安倍晋三首相は、小渕優子経産相、松島みどり法相、高市早苗総務相らの首を一日も早く切るしかない

2014年10月17日 06時56分47秒 | 政治
◆「『松島みどり法相』の団扇どころの話じゃない!『小渕優子』経産相のデタラメすぎる『政治資金』」「▽50万円で後援者御一行の『巨人戦』が政治活動?▽『下仁田ネギ』4000本60万円を交際費で計上!▽秘書に買ってあげた『スーツ』は“制服代”だって?▽姉夫婦のブティックに3年で330万円の売上げ貢献▽報告書通りなら有権者の買収!? 年1300万円の赤字が出た地元後援者の『明治座貸切』」-週刊新潮が10月23日号に掲載した。
 小渕優子経産相(小渕恵三元首相の二女、衆院群馬5区選出、当選5回)が、自身の政治資金管理団体をめぐり公職選挙法違反罪に関わる「疑惑」を追及されて、大ピンチに陥っている。
 第1次安倍晋三政権が、相次ぐ「事務所経費」をめぐる不祥事で崩壊した「悪夢」を嫌がうえでも思い出さざるを得ない。
 あのとき不祥事第1号として狙い撃ちされたのが、小渕優子経産相と同じ群馬県選出の佐田玄一郎行革担当相(衆院群馬1区選出、当選8回)だった。第2次安倍晋三政権下、衆議院議院運営委員長に就任。2013年6月、週刊新潮に女性問題=壇蜜を彷彿とさせる20歳の女子大生と1回4万円で援助交際していたとの内容=を報じられたため引責辞任している。
不祥事第2号は、伊吹文明文科相、第3号は松岡利勝農水相(議員宿舎で首吊り自殺)、第4号は、あのバンソーコー大臣と言われた赤城徳彦元農水相、第5号は、遠藤武彦農水相であった。マスコミから批判を浴び、自殺した松岡利勝農水相以外、いずれも辞任に追い込まれた。このときは、共産党のシンパらが、暇に任せて閣僚の政治資金管理団体などの収支報告書を綿密に分析して、報告書記載事項と実態との食い違いを暴き、安倍晋三政権に対して、一の矢、二の矢、三の矢と次々に放っていった。深手を負った安倍晋三政権は、ついに抗しきれずに倒れてしまったのである。
 ちなみに、群馬県と言えば、中島洋次郎元衆院議員(1959年7月16日~2001年1月6日、満41歳没、群馬県第2区→比例北関東ブロック、当選3回=中島飛行機〈現・富士重工業〉創業者・中島知久平の孫、中島源太郎文相の二男)が1998年10月29日、東京地検特捜部に政党助成法違反容疑で逮捕され、同年11月19日には公職選挙法違反で再逮捕。12月15日には海上自衛隊の救難飛行艇開発問題に絡む受託収賄容疑で3回目の逮捕。同年12月28日受託収賄罪などで起訴された。1999年1月12日に罪状を認めた後、議員辞職(小島敏男が繰上げ当選)。7月には東京地裁で懲役2年6ヶ月、追徴金1000万円の実刑判決を受け、その後ショックで精神不安定となり、カウンセリングや投薬治療を受けたものの「抜け殻」状態に陥り、2000年9月には東京高裁でも実刑判決を受け、10月には最高裁に上告したが、最終結審前の2001年1月6日東京都内の自宅で首吊り自殺している。
◆一度あることは、二度ある。二度あることは、三度ある。第2次安倍晋三政権は2012年12月26日に誕生して、まだ6か月を経たばかりの短期間に、「色好み」国会議員3人男の「武勇伝」が、天下を賑わし、安倍晋三首相を悩ました。振り返ってみよう。
 1本目の矢は、「週刊新潮」が射て、徳田毅・国土交通省政務官(衆院鹿児島2区)に命中した。2004年に未成年の女性に対して準強姦に当たる性行為を行い、2007年に和解したと暴露した。
菅義偉官房長官は2013年2月4日の記者会見、7日の衆議院予算委員会における民主党議員の前原誠司が行った質問に対する答弁で、「徳田から、相手との関係で明らかにすることはできないと説明があった」とした。安倍晋三首相は、政権に傷がつくのを恐れ、2月4日、徳田毅・国土交通省政務官をスピード辞任させた。就任後1ヶ月余りであった。
 2本目の矢は、週刊文春が7月4日号で射て、安倍晋三首相の側近である西村康稔・内閣府副大臣(衆院兵庫9区)に見事命中した。「『女性3人を選びキングのように』相手ホステスが告白 安倍側近西村康稔副大臣 自民党の次世代エース 『ベトナム買春』スッパ抜き!」と報じた。
3本目の矢は、「週刊新潮」が7月4日号で射て、佐田玄一郎・衆院議院運営委員長の秘部に、これもまた見事に命中した。「4万円援助交際20回!女子大生とラブホテル!衆議院NO.3議院運営委員長『佐田玄一郎』常習的買春の現場報告」「還暦を迎えた大物政治家は、湯島のラブホテルに一人で入り、20歳の女子大生の到着を待った。偽名を使い、謝礼は4万円・・・。初めて関係してから半年が過ぎていた」と報じた。
 その後、4本目の矢は飛んでこなかったのに、ここにきて、毒矢が連発して飛んでくる様相を示している。
 松島みどり法相の「団扇」問題は、公職選挙法違反の疑いが濃厚である。「右寄り思想の持ち主」である高市早苗総務相、下村博文文部科学相、山谷えり子国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(防災担当)、さらに自民党の稲田朋美政調会長らに対して、野党がすでに批判の矢を放っている。高市早苗総務相が10月14日、閣議後記者会見で靖国神社の秋季例大祭に合わせて参拝する考えを示したため、与党公明党の山口那津男代表が15日のラジオ日本の番組で、「外交的な課題をつくるのは避けるべきだ」と苦言を呈している。
 安倍晋三首相が11月に北京市で開催されるAPEC首脳会議で「日中首脳会談」を実現したいと願っているのに、水をさすような行為は慎まなければならないのは、当然だ。それでなくても、安倍晋三首相が、「8個人、18団体」を処断、国際テロリスト財産凍結法案を国会上程、早期成立を目指しているにもかかわらず、これが大幅に遅れるとなれば、国際的に轟轟たる非難を受けることになる。これを避けるには、安倍晋三首相が、小渕優子経産相、松島みどり法相、高市早苗総務相ら問題閣僚の首を一日も早く切るしかない。「泣いて馬謖を斬る」決断を急がねばならない。
【参考引用】毎日新聞が10月16日午前8時1分、「小渕氏資金管理団体:不透明支出、5年間で1000万円超」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 政治資金でベビー用品や化粧品、著名デザイナーズブランドまで--。小渕優子経済産業相の資金管理団体は政治活動との関係が薄いとみられる領収書を添付し、政治資金として計上していた。不適切・不透明な支出は、実姉の夫が経営する服飾雑貨店への支出分を含めると、2012年までの5年間で1000万円を超えている。【杉本修作】
 ◇事務所費でベビー用品/組織活動費でネギ
 毎日新聞が情報公開請求で入手した小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」の領収書や政治資金収支報告書などによると、同団体は09年、本来は事務所の維持に充てる「事務所費」として、ベビートドラー(乳幼児向け用品)3点と化粧品、ストールの計約4万5000円を支出していた。
 また、政治活動に充てる「組織活動費」として、著名デザイナーズブランドへの支払い計3件119万円余▽下仁田ネギの送料や品代計4件261万円余--などを計上。銀座の百貨店の「子供・玩具売り場」への支出計5件15万円余(うち1件1万円余は事務所費に計上)のうち4万1580円は、11年12月24日のクリスマスイブに支払われていた。
 組織活動費の支出先はほかにも、女性用肌着売り場や婦人靴・バッグ売り場、紳士服売り場など多岐にわたる。さらに、銀座の百貨店や同店「お得意様営業課」に支払った計14件429万円余と、銀座の高級装飾品店への計10件46万円余については、領収書のただし書きがいずれも「品代」とだけ書かれ、使途が明らかにされていない。
 ◇元首相の残した1.2億円引き継ぐ
 小渕氏は元首相の父恵三氏が2000年に死去し後継候補となり衆院議員に当選、同年に恵三氏と同名の資金管理団体「未来産業研究会」を新たに設立。恵三氏の資金管理団体は解散し、残金1億6000万円のうち1億2000万円が、別の二つの政治団体を迂回(うかい)して小渕氏の未来産業研究会に引き継がれた。
 未来産業研究会の繰越額のピークは06年末の1億6610万円。その後、繰越額は減少し、11年末は6457万円。12年分の収入は2505万円で、内訳は政治資金パーティーの2016万円と寄付の489万円で大半を占める。


本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
アベノミクスは、黒田東彦総裁の金融緩和が限界、GPIF約130兆円の運用、カジノ開設も「夢想」だ

◆〔特別情報①〕
 安倍晋三首相は、「博打打政権なのか」と疑われるほど、しゃにむに「大博打によって株価吊り上げ上昇」を図ろうとしている。日本銀行の黒田東彦総裁が打ち続けてきた「大胆な異次元の金融緩和」による景気押し上げは、いまや限界に近づいている。しかも、自由な市場原理によるのではなく、「政府介入」によって人為的に株価を動かそうとする政策が、あまりにも露骨に展開されていて国民投資家は、すでにその正体を見抜いているのだ。だが、安倍晋三首相は、アベノミクス政策の「第3の矢」(成長戦略)に「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の約130兆円の資金運用」「カジノなど統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ解禁法案)を成立させてカジノ開設」「地方創生」などを据えているけれど、これら「官製の株価対策」で本当に日本の経済が成長するかどうかは、疑わしい。少なくとも安倍晋三首相が政権を担当している間は、「ムリ筋」と見られている。それは、一体どうしてか?

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『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日)
『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊
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