フランシスコ1世の説法が効いたのか、朴槿恵大統領の8月15日の演説が、穏やかなトーンに変わった

2014年08月19日 05時59分34秒 | 政治
◆カトリック教会のトップであるローマ法王フランシスコ1世が8月14日午前、韓国を訪問し、ソウル郊外の空港では、朴槿恵大統領が出迎えた。
 実は、その前に韓国政府は8月11日、「北朝鮮に総額1330万ドル(約13億円)の援助をする」と明らかにしていた。フランシスコ1世が、朝鮮半島の統一を願い、北朝鮮人民の生活ぶりを心配していることを承知している朴槿恵大統領の配慮だったと思われる。韓国は「同胞に対して慈悲深い国である」ということを証明して見せたかったようだ。
 Record Chinaが8月11日午後9時40分、「韓国、北朝鮮に13億円の援助へ=政府は「南北統一構想と密接に関係」と発言―韓国メディア」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「11日、韓国統一部は定例記者会見で、国連の世界食糧計画(WFP)と世界保健機関(WHO)を通し、北朝鮮に総額1330万ドル(約13億円)の援助をすると明らかにした。2014年8月11日、韓国・聯合ニュースによると、韓国統一部は同日の定例記者会見で、国連の世界食糧計画(WFP)と世界保健機関(WHO)を通し、北朝鮮に総額1330万ドル(約13億円)の援助をすると明らかにした。環球時報(電子版)が伝えた。同資金は、北朝鮮の児童と産婦に対し食品や医薬品の提供に充てられるほか、医療施設の修繕および医師などの育成に使われる。朴槿恵(パク・クネ)大統領は3月にドイツ・ドレスデン工科大学に訪れ演説した際、朝鮮半島の統一を目指すと発言するなど、韓国と北朝鮮の統一を呼びかけている。今回の援助も南北の統一に向けた決定と思われており、実際韓国統一部は今回の援助について、『政府の決定は南北統一構想と密接な関係がある』と述べている。(翻訳・編集/内山)」
◆朴槿恵大統領は14日、来韓中のローマ法王フランシスコ1世と青瓦台(大統領府)で25分間会談した。法王が2013年3月に就任後、アジアを訪問したのは、韓国が初めてだった。朴槿恵大統領は歓迎の意を表し、「1989年のヨハネ・パウロ2世以来25年ぶりの訪問となり国民の喜びもさらに大きい」と述べたうえ、アジア初の訪問国が韓国であったことについて「その意味を格別に感じている」と語り、さらに、フランシスコ1世
が、これまでに書簡を通じて韓国民を祝福するとともに「南北統一を」と朝鮮半島への高い関心を持ち、深い愛情を示し、旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者と遺族のために祈りを捧げたことなどに感謝の意を表した。これに対して、フランシスコ1世は、「感謝する」と応えたという。
 朴槿恵大統領は、フランシスコ1世との会談後に行った演説のなかで、「全世界に12億いるカトリック信者の最高指導者である法王の来韓は韓国の天主教(カトリック)と国民にとって大きな祝福だ」と述べたうえで、「私と韓国の国民は今回の法王の訪韓が長く続く分断の傷を治癒し、朝鮮半島に希望の統一時代を開く大切な契機になると信じる」と力説したという。ソウル聯合ニュースが伝えている。
◆発表されてはいないけれど、フランシスコ1世は、「日本とも仲良くするように」と説法したと見られている。それは、8月15日に行われた朴槿恵大統領の演説にも窺われる。
 産経新聞msn産経ニュースは8月15日午前11時27分、「『来年を韓日の新たな出発元年に』朴大統領、光復節で演説 『日本の知恵と決断に期待』」という見出しをつけて、次のように配信した。
 「【ソウル=名村隆寛】韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は15日、日本による朝鮮半島統治の終結を記念する『光復節』の式典で演説した。朴大統領は、日韓が来年、国交正常化50年を迎えることに言及、『来年を韓日の新たな出発の元年にしなければならない』と強調した。対日関係について朴大統領は、『日本の一部政治家が両国民の心を引き裂き、傷つけている』と述べ、歴史認識問題をめぐる日本政府の姿勢を批判した。さらに、自らが
『慰安婦の女性らが納得できる措置を日本に求めてきた』とし、『このような問題を正しく解決してこそ、韓日関係は堅実に発展する』と語った。その上で朴大統領は、慰安婦問題などの解決に向けた『日本の政治家の知恵と決断を期待する』と述べ、名指しはしなかったものの、安倍晋三首相に問題解決に向けた努力を促した」

 朴槿恵大統領は2013年2月に就任した直後から歴史問題を重視してきた。加害者と被害者の立場について「千年の歴史が流れても変わらない」と述べるなど、恨み骨髄の感情を剥き出しにしていた。そして、米国や欧州諸国を訪問しては、「日本について告げ口外交」を繰り広げてきた。それが、今回の演説では、かなり穏やかなトーンに変わっていた。フランシスコ1世の説法が効いたのかも知れない。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」

自民党の石破茂幹事長が9月3日の人事で、安倍晋三首相に「入閣受諾」を伝えたが、「腹の底」は見せていない


◆〔特別情報①〕
 安倍晋三首相が9月3日に内閣を改造するのを前に、自民党の石破茂幹事長が内閣改造・党役員人事で、安倍晋三首相に対し「正式要請があれば、どんな役職も受ける」と首相周辺を通じて伝えていたことが8月17日、分かったと、共同通信が配信している。安倍晋三首相は、石破茂幹事長を「無役」にして野に放つと2015年秋の自民党総裁選挙に向けて、地盤固めをされてしまうと警戒し、「閣内」に閉じ込めようとして、再三、新設予定の「安保相」としての入閣を打診してきた。これに対して、石破茂幹事長は、「保留」の姿勢を続けていた。ここにきて、「受諾」の意向を示したのは、「総裁選挙に立候補しないのではないか」と受け取られて、とくに石破茂幹事長を支えているグループ内で「落胆」の声が聞こえている。果たして、石破茂幹事長の「真意」は、どこにあるのか?

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