したという。
 劉雲山政治局常務委員は、北朝鮮の核問題を取り上げ、「中国は北朝鮮とともに6カ国協議再開のために努力する意思がある」と6カ国協議の早期再開を呼びかけており、北朝鮮が、「改良型KN-08移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)」に核弾頭を付けずに軍事パードを行ったのは、米国に牽制示しながら、実は、中国に対しては、慎重配慮を示したのではないかと軍事専門家は分析している。
◆「核兵器」と言えば、オバマ大統領は、就任間もなくの2009年4月5日、チェコ共和国の首都プラハのフラチャニ広場で「核廃絶へ具体的な目標を示した演説」(プラハ演説)により、2009年ノーベル平和賞を受賞した。
だが、安倍晋三首相が、2016年5月に日本で開く主要国首脳会議(サミット、議長国・日本)の開催地選考の際、日本外務省が開催場所として提示した有力候補地の1つ「広島市」について、米政府は「日本側の意向に基づいて、オバマ大統領が被爆地を訪問することは、米国で好意的に受け取られないと伝えた」という。共同通信(ワシントンの木下英臣特派員)が10月11日、報じている。広島市では2016年4月、サミットに先立ち外相会議が開かれる。
オバマ大統領が、歴代として初めて「被爆地」である広島市を訪れれば、「非核メッセージ」を世界に発信する絶好のチャンスとなる。だが、米国内では、「原爆投下によって戦争を早く止めさせることができた」という「原爆投下正当化論」が根強くあるので、米国政府もこれを無視できない状況にある。
◆もう1つ、米国国務総省(ペンタゴン)は、北朝鮮の核兵器開発に対して、「いざというときは、核攻撃も辞さず」という強硬姿勢を取っている。オバマ大統領が、「被爆地」である広島市や長崎市を訪れて、「核兵器廃絶」を訴えても、「核保有国」である北朝鮮はもとより、中国、ロシアなどへの核攻撃を否定するように発言することはできない。現在のところ、「核抑止力」を全面否定しては、「いざというときの核攻撃」について、自縄自縛することになるからである。要するに、米政府は、「核攻撃」を留保するためろにも、大統領を広島市、長崎市に訪問させられないのである。
【参考引用】
 時事通信jiji.comは2015年10月11日、「北朝鮮、軍事パレード=労働党創建70周年、改良型ICBMで米けん制」という見出しをつけて、以下のように報じた。
 http://www.jiji.com/jc/movie?p=mov530-movie03
 北朝鮮は10日、労働党創建70周年を迎え、平壌の金日成広場で午後、軍事パレードを行った。弾頭の形を改良した移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN08」などを登場させ、米国をけん制した。金正恩第1書記が演説したが、「核・ミサイル」には言及しなかった。朝鮮中央テレビによると、金第1書記はひな壇に姿を見せ、左隣に中国共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員、右隣に黄炳瑞軍総政治局長が立った。金第1書記と劉氏が談笑する場面もしばしば見られた。金第1書記は約25分間の演説で、「われわれの団結の力は、敵を不安と恐怖に陥れている。米帝が望むいかなる戦争でも相手にする」と強調。一方で、故金日成主席が掲げた「経済・国防並進」路線に言及しつつも、金正恩体制下で採択した「核・経済並進」路線や、事実上の長距離弾道ミサイルである「衛星」打ち上げには触れなかった。中朝関係改善を視野に、劉氏の面前での発言を自制した可能性がある。また、金第1書記は「人民より大切な存在はない」と述べるなど、再三「人民への愛」を強調した。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米・英・仏・ロシアなど欧米列強は、ますます深刻化する「中東大戦乱」を収拾する責任と義務がある

◆〔特別情報1〕
 10月10日朝、トルコの首都アンカラの中央駅付近で、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)の支持者らが平和を呼びかけるデモ行進を行っていた最中、爆弾2個が爆発し、97人(128人説あり)が死亡、246人が負傷した。トルコ政府は自爆テロとの見方を示して、イスラム教武装過激勢力「イスラム国=ISIL」のテロ集団、イラン国内のクルド人分離主義者の犯行を疑っている。欧米列強は、ますます深刻化する中東大戦乱を収拾する責任と義務がある。なぜなのか?

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